recokin's room



ホビット庄ツアー記


count from 2006/12/12

ニュージーランドのオークランド郊外に奇跡的に残っている「ロード・オブ・ザ・リング」撮影セットを見学してきました。

 旅の準備

結婚10周年で海外旅行しようと積立してたんですが、テロやら何やらで伸び伸びになって、13年目もとうに過ぎてました。
また昨年末で消滅するJALのマイレージがいくらかあったので、これをクーポンに変えて、遅ればせながらの結婚13周年記念旅行をしようということになりました。

さて、行き先選考にあたって、家内からいくつかの条件が提示されました。
まずは、アメリカはダメ...入国の厄介さは、強制送還(^^;にあったマイミクからもとことん聞かされてましたからね。
次に鳥インフルエンザ関連国(?)もダメ...まあ、やっぱり厄介事は避けたいですものね。
そして最後に、寒い所はダメ(-_-;って、オイオイ...
加えて夫婦共稼ぎなので、取れる休みにも限界があるので、旅行期間は5〜6日程度、となると行き先はミクロネシアかオセアニアあたりに絞られます。
ニュージーランドもいいかなぁ、なんて思ってた時に家内が「ロード・オブ・ザ・リング」撮影の際のセットがニュージーランドのオークランド郊外に残っていて、見学ツアーがあるという情報を見つけてきました。

何を隠そう、彼女の卒論のテーマはズバリ「ロード・オブ・ザ・リング」の原作本という昔からの指輪フアン、加えて私も映画マニアなので、多少の紆余曲折はありましたが、トントン拍子にニュージーランド旅行の手筈は整って行ったのです。

 旅の仲間(?)

マイレージから交換したクーポン券はJAL系のツアーでしか使えないので、一番安そうなAVAで「オークランド6日間」を選びました。
これで往復の日を除いて3日間はゆっくりと確保できるので、その内の1日をホビット庄ツアーに充てるのですが、問題はオークランドとマタマタ間の車で約2時間の移動手段です。
路線バスもあるのですが、なかなか時間の都合が合わない上に、時間に大変ルーズらしい(^^;
そこで少々経費はかかりますが、オプションツアーを探したところ、日本人のタクシー運転手さんが企画されている個人旅行者向けのホビット庄ツアーを見つけました。

http://nznewzealandtour.blog5.fc2.com/
この運転手さんは大鹿さんと言う方で、どうやら日本人向けに最初にこのツアーを企画された人のようです。

http://www2n.biglobe.ne.jp/~otako/ring/travel/travel2003nz.htm

他にももう少し安いツアー(但し団体?)もありましたが、ワイトモでのツチボタルの見れる鍾乳洞見学も絡めたツアーのアレンジが可能と言うことで、この方に旅の仲間をお願いすることにしました。

 旅の出発(って、しつこい...)

2006年2月7日(火)

仕事を昼で早退して、京都駅から特急はるかに乗って関西国際空港へ。
AVAツアーの集合は13:15でしたが、窓側の2人席を確実に確保するために30分ほど早く到着したおかげで、狙い通りに翼より前の窓側席をゲットできました。
ところが、それ以上に恩恵が...
関西国際空港は海上の人口島にあるため、アクセスには海上の連絡橋を渡る必要がありますが、JRの特急はるかや南海電鉄の特急は強風が吹くと運行中止になってしまうのです。
なんと、私達が乗ってきた次の号から強風のため運行中止になってしまったのです。
勿論、バスの振り替え運転等、空港まで渡ってくる手段はありましたが、時間も手間も大変かかってしまうところでした。
これには夫婦そろって胸を撫で下ろしました。

そんな運の良い私達は、ニュージーランド航空便にて定刻通り無事出発...と言いたい所なのですが、なんと、連絡橋の通行止めのせいで飛行機の乗組員が遅刻してきたため、定刻より30分程度遅れて、無事(?)出発と相成りました。

 ひとつの塔

2006年2月8日(水)

オークランド空港にはほぼ定刻通りに到着。
真夏と言っても最高気温は20度ちょっとで、かなり涼しいかなと予想していたのですが、空港から出てみるとほぼ快晴で、紫外線量が日本の数倍の日光が差し込む日向ではかなり暑かったです。
かたちどおりの半日市内観光を終えて、ホテルでひと休みの後の夕刻ごろから、オークランド市のシンボル、スカイタワーを見学しました。

高さは328mと東京タワーよりは若干低いものの、南半球ではナンバーワンの高さを誇ります。
膝元までガラス張りになっていたり、床が部分的にガラスの嵌め込みになっていたりと、高所恐怖症気味の私には、その景観は冷や汗ものでした。
はい、例えサルマンがいなくても眩暈がします(^^;
実は、私達がエレベータで登った観覧階のさらに上を階段で登るオプションツアーもあるそうで、その名も「バーティゴ(眩暈)」...また、タワーの192m地点からの飛び降りるバンジージャンプもあるそうで、聞いただけで魔界に引きずり込まれそうでした。

この日は早めに就寝して、明日のメインイベント、ホビット庄ツアーに備えることにしました。

 マタマタへの道 その1

2006年2月9日(木)

大鹿さんとホテルロビーにて8:45に待ち合わせて、氏のタクシーにて一路マタマタへ。
約2時間の道のりでしたが、途中、ハイウェー沿いのひまわり畑で車を停めて写真を撮ったり、道中止むことの無い大鹿さんのお話で飽きることなく、あっという間でした。
元々はホビット庄ツアーのオフィシャルガイドの説明を現場で同時通訳されてたそうですが、「やかましい」とクレームが出たため、現在は大まかな説明をマタマタまでの道中にて済ませてしまうんだそうです。

大筋は前述のページやネット上の他のページにあるとおりですが、要するに撮影後は全て壊すことになっていたセットの撤去作業中に大雨が続き、地盤が緩んで作業が中断...でそのまんまになっているということらしいです。
このロケ地跡はアレキサンダーさんと言う人の個人の農地なのですが、この話を聞きつけたLOTRフアンが多数尋ねて来るものだから、親切に自分の車で案内しているうちにツアーになっちゃったという嘘のような話(^^;
ニューラインシネマからは警告が入っていたのですが、ある日、本当に原作の権利を持つトールキン財団よりツアー中止依頼(「止めなければ訴えるぞぉ...」)の手紙が来てしまったそうな。
たまたま残った撮影跡地のある自分の農地をフアンが見に来るので案内しているだけで、セットには一切手を加えていない旨を、アレキサンダーさんは丁寧に手紙に書いて送ったら、それ以降財団よりは何も言って来なくて、今に至るそうです。
なので、ニューラインシネマかトールキン財団が「止めろ」と言ってきたら明日にでも止めなければいけないとの事。
いやぁ、よくできた話ですよね(^^;

ちなみに、大鹿さんが電話で確認したところ、本日は確実にツアーはあると言うことでした(-_-)

 マタマタへの道 その2

他にも面白いエピソードをいくつか...

ニューラインシネマの関係者が初めてアレキサンダー家を訪れた際、「大切な用事があるから出直してくれ」と追い返されてしまったそうです。
その大切な用事とは...テレビでオールブラックスのラグビーの試合を観戦することだったそうな。
それほどNZっ子にとっては「ラグビー命」だと言うオチですな。

現在農場を切り盛りしているアレキサンダー家の三人の息子たち。
このうち、上の二人は小太りの所謂「ホビット体系」だが、三男のみがスタローン系の男前だそうで、大鹿さんが初めて訪れた当時はこの三男だけが妻帯者で、上の二人はだったそうな。
この兄さん達はツアーガイド(当時は自身でやっていた)の時も「オーナーで独身」と自己紹介するのが売り(?)だったそうだが、ある日その台詞をぱったりと言わなくなったので「なぜ」と聞くと、ツアー参加者と結婚したんだそうです。
彼女達がホビットフアンだったことは想像に難く無し(-_-)
実は、このアレキサンダー3兄弟の次男さんにお会いできました。
記念に家内とパチリ!
その際に家内に「ホビットじゃなくて御免ね」だって、やっぱりネタを使ってました。
彼はスタッフと一緒に補修作業中だったとのこと...って、手を加えとるやん!
(セット自身を補修しているわけではないらしいので、悪しからず...)

 マタマタの町並 その1

約2時間のタクシーでの旅を経て、11時過ぎにようやく目的地、マタマタの町に到着しました。
車でなら、あっと言う間に通り過ぎてしまいそうな小さな町並みです。
とりあえず、お決まりの場所でパチリ!
現地ツアー出発の12時まで自由行動ということで、マタマタ・インフォメーションセンター(兼Hobitton ticket office)前で一旦解散。私達は、大鹿さんお奨めのBakehause Cafeでさっさと昼食を済ませます。
二人ともちょっと疲れ気味で食欲は無かったのですが、マッシュポテトを挟んだビーフソーセージと、ミートパイがおいしかったです。

 マタマタの町並 その2

昼食後、現地ツアー出発まで15分程度しかなかったので、ゆっくりと町を散策できなかったのですが、ウインドウにホビットの家を描いたインターネットカフェを見つけました。
それ以外にはLOTRを思わせるような飾り付けをされたお店には気が付かなかったのですが、ゆっくりと探せばもっと見つかったかもしれません。
前述のとおり、マタマタ・インフォメーションセンターの建屋がhobitton movie set & farm toursのチケットオフィスになっています。
ニュージーランド国中に同様のインフォメーションセンターがありますが、これらは元々全て国営だったものが、民営化されてしまったそうで、それぞれが独立採算で運営しているそうです。
ここで売られているおみやげ物も立派な収入源だとか。
でも、これらは全て「非公認」なので、LOTRのロゴ類は一切無しで、唯一、LOCATION GUIDE BOOKのみが「公式」でした。
この日のツアーは計7回予定されているようでした。
元々は日に3回程度だったはずなので、映画公開から日が経って、ここNZでもLOTR熱も冷めて来たとはいえ、フアンの勢いは衰えること知らずと言った所でしょうか。

 ロケ地へいざ出発!

本当はインフォメーションセンターをもう少しゆっくりと観たかったのですが、すでにツアーの車がスタンバっていたので、みやげもの探しは帰ってきてからゆっくりとすることにして、早速車に乗り込みました。
私達の回は10人乗りのワゴン車2台で出発です。
私達はカメラの他にビデオも持ってきていましたが、大鹿さんがビデオを撮影してくれることになり、私はカメラ撮影に専念です。
実は、氏は一時イベントのビデオ撮影を仕事にしていたことがあるそうで、当時の東京都杉並区役所の送迎会のビデオはいつも氏が撮影していたのだそうです。
道すがら、運転手兼ツアーガイドが説明してくれますが、前述のとおり、同時通訳するとクレームがつくので、ポイントでだけ大鹿さんが説明してくれました。
マタマタの町を通り過ぎる途中に学校がありますが、そこでLOTRのオーディションが行われたこととか、アレキサンダーさんの農場に向かう道と、LOTRでのサムの家の前の道の名前が偶然にも同じだったこととか説明してくれました。
町並を過ぎると、後は窓から見えるのはズーッと広大な農場の風景ばっかりです。
やがて木製の柵で囲まれたエリアにやってきますが、ここもまだ目的地ではありません。
(「...& farm tours」なので、ここもある意味では目的地?)
ほとんどが牛の放牧場なのですが、羊が増えてきたらアレキサンダーさんの牧場に到着した印なのだそうです。

 おみやげ その1

今回ゲットしたおみやげの中のひとつですが、マタマタ・インフォメーションセンターのみやげものの中でも一番新しいアイテムだそうです。
その名も「SobeRing」という名前の地ビールです。
「sober」(酔っていない)と「Ring」をかけた、洒落たネーミングですね。
ラベルを見るとアルコール度数は1%しかないので、ノンアルコールビール(酔わないビール?)の部類に入るのかもしれません。
まだ店頭に置いたところだったようで、大鹿さんも初めて見たとの事。
店頭にも空瓶が一本置いてあるだけで、商品はまだ箱の中でした。
私が買ったら店の女の子がガッツポーズをやってましたから、ひょっとしたら私が初めての購入者だったのかもしれません。

さて、味は...もったいなくてまだ栓をあけてません(^^;

 ロケ地に到着

いくつもの柵を越えて、ようやくロケ地に到着です。
まずは第一のポイント、小高い丘から見下ろした場所は、ロケ隊のキャンプ跡地です。
当時の写真がパネルになっていましたが、大きなテントが食堂、数台のトレーラーは主要キャストの楽屋(って言うのかな?)です。
この中でフロドたちは、毎朝夜明け前に起こされて、数時間のメーキャップをしてホビットに変身していたのですね。
丘の反対側にまわって見下ろすと、あの見慣れた懐かしい風景が目の前に広がります。
そう、ホビット庄にやってきたのです。
やはり一番目立つのは、まぁるいパーティーツリーと池ですね。
監督達スタッフは、飛行機の上から見下ろして、この木と池のペアを見つけて、ここをロケ地に選んだのだそうです。
でも、私達が往復の飛行機からニージーランドを見下ろした風景は、どこもかしこを同じような風景ばっかし。
よくぞまぁ、こんな最適な場所を見つけ出せたものだと、感心するばかりです。
もう一度車に乗って、第二の駐車ポイントまで移動します。
途中、丘を見下ろした場所に、「旅の仲間」の冒頭でフロドがガンダルフの馬車に出会う場面が撮影された小道が見えました。
(本当は良く分からなくて、見えたような気がしました...)

 ホビット庄への入り口

車を降りて、ホビット庄跡の入り口へ向かいます。
この小道は、ガンダルフとフロドの乗った馬車が通った道ですね。
観光する際の注意書きの看板には「Rabbit Holes」に気をつけて、なんてのもありました。
ちなみに、これから私達が観光するのは「Hobbit Holes」です(^^)
私達のために、丘の上で一生懸命ビデオを撮影してくれている大鹿さんです。
「こんなことネットに書いたら、皆にビデオ撮ってくれって頼まれちゃいますよ」と心配したら「望むところ」なのだそうです。
向こうに見えるのはパーティーツリーです。
「MOVIE SET」の看板を挟んで記念撮影。
この看板は最近新調されたみたいですね。
丘の上にはいくつものHobbit Holesが見えますが、一番上に見えるのがビルボとフロドの「袋小路屋敷」です。
でも、その上に目印の木が無いのがちょっと気になりますね。

 パーティーツリー

パーティーエリアから見上げたパーティーツリーです。
この木の正体は、なんと「松」でした(^^;
ガイドが「皆さん踊ってください」と言っても誰も踊らなかったのですが、皆が移動を始めた後で、二人のアメリカンギャルが踊ってました。
この二人がガイドに対してオタクな質問を連発していたようなのですが、私達には何を言ってるのかさっぱりわかりませんでした...
パーティーツリーの枝に布切れが引っかかっているのが見えますが、これは撮影の際の飾り付けの跡だそうです。
他にも小さな滑車がひとつ見えましたが、これも撤収洩れのもので、「Happy Birthday Bilbo Baggins」の横断幕の引き上げる際に使ったものだそうです。
ピピンたちがいたずらで打ち上げた花火がドラゴンの形になってホビットたちが逃げ惑うシーンがありましたが、勿論花火はCGなので、ホビットたちは何も無い空を見上げて逃げる演技をしていたわけです。
しかし、なかなか監督からOKが出ずに何度も何度も取り直しとなったたのですが、この様子を丘の上から見物していたアレキサンダーさんには、何をやっているのかさっぱりわからずじまいだったそうです。
パーティーツリーのこの面を背景に、あの有名なビルボの誕生日スピーチが行なわれたのだそうです。

 ホビットたちの夢の跡

この池の右奥に石橋と水車小屋のセットがあったそうです。
あの頑丈そうに見えた石橋も木の骨組みに発泡スチロールを貼り付けただけの張りぼてだったそうですが、何も知らずにアレキサンダーさんは、自動車でこの橋を渡っちゃったのだとか。
それを見て驚いたスタッフは、「車が通れるのなら、馬車も大丈夫だろう」ということで、元々は無かったガンダルフの馬車が橋を渡るシーンが追加されたのだそうです。
どこから発泡スチロールを出してきたのかな?と思っていたら、看板の裏に隠しておりました。
こんなちゃっちい(^^;ものがカメラを通して撮影されると、あんなに立派な画になっちゃうんですね。
サム夫妻の家の跡ですが、ここはすっかり取り壊されていました。
以前ここを訪れた方のページで見た画像では草が生えているのみでしたが、今は柵が設けられて花壇になっていました。

 袋小路屋敷 その1

ビルボ&フロド・バギンズの家、袋小路屋敷のセット跡です。
勿論ここもドアや発泡スチロール製の外壁は取り払われて、ベニヤ製の壁板だけになってます。
他のHobbit Holesと違って、ここだけはセット跡の中に入れるようになってます。
でも、袋小路屋敷の内側から見た外の風景を撮影する為だけのスペースなので、中は狭いです。
映画の中に出てくる屋敷の中のシーンは全てウェリントンのスタジオに作られたセットにて撮影されたものだそうです。
このセットはガンダルフ用のサイズの小さなものと、ホビット用の大きなものの二通り作られて、ふたつの場面を合成するとガンダルフがホビットに比べて大きく見えると言う仕掛けです。
袋小路屋敷の内側から見た外の風景...を写したつもりでしたが、前出のアメリカンギャルのおかげで、パーティーツリーが辛うじて見えるのみでした...

 袋小路屋敷 その2

袋小路屋敷の上には、その幹の曲がり具合が印象的な大木が植わっているはずでしたが、今はありません。
この木は実際に生えていた樹ではなく、パーツを継ぎ合わせて作った人工の樹だったのでした。
実際の樹では、あの絶妙なカーブが表現できなかったからだそうです。
今ではバラバラにされた残骸だけが残っています。
葉っぱも、昔の英国の樹木を思わせる人口の広葉樹のものが取り付けられていました。
他に生えていたニュージーランド特有の樹木も、切り取ったりせずに、同様に人口の葉を取り付けて英国風に見せていたそうです。
ガンダルフとビルボがパーティーエリアを見下ろした場面と同じアングルです。
看板の写真左下隅に、ベンチに座った二人の後姿が見えますが、なんと不思議なことに二人の身長差があまりありません!?...って、当たり前ですが(^^;

 おみやげ その2

丘の上からゆっくりと風景を眺めていたら、あっと言う間に見学時間は終了し、ホビット庄ともお別れです。
ここに2度も3度も来る人がいるという話を往路で聞いた際にはピンと来ませんでしたが、今ではそんな気持ちもわかるような気がします。
ひょっとしたら、私達もまた来ちゃうかも(^^ゞ
でも、果たしてその時までこのムービーセット跡が残っているかどうか...
マタマタ・インフォメーションセンターに戻ったら、みやげもの漁りです。
みやげものは基本的には全て「非公認」なので、LOTRのロゴは一切ありません。
ホビットの尖った耳のイラストと「Rings Scenic Tours Ltd」のロゴの付いたキャップやポロシャツ、マグカップ等がこのツアーの公認グッズです。
そんな中で唯一のLOTRのロゴが入った公式ものが、Ian Brodie著「THE LORD OF THE RINGS LOCATION GUIDEBOOK」です。
ペーパーバック物も含めて4種類ほどありましたが、私は「EXTENDED EDITION」を買いました。
既にLOTR関連グッヅが珍しくなってしまったオークランドの街中でも、これらの本は時々見かけましたが、このマタマタ・インフォメーションセンターで買うとお得な点があります。
実は著者Ian Brodie氏の直筆サイン入りなんです。
(いつまでもこれがあるのかどうかは不明ですので、購入前にご自身で確認下さい...)
結局、ツアーロゴ入りのキャップ、グラス、ボールペン、絵葉書に加えて前出の新アイテムのビール等、あれこれと買い込んだところ、レジのおねえさん曰く、こんなに沢山売れたのは久しぶりだとか...

 唯一の心残り?

ここNZでも「王の帰還」公開から2年以上経過しているわけで、オークランドの町を散策してもLOTR関連のものはなかなか見当たりませんでした。
時たま目に付くのは、記念切手・コインですが、これも現在公開中のキングコングやナルニア国物語のものにすっかり追いやられてしまってます。
他には前出のLOCATION GUIDEBOOKぐらいでしょうか?

すっかり諦めていたのですが、スカイタワーセンターのシネコンを偵察に行った際に、シネコンの下の階の店でとうとう見つけました。
「VAGABOND」という、ゲームやフィギュアを扱っている店のようで、ウィンドウにゴラムや飛陰にまたがるガンダルフのフィギュアが展示してあります。
そう、これが見たかったんですよ。

店に入ってみると、馬鹿でかいサウロンの頭部やゴラムの上半身のフィギュアをはじめとするLOTR関連のグッズが目に入ってきます。
でも、やはりLOTRは時期を過ぎたということか、一部のLOTR関連商品が特売価格で売られています。

他にLOTRのボードゲームも何種類もありましたが、これを見に店の奥に足を踏み入れると、「ワォーッ!」という野太い歓声(悲鳴?)が耳に飛び込んできました。
長細い店内の奥はいくつかのテーブルがあり、そこに20人以上の若者(野郎ばっかり...)が群がって大騒ぎをしているのです。
何をしているのか?と、恐る恐る覗いてみると、なんとキャラクターカードのトレーディングをしているようなのです。
電話帳のようなアルバムを抱えている人ばかりで、その顔は真剣そのもの。
商談が成立した際なのか、時々大声を上げて騒いでいるのです。
これぞNZ産お○くの世界なのか?...はっきり言ってコワイ(^^;

特売(11ドル=約900円)のガンダルフ人形ひとつを土産に買って、そそくさと店を後にしました。
このガンダルフは台座のボタンを押すと、モリアの坑道でのバルログとの闘いの際の名ゼリフ「You cannot pass!」と叫ぶ優れものだったので大満足でしたが、ひとつだけ心残りが...

店頭のウィンドウに見えた、台座の上に置かれた指輪のフィギュア、小さいながらも$29.95の値札のついたこの台座にも「TRY ME!」と書かれたボタンがついていました。
これを押すとどうなるのかが気がかりで、ガンダルフを買った際に、店の兄ちゃんに頼んで押させてもらおうと思っていたのをすっかり忘れてしまったのです。

帰国した今でも心残りです...

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