recokin's room



アスペクタの誓い 〜CountryGold 2006〜

カントリーゴールド2006にて、デビッド・タルボットとバンジョーおたく談義をしてしまいました。


count from 2006/10/19

<<4つの使命の巻>>

グリーンピア熊本で催されるカントリーゴールド2006に向かう私には、いくつかの使命が託されていたのだった。

その1. しもべさんより「タルボット兄によろしく」

「よろしく」って英語でどう言うの?

その2. Docさんより「ボブさんにもよろしく」

「ボブさん」って、いったい誰やねん?(どうやら、デイブ・タルボットの弟らしい)

その3. chiakiさんより「行けましぇん・・・てり&てりによろしくですぅ(^.^)。」

...って、業界人のあなただけが頼りだったのに、素人の俺が会えるかいっ!

その4. おしりさんより「テリー・スミスに、おしりがよろしくと言ってたとお伝えください。日本で活躍を応援しているとも」

だから、英語でドウユウノウ???

この人たちは、私のことを一体なんだと思ってるのでしょうか?「どうせ全滅だわ」と、こんな厄介な使命はすっかり忘れて、お目当てのグラスカルズの演奏を楽しもうと、熊本はアスペクタに乗り込みました。


<<いきなりかよっ!の巻>>

熊本入りした我々のグループは、11人の大所帯ですが、それぞれ先発隊の場所取り組、後発隊の買出し組(朝までジャム組とも言う...)等に分かれてアスペクタに乗り込みました。

前夜、4時までジャムってた私とkiyoshiさんは、言わずと知れた後発隊です。
開門して久しい入場門を二人でのこのこと入って行き、ステージ向かって右隅のトイレ前のスペースにポツンとどこかで見たことのあるお惚け3人組...じゃ無くて(ほんとにちょっと惚けた感じに見えた...)、グラスカルズの魅惑のボーカル3人組、テリー・エルドリッジとテリー・スミス、そしてジェイミー・ジョンソンが本当にボケっと立てるんです。

どうやら、あまり混み合っていない今のうちに、会場の出店を見て回ろう...と言う状況だったようです。
ひとりのおじさんが付き添って、歩き出そうとした寸前にすかさず私は、一際長身のテリー・スミスに向かって「ハーイ!テリー ナイスミーチュー」こうなりゃ、度胸も座わったもんです。

レコ 「ドウユーノウ ミスターおしり(勿論本名で...)?」
テリ 「オゥ オフコース」
レコ 「ヒー セイド ハロー ツーユー」
テリ 「イズ ヒヤ おしり?」
レコ 「...」

彼は仕事で来れない...って、英語でドウイウノウ???私の頭から湯気が出たのは言うまでも無い...
すると、なんと言うことでしょう、テリーはジェスチャーで、おしりさんの仕事を表現したのでした。要するに「彼は仕事で来れないのか?」とジェスチャーで示してくれたのです。なんて、優しい奴なんだ、テリーったら!
その上、なんで私が京都では「ジェスチャーの達人」と呼ばれていることを知ってるんだっ!?

と、こんな感じで意気投合した我々は、彼らと握手したり、案内のおじちゃんに頼んでしっかりと写真撮影したことは言うまでもありません。

その後、彼らは出店を見学に回ったのですが、どうも観客のほとんどは彼らに気が付かないのか、彼らを知らないのか(^^;彼らに写真やサインを頼んだりする様子は見えませんでした。演奏のあとに、彼らにサインを貰おうとしたら、長蛇の列に並ばねばならなくなるものを。なんとも勿体無い...

そんなこんなで、まさしく「ミッション・インポッシブル:4」とも言える使命のうちのひとつが、あっさりと達成されてしまいました。もし我々が先発隊になっていたら、ノロノロダラダラと歩いていなかったら、こんな美味ちい目には合えないところでした。しめしめ(^^)v

あれっ、何か忘れてるぞ?

ああっ!!!chiakiさんからの使命「てり&てりによろしくですぅ(^.^)。」をしっかり忘れてたっ!!!テリー・エルドリッジも一緒にいたのにっ!!!

私の頭の記憶回路から、chiakiさんからの使命が無かったかのごとく、煙のように消去していったのは、言うまでもありません。


<<タルボ兄弟の巻>>

一旦は席に着いたのですが、会場を回ると、またなんか美味ちいことが待っているような気がしてなりません。kiyoshiさんを誘って、会場の出店を一回りしてみることにしました。
既にお惚け...じゃ無かった、魅惑のコーラス3人組は見当たりません。多分、すぐに引っ込んじゃったんでしょうね。

観客スペースをぐるりと囲むように設営された出店を一通り眺めて、先程と逆の、ステージ向かって左側のステージ麓まで辿り着きました。
そこは今回登場するミュージシャンのCD等のグッズを販売するスペースのようで、その時は人は見当たりませんでした。演奏後にこのスペースでサイン会も行うようで、ロープも張られていました。

何気なくその先のステージ下の空間に目をやると、長身でひげを蓄えた若い外国人が、赤いシャツを着たもうひとりの男に顔にクリームを塗りつけられています。どうやらそれは日焼け止めクリームのようで、今度は首筋や腕など、露出した部分に執拗に塗りこんでいます。
赤シャツの男は、常にこちらに背中を向けているので、顔が見えません。また長身の若い男の方は、なんだかちょっと照れている様子...ん?これってモーホーのカップルかいな?

これは大変な場面を見てしまったものだと、目をそらそうとした瞬間...ん?この長身の男、なんだか見たことのある顔じゃないかいな?
そう、どこと無く、グラスカルズのバンジョー弾き、デイブ・タルボットに似てるんです。(この時、kiyoshiさんは全然そうとは思わなかったそうな...)
これって、ひょっとして、デイブの弟のボブ?と言うことは、赤シャツの男は、デイブなの??

またまた度胸の据わった、遠慮知らずの、失礼な奴である私は「ハアイ、アユーア ボブ?」すると長身の彼は「イエース」で、赤シャツ男が振り返ると、案の定、デイブその人でした。ここで、Docさんのアドバイスを思い出しました。まずは、弟のボブから攻略します。

レコ 「ドウユーノウ ミスターDoc(勿論本名で...)?」
ボブ 「オゥ オフコース」
レコ 「アイアムア フレンド オブ ヒム...オウ アーユーア デイブ?」
デブ 「オーイエス ナイストゥ ミーチュー」

こうしてすっかりタルボ兄弟と打ち解けた(?)私達は、彼らと握手したり、しっかりと写真撮影したことは言うまでもありません。

しかし、幸運なハプニングは、これだけではなかったのです...

 

<<あんたもおたくか?の巻>>

すっかり打ち解けながらも、アイドルのデイブを目の前にした私はすっかり舞い上がってしまい、彼と何を話したのかは完全には覚えていません。

というか、学生時代の私は英語が出来ないために、力学IIを取っていないにもかかわらず、高校3年の2学期で急遽理系に切り替えた程の英語ベタなんですから、私の英語がデイブに通じたり、彼の言葉が私にわかるはずは更々無いはずなのですが、傍で見ていたkiyoshiさんによると、私とデイブは、宇宙語のような単語を連発して、充分にコミュニケートしているように見えたそうです。

私がかすかに覚えているのは(都合上、日本語に訳してお送りします)...

レコ 「わし、レコキンってゆうねん。レコーディングキングの略やでぇ」
デブ 「グレッグ・リッチのかいな?」
レコ 「ちゃうちゃう、ホンマもんのレコーディングキングやがな」
デブ 「うわっ、すんげー!」
レコ 「でもな、ネックだけやねん」
デブ 「がはがはっ!おもろいやんけぇ」
レコ 「38年のTB-75も、ちゃんと持っとるんやどぉ」
デブ 「それってフラットヘッドか?」
レコ 「コンバージョンや」
デブ 「へへん、わしなんか4本もフラットヘッド持っとんねん。3本はスタイル3で、1本はスタイル4やねん。うらやましいやろ」(注意参照)

こいつ、子供かいな(-_-;

レコ 「はいはい...でもな、わしはオズボーンチーフも持っとんねん」

わしも勝ち目の無い勝負、すんなって...

デブ 「ふーん、わしはなぁ、ニートバンジョー持っとんねん。今日はウォルナット製のビーンブロッサムを持って来とんねん。25本しかないうちの1本やで。」
レコ 「うぉー、すんげぇー」
デブ 「今持って来たるから、待っときや」
レコ 「...?」

なんと言うことでしょう(くどいって...)、あのデイブ・タルボットが、これから自分が弾くバンジョーを私のためにわざわざ楽屋から持って来てくれると言うのです。

彼が戻ってくるまでに、右手にピックの装着を終えていたのは言うまでもありません。


(注意)

この時点では「デイブは4本のOriginal Pre-War Flathead Mastertoneを持っている」と解釈していたのですが、この記事を読まれた某氏より「4本は多過ぎるのでは?」とご指摘いただき、再度、デイブ本人に問い合わせました。その結果、現在彼が所有するOriginal Pre-War Flathead Mastertoneは「1934 style 3 mahogany」と「1934 style 4 walnut」の「2本」であることが判明しました。

2006年1月号のBanjo Newsletter誌上のインタビュー記事では、彼のPrimary Banjoは「1934 style 3 mahogany」で、他に2本のNeat Banjoを所有云々とありましたから、「1934 style 4 walnut」はそのインタビュー以降に入手した模様ですね。


<2006/11/1 追加情報>

彼が「1934 style 4 walnut(PB-4)を入手したのは2006年1月のことだそうです。
また、彼が所有するNeat BanjoはBean Blossom modelの1本のみだそうです。
1stCD「Grascals」の"Leavin's Heavy On my Mind"と"teardrops In My Eyes"の2曲にて使用していた印象的な6弦バンジョーはSonny Osborneが1970年代に使用していた古いバンジョーで、現在の所有者であるフロリダ在住の某氏より借りて録音したものだそうです。


<2006/11/5 追加情報>

曰くつきのウォルナット製のネックが売りのNeat 'Bean Blossom' modelですが、彼の所有するBean Blossom modelのネックはマホガニー製の特注なんだそうです。本文にも書きましたが、なんだかウォルナット臭く無い音だと思ってたらそういうことだったのです。でも「木目は確かにウォルナットのそれですが...」なんて書いちゃってますね。ありゃぁ、なんともお恥ずかしい(^^ゞ
その上、最近入手した「1934 style 4 walnut(PB-4)も、わざわざマホガニー製(by Frank Neat)のネックをくっつけたんだそうです。
これはかなりのマホガニー信者ですなぁ。彼を「アホガニーの会」の顧問にしてもらえるように、尼崎の重鎮K氏さんに進言することにしましょうかね。


<2007/3/19 追加情報>

彼の所有するBean Blossom modelのネックは、やはり元々はウォルナット製(シリアル#5)だったのを、途中でマホガニー製の特注ネックに取り替えたのだそうです。Frank Neatに曰く「We took that one out and put a magohany one on for him.」だそうです。その際、交換の理由は言わなかったそうですが、多分「マホガニー信者だから」ということでしょうね。
元のウォルナット製のネックは、Neatの工房の壁にかっているのが下の写真でも確認できます。その指板のフレットは、上から下まで「全域」にわたって「凄く」磨り減っているそうです。彼の握力の強さ、また音使いの豊富さを物語っていますね。


<<ニート・バンジョーの巻>>

デイブを待っている時間はなんだか長く感じました。
その間、弟のボブが、デイブが「バンジョーを見るかい?」と言ってくれたくだりを解説してくれました。しかし、何年も日本にいるはずのわりにはボブは日本語がほとんどダメで、傍で見ていたkiyoshiさんによると、我々二人の会話はダメダメだったそうです。

程なくして、デイブがバンジョーを抱えて戻ってきました。
うわぁ、昨年末のバンジョーニュースレター誌の表紙を飾ったフランク・ニート氏が手にしていた2本のネックのうちの1本と同じインレイの、まさしくビーンブロッサム・モデルのニート・バンジョーです。
このモデルは、ビーンブロッサム・フェス会場のステージ前方にあった胡桃の木が、落雷で倒れてしまったものから取り出された25本のネックを組み込んだものです。木目は確かにウォルナットのそれですが、ギブソンのRB4リーシュのように木目を強調したものではなく、塗装も濃い目で非常に落ち着いた印象を与えます。

ネックを握った感覚は、同じニート製のオズボーン・チーフと全く同じでしたが、ネックの裏は塗装が剥がされていない、つまりスピードネック仕様ではありません。ブリッジは普通の5/8なので、多分ニートブリッジをそのまま使っているのでしょう。弦高は高くも無く、低くも無くといった感じでしょうか。
ペグヘッドを見ると、2弦と3弦にキースDチューナーが装着されていましたが、本体がニッケル仕様なのに、何故かこのチューナーだけがゴールドでした。
また、カポはマッキーニータイプではありますが、マッキーニーでも、エリオットでもありませんでした。「Neat」と刻印されてましたが、ニート・カポとでも言うのでしょうか?

デブ 「おっ、ピック付けとるやんけ、なんか弾いてみいな」

ということで、「Fire Ball Mail」を弾こうとしたのですが、当然のことながらストラップが長すぎて、バンジョーが腰の下まで来ちゃいます。
そこで、左ひざを曲げてバンジョーを上げて、右足1本の案山子のような格好で弾いたら、タルボ兄弟は大爆笑(^^;トホホ

  

<<スカートの中身!?の巻>>

その音色は、想像していたウォルナットっぽい音ではなく、どちらかと言うとメイプル製のオズボーン・チーフに似通った音がしていました。レスポンスが早く、弾いていてストレスを感じません。また、ネックの上から下まで、ほぼ均等に音が出る、非常にバランスの良いのもその特徴です。要するに、これがニート・バンジョーの「音」なのかもしれません。ちなみに、オズボーン・チーフはニート・バンジョーのソニー・オズボーン仕様と言って間違いないと思います。

さて、バンジョーおたく(勝手に決め付けてる...)なデイブの説明は留まる所を知りません。

デブ 「トーンリングはブレイロックなんやどぉ」
レコ 「そんなん、わしの75にはゴールドのブレイロックが付いてるわ」
デブ 「へん、わしのなんかノープレーテッド(メッキなし)なんやどぉ」
レコ 「おっ、それ、ワシの知り合いが持っとるわ。ノーホールやろ?」
デブ 「ワシのは20ホールや。見るか?」
レコ 「...!?」

そう言って、バンジョーおたく(もう、間違いない...)なデイブは、せっせとリゾネータを外しだします。
なんと彼は、頼まれてもいないのに、自らの手で、自らのバンジョーの秘部である「スカートの中身」を見せてくれると言うのですぞぉ!バンジョーおたくの私(自ら認めるか...)にとっては、これ以上の幸せはございません。ちなみに、彼はリゾネータのボルトは2本しか使っていませんでした。

さて、そのリングには確かに20個の穴が空いていました。つまり、ノーマルなフラットヘッドリングのメッキ無しバージョンと言うことです。やはり、メッキ無しの方が良い音がする...説は本当にあるのかもね。その真偽は別として...

デブ 「今回のステージではピックアップを使うねん」
レコ 「これってジョーンズでっか?」
デブ 「いやいや、フィッシャーマンや」

このピックアップが、この後のステージで物議をかもし出すとは、このときの二人には知る良しも無いのでありました...

  

<<ふたりのおたくの巻>>

リゾネータを装着しなおすと...

デブ 「もっと、なんか弾いてぇな」

ということで、今度は地面に座って「John Henry(Key G)」と「Shuck'n The Corn」を弾きました。

デブ 「スクラッグスチューンが好きなんか?ええやんか」

後から思えば、デイブのフレーズのひとつも交えれば良かったものを、やはり頭に血が昇ったまんまの私は、いつにも増してスクラッグスに忠実に弾いてしまったのでした。この間抜け野郎(-_-;

デブ 「ピックは何使ことんねん?」
レコ 「ナショナルどす。古い奴ですねん」
デブ 「USAマークがあるから70年台やな。ワシのはマーク無しの60年台以前ものやでぇ」
レコ 「うわぁ、ほんまやぁ...」

すっかりアホです、このふたり(-_-)

さて、私達は何分ぐらい話していたのでしょうか?私にはあっと言う間の時間でしたが、デイブが楽屋までバンジョーを取りに行ったり、私も3曲も弾いてしまったわけで、15分〜20分ぐらいそこにいたのかもしれません。
でも、ずっとこのまま「おたく談義」に花を咲かせているわけには行きません。デイブに、ステージでの演奏を期待している旨を伝えて(本当に伝わったのか?)タルボ兄弟と別れたのでありました。

しかし、本当にこの兄弟、エエ人たちやわぁ。その上、揃って男前やしね。タルボ兄弟、最高っ!

彼らにDoc夫妻がよろしく言っていた事を伝えたのは言うまでもありません。
これで、私に課せられた任務は全て完遂なり。後はグラスカルズの演奏を心行くまで楽しむのみです。

...ん?、何か忘れてる??

  

<<やっちゃったぁ!の巻>>

タルボ兄弟と分かれて客席に戻ろうとした時、一人の男性が「お名前を教えていただけますか」と寄ってきたので「レコキンと申しますが?」と答えると、「業界の方ですか?」とまた訊くので「いいえ、ただの一般人ですよ」と答えました。
ここで名だたる有名バンジョーピッカーの名前が出てくると思ったのでしょうか?ちょっとあてが外れた様子なので、「失礼ですが、そちらのお名前は?」と訊き返してやりました。

すると「島田です」...ん?ひょっとして、「あのコウさんですか?」「はい、タガヤスと読みますけどね」

なんと、アルバムの解説などでおなじみの島田耕さんだったのです。すかさず、ちゃっかりと記念写真を撮らせて頂きました。


さて、客席に戻りながら、貴重な写真がいっぱい詰まった大切なカメラをポーチに仕舞おうかと...あれっ、ポーチが無い!大体、手に何も持ってないし!!どういうことなんどぅわっ!!!そういえば、デイブよりバンジョーを手渡される時に、ボブが親切にポーチを持ってくれたんだったっけ?そうだ、ボブに渡したんだ!

早速元の場所に戻ってみたが、案の定、既に誰もいない。冷静に思い出してみると、デイブは楽屋の方に、ボブは客席の方に歩いていったっけ。と言うことは、既に1万人以上いるこの観客の中からボブを探し出さなければならないのかっ!?

途方に暮れているわけにも行かないので、とりあえず客席センターのTVカメラが設置されているスペースまで移動して、そこからぐるりと見回してみようと思い、行ってみたら、なんとそこにボブが立っていたのです。その手には、自分のポーチと私のポーチをふたつ抱えて...

レコ 「ヘイ!ボブ」
ボブ 「ハーイ」
レコ (ポーチを指差して...)「それそれ」
ボブ 「ン?...ゥオーッツ!」

はい、一件落着。しかし、よくまぁ見つかったもんですわ。もし見つからなかったら、冗談じゃないところでしたぜぃ。


グラスカルズの演奏が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、デイブのバンジョーのピックアップはあちこちで物議を醸し出したようです。多分、ソニー・オズボーンが電化(?)していた頃のそれを意識したと私は理解しているのですが、はっきり言って、音は割れてるわ、サスティーン効き過ぎて速い曲では何弾いてるのかわからんわ、マンドリンの音は聞こえないわで、あんまり良いこと無しでしたね。
でも、彼のピッキングが素晴らしかったことは間違いありません。すんげぇーパワフルだし、タイミングばっちしだし、なんと言ってもカッコいいんだよねぇ...


<2006/10/24 追加情報>

...の件についてですが、アルバムの解説などでおなじみ、音楽評論家の島田耕氏より情報をいただきました。

氏のお話よると、前日のリハーサルではほとんど問題ない状態だったらしいのですが、本番当日のグラスカルズの出番直前に、カウボーイ・クラッシュの音響がPAブースに来て、バンジョーとフイドルの音などを勝手に?いじってしまったのだと、カントリーゴールドの音響担当が証言していたそうです。
なんちゅうこっちゃ(-_-;

以上、又聞き情報(?)でした。


会場では、久しぶりに栃木のダン吉さんと再会できて、思わずハグしちゃったり、噂のエルビスさんとお会いできて、記念写真(左の画像)を撮らせていただいたり、「ブルーグラスサミット」称した酔っ払いの集団(右の画像)に絡まれたり...うそうそ、皆さん私の大事なお友達です(^^)/~


これでおしまいです。
長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございましたm(_._)m



あれっ、なんか忘れてるような...???

  

忘れてませんよぉ、chiakiさんからの「てり&てりによろしくですぅ(^.^)。」指令。
演奏後のサイン会の終了ギリギリに列に飛び込んで...

レコキン 「ドユーノゥ ミスChiaki?」
てりてり 「オゥ! オフコース」
レコキン 「シー セイド ハロー ツーユー」

としっかりと、最後のミッションを果たして参りましたとさ。



本当におしまい。


<2006/12/7 追加情報>

Dave TalbotがGrascalsを脱退したという情報が入ってきました。それも、信頼できる筋から...

彼が先月の15日から23日まで間、Dolly Partonのツアーに参加したために、その間のGrascalsのステージではAaron McDarisが代わりに務めたという話は聞いていました。GrascalsのステージがあるのにDollyのツアーに参加するというのはどうも不自然だと、その時にも感じはしたのですが、どうやらそのままDolly Partonのバンドに専念したいと彼が希望したらしいのです。
う〜ん、これが本当ならショックです。彼がコアなブルーグラスから離れるのは、なんとも残念です。まさか、彼が今年の初めに手に入れたPrewar Flathead Style4の借金(したかどうかは知りませんが)が元でギャラの良いDollyの所へ...なんて理由じゃないでしょうね!?

とりあえず本人に確認のメールを送りましたが......


<2006/12/8 追加情報>

Daveから返事が来ました。

No, I am no longer with The Grascals. I've left to work full time with Dolly Parton and her organization. I am excited about the change and about the new music.

彼が選んだ道ですから、応援したいと思います。

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