recokin's room



レコキンのホームシアター覚えが記 その4

since 2003/6/3

この覚えが記のご感想や、「そりゃちゃうでぇ!」というダメ出しを、「3管式プロジェクター掲示板」にぜひお書き込みください。(この文章をクリックすれば掲示板に飛べます。)

注意 : ここにかかれている内容は、私自身が多くの方にご指導を頂き実際に行った内容ですが、1272QJも含めて、すべての方の3管に適応する内容とは限りません。特にグリーン管の調整やスクリーン電圧調整VRなどの特約店用マニュアルでは触らないように指示されている部分の調整も含んでいますので、もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

最近のレコキンシアター風景

 2004年6月8日(火)

<<TheaterTekDVD動作改善の試み その2>>

藁をもすがる思いで、DVDドライブの次はハードディスクドライブ(以下HDD)。これまたかなり古めで、今では低容量の8GBのものを使っているのだが、これが動作不安定で悪さをしている...ということも考えられるので、新品の5400rpmの40GB(これでも今では低容量...)に換装することにした。

現在の8GBのHDDの内容をそっくりそのまま新しいHDDにコピーして換装する方法をとることにした。まずは、一旦DVDドライブを外して、このIDEケーブルに新しいHDDを接続、つまりプライマリィに旧HDD、セカンダリィに新HDDを接続して立ち上げを行ったが、何故かBIOSがセカンダリィの新HDDを認識してくれない。接続状況を確認して、数度立ち上げ直しても同じ結果。これって、ひょっとして古いマザーボードのBIOS上の制約によるHDD容量の制限に引っかかっちゃったの?だが、色々と調べてみてもTUV4Xは40GBであれば問題なく認識するはずとの事。半信半疑でWinMeのデバイスマネージャを確認したところ、ディスクドライブとして認識はされているが、BIOSが認識していないせいか「現在のドライブ文字割り当て」はブランクのまま...しかし、マザーのBIOSが認識していないのに何故WinMeは認識してるの?疑問の中で再度立ち上げ直してみると、今度は何故かBIOSからも認識された...謎だ(^^;

結果オーライで手順どおりにあらかじめ用意した起動用FDから立ち上げて、領域確保、フォーマットと進めて、YUPDATE.EXEを用いて全ファイルのコピーを行う。そして一旦電源を落として新旧のHDDを入れ替え、セカンダリィにDVDドライブを戻す。再度、起動FDで立ち上げて、FDISK.EXEでアクティブ領域の設定を行えば換装作業は完了。新HDDからWinMeも立ち上がりめでたしめでたしと思ったら、何故か肝心のTheaterTekDVDだけが「ライセンス無し」で立ち上がらない。どうやらコピーで無く、そのHDDから実際にインストールしないとライセンス管理でハネられてしまうようだ。う〜ん、なんとも面倒くさい...以前なら、ここでまずバージョン1.0を一旦インストールし、ライセンス登録した上で、これに1.5を上書きして、再度ライセンス登録し、それから最新のアップデーターをインストールすると言う超めんどうな手順だったのだが、先日より直接バージョン1.5をインストールできるインストーラーを入手していたので、ちょっとは手間は省けはしたのだが、やっぱり面倒くさいことには変わりなし...で、換装後の結果だが、ほぼ大方の予想?どおりで、TheaterTekDVDの早送り後のフリーズについては全く改善されていない。まぁ、HDDの容量に余裕が出来たので、他の楽しみ?も増えるかな...といったところで、おしまい。

 2004年6月6日(日)

<<TheaterTekDVD動作改善の試み その1>>

どの頃のアップデートから発生したか定かではないが、TheaterTekDVDで早送りや巻き戻しを行った際、例えば4倍速で早送りをした後に「PLAY」を選択すると画がフリーズしてしまう現象が出ている。ここで1.5倍速程度の巻き戻しを行うと画が動き出し、改めて「PLAY」を選択するとまた正常に再生を始める場合があるのだが、それまではDVDドライブのアクセスランプも点滅しないし、ここで下手に別の動作を選択すると2度とDVDのアクセスは行われずに、「ctrl」+「Alt」+「Del」でTheaterTekDVDを強制終了するしかなくなってしまう。これは2倍速の古いDVDドライブが怪しいと睨んでいたが、HTPC掲示板のTheaterTek Player Part2のスレッドで、DVDドライブを内蔵データーバッファの多い(2MB)DVD−ROM/CD−ROMコンボドライブやDVD−R/RWドライブに換装すると、TheaterTekDVDの操作のレスポンスが改善されると言う書き込みを発見したので、早速、手持ちのコンボドライブに換装してみた。

手持ちのコンボドライブはPanasonicのLK−RC8571TZでDVD−ROMは8倍速、バッファ容量も2MBある。Driveinfoで調べてみたところ、ドライブ本体はCW−8571を使用しており、勿論そのままではリージョン固定(RPC−2)ではあるが、改造ファームウェアを使用してリージョンフリー(RPC−1)化できたので、現在の2倍速のDVD−ROMドライブと換装。問題無く立ち上がり、動作が改善されたかどうか試してみたが、確かにレスポンスは幾分早くなったようには感じるが大差は無し。一番の問題である早送り後のフリーズについては全く改善されていないようで、換装前と同じように発生してしまう。つまり原因はDVDドライブ以外にあると言うことか...元に戻しちゃおうかなぁ...

 2004年5月11日(火)

<<CT100でminiDsub〜5BNCケーブル作成>>

各映像ケーブルで好結果を得られた同軸ケーブルCT100を、HTPCのグラッフィックボード〜D−2001間のminiDsub〜5BNC変換RGBケーブルに使わない手は無い。3管へのRGBケーブルで、太い5VFVからの置き換えでも効果が出たのだから、HTPCからの細い3CFVケーブルとの置き換えでは効果が出ないわけが無いであろう。しかし、如何せん、15ピンの高密度miniDsubコネクタの細くて狭い端子では3CFVを組み込むのがやっとで、5CFV同等の太さのCT100の芯線を端子にはんだ付けするのは容易なことではない。また、うまく5本ともはんだ付けできたとしても、miniDsubのケースに納めることはスペースが足りず不可能である...ということでお蔵入りとなっていたのだが、発想の転換(と言うほど大袈裟ではない(^^;)で、3管へのRGBケーブルと同じで、R、G、Bの3線以外のHとVの同期信号線は従来どおりの細い3CFVでも良いではないか。CT100が3本と3CFVが2本なら、どうにかminiDsubのケースに納まり、コネクタ固定用のビスも取り付けすることが出来る。ということで、miniDsub〜5BNC変換RGBケーブルの作成にトライしてみた。

15ピン高密度miniDsubコネクタに、まずHとV用の3CFVケーブル2本をはんだ付けする。これは比較的簡単。次に3本のCT100ケーブルの取り付けだが、CT100の芯線はそのままではminiDsubの端子に太過ぎて嵌らないので、短い3Cの芯線を介して一緒にはんだ付けしてしまう。勿論このままでは耐久性が弱く断線してしまうので、すぐにホットボンドで固定した。そしてケーブルが通る部分を広くなるように切除したminiDsubケースに嵌め込むのだが、まだスペースが足りないようで接合部に隙間が出来てしまう。無理やりビニルテープできつく縛り、その上から熱圧縮チューブで固定して出来上がり。ケースの、ボードとの固定用ネジの部分は残しているので、グラフィックボードともしっかりと固定できる。

早速HTPCに装着して効果の確認。3CFVものと比べて、勿論悪くは無いのだが、3管のRGBケーブルを交換した際のような大きな変化では無い。これは3管のRGBケーブルが6mもの長さがあるのに対して、今回のケーブルが1.2mと短いため、結果の差が大きくは出なかったのかもしれない。また、今回のケースも含めて、信号系の対策は最終出力側に近いほど顕著に現れるように思える。つまり、ソースに近いHTPCからのケーブルよりも、映像出力機の3管プロジェクタへのRGBケーブルの方が、同等の対策をとっても効果がわかりやすいのではないかと言うことだ。これはあくまで私の独断と偏見による持論ではあるが...なんにしろ、悪くなっていないのは間違いない(^^;ので、このまま使うことにする。

 2004年4月9日(金)

<<さようなら2号機>>

Graphics808sがダウンした際のサブ機として保有していたVPH−1272QJの2号機だが、どうやらGraphics808sも安定して働いてくれているようだし、またこの先CRT管を交換する(焼き直したと言っても焼けている事には変わり無し...)とした場合の軍資金確保の為もあって手放すことにした。TOPページに告知したその夜に購入希望のメールをいただいた。今回は九州は大分県にお住まいの方だ。床置きの120インチ4:3で視聴予定とのことで、CRT・レンズ各スペーサーの交換に合わせてNTSCビデオ入力による調整をやってみた。120インチのスクリーンが無いのであくまで壁映しでラフな調整ではあるが、なんだか非常に合わせ易い...マニュアルを確認してみると、この機械は120インチフロントスクリーンへの投影で正常な画が出るように出荷調整されていると明記されていた。7インチ管での120インチが標準にふさわしいかどうかは?ではあるが、このセットでの調整が容易なことからみても、これがこの機械の標準として設計されていることは間違いないのだろう。しかし、管の状態も脂が乗り始めたといった感じでグッドコンディション。ちょっと手放すのが惜しくなってしまった(^^;今回も輸送業者として1号機の時と同じ日通アロー便を選んだが、前回と比べて着払いができなくなっていたり、荷降しの作業をオプションで頼めない(前回も頼まなかったけれど...)ようになっていたりとか、選択範囲が狭くなっていたのがちょっと疑問...今回も買主さんの所に無事に着いて、末永くかわいがって貰えるように祈るばかりである。

「後日談」
13日(火)に買主さんより無事到着のお知らせを頂いた。「120インチは苦しいかなと思っていたのですがとんでもない、とても落ち着いた映像です。シアタールームは二階にあるので後日運び入れ画質をつめていく予定です。この段階でこれだけの絵がでているのであれば、あとあと楽しみです。」...とのこと。どうぞ末永くかわいがってやって下さいませ。

 2004年3月31日(水)

<<CT100を用いた映像ケーブル導入>>

こんぶさんが来られた際にお奨めいただいた、同軸ケーブルCT100を用いた映像ケーブルを導入した。CT100は外観やサイズは5CFVケーブルと同等だが、絶縁材が特殊なハニカム構造になっており、7CFVと同等な画質を得ることが出来るらしい。また銅網線と銅箔によるシールド構造で、輪郭が素直なことも特徴らしい。先日はDVDPとD−2001間(1m)で試させてもらったが良好だった為、今回はBSDチューナとD−2001の間(70cm×3本)と、D−2001と3管の間の6m(RGBの3本をCT100、同期信号はH/Vシンクを3C2Vケーブル1本で接続)を5CFVから交換した。

本来なら数日間はエージングしてから評価すべきなのだろうが、取り替えた直後から効果は一目瞭然。まずフォーカス感はこんぶさんのお奨めどおりで良くなった。1080iでの走査線の見え方が違う(これは喜ぶべきなのか?)のだ。またコントラストも上がったようだ。しかし、白側に嫌なギラツキが無いため、画としては観易い。これは3管側でコントラスト値を上げた時のような物理的なコントラスト幅が上がった訳ではなく、黒側の視認性が向上したために、体感的?なコントラストが伸びたように感じるのではないだろうか。結果、画はくっきり、しかし輪郭は素直で、ケーブル交換前より見通しの良い画となった。前に使っていた5CFVケーブルも好みの画を見せてくれていたのだが、このCT100ケーブルは正解である。7CFVが良いとは分かっていても、部屋に引き回す上ではちょっと太過ぎるし、また機器のコネクタの強度面でも不安があり、これを使うことに抵抗があったのだが、CT100はこれを解決してくれたようだ。

 2004年3月23日(火)

<<こんぶさん、三たび京都に現る>>

根布産業のこんぶ@根布さんが出張で京都にも来られると言う事で、急遽我が家にも足をお運びいただいた。今回はDVDプレーヤDV−S969AVi(改)とスピーカの新製品NB−8を体験させてもらうのがメイン。オーディエンスとして、前日にこんぶさんのクリニックを受けられた京都のヤッスーさんと兵庫のごっさんにもお越しいただいた。ヤッスーさんはBarcoのVision701のオーナーで珍しくもBarcoオーナーが3人も揃った事になる。

まずは、こんぶさんによってクロック交換をはじめフルチューンアップされたDV−S969AVi(改)を視聴。さすがに噂どおりの解像度と立体感だが、その本領を発揮したのはヤッスーさんご持参のPAL盤を再生した時だ。私もごっさんも声を揃えて「これって、ハイビジョン?」これならHTPCもハイビジョンもいらないかも...しかし如何せん、日本語字幕が無い(^^;最近では、日本語字幕が無い為にめっきりR1盤も買わなくなった(買えなくなった?)自分にとってはこれは辛く、PAL盤の常用は無理である。またNTSC盤では走査線がくっきりと見える。これは当然個人の好みである(こんぶさん曰く「絵がきれいなら走査線は気にならない...」)が、私はこれが気になる性質なのだ。しかし魅力のある機械には変わりはなく、音の良さは圧倒的。ひょっとしたら、いずれは手を出しちゃうかも...

お次はNB−8でCDを試聴。我が家のシステムはシアターに特化してしまっているのでNB−8の真価は発揮できなかったかもしれないが、その素性の良さはこれまた一目(一聴?)瞭然。バックロードホーンらしくない音だと私が感想を言うと、こんぶさん曰く「レコキンさんの思うバックロードホーンの音ってフォステクスの音だからですよ」なるほど、私はバックロードホーンと言えばフォステクスという固定概念があった。SA/80AMGのユニットを使ったNB−8の音は、むしろスタジオモニターのそれのように聞こえた。音の作り手が意識した音、如何にも音楽を楽しむためのスピーカーだと思った。う〜ん、これは売れるかも...その後もこんぶさんとヤッスーさんの濃〜い談義(ピュア寄り...)が続いたのだが、これは私的にはかなりチンプンカンプン(^^;だった。

 2004年3月20日(祝)

<<第一回関西オフ会開催>>

かなり横柄なタイトルだが、他にやってる噂を聞かないのでご勘弁。ごっさんち!の管理人、兵庫在住のごっさん、のぞみさんご夫妻のご尽力により、第1回関西オフ会が開催された。詳細はごっさんち!の「ごっさんち!イベントの記録」コーナーにアップされているので、そちらをご参照の程。ここでは3管に絞ったネタをば少々...

まずは最近に三菱の7インチ管LVP−1280のオーナーになられたbuff_kingさんのお宅訪問。噂どおりのレンズの高級感にしばし唖然。押入れのスペースをうまく利用された水平投射のセッティングにも感心。フォーカス感については打ち込み角度の微調整等に改善の余地があると思えたが、そのこってりとした色表現には流石7インチ管の最高峰を再認識した。特に赤色の赤色らしいこと。これはCineシリーズ以前のBarco機にとってはツライところ...しかし、導入直後、それも3管初体験でここまで追い込んだ(三菱機の調整は難しいそうな...)氏の力量には脱帽である。今後スクリーンのグレードアップも視野に入れておられるということで、次に見せていただける時が楽しみである。

次はごっさんちでBarcoの9インチ管Graphics1209を堪能。前回見せていただいた時と比べて、スクリーンはマリブの120インチに、またスクリーン周りは黒布で迷光対策されており、その画は正直数段ステップアップしたように感じる。特にハイビジョンの「モンスターズインク」には只々唖然。参加人数の関係で私の視聴位置はスクリーンから2m弱しかなかったのだが、普通ならそんな至近距離では見えるはずのアラが全く見えない。惚れ惚れするような立体感と透き通るような透明感。これぞ9インチ管の本領発揮というような画を見せていただいて、すっかり鬱に...(-_-;しかし、1209のその巨体と、玄関が通らなくて窓から搬入したという苦労話を伺って、「こりゃ我が家のシアター(2階なり...)には置けないわい」と諦めがついて、またすっかり躁に...(^^)/~

噂の機械を1日に2台も見れるなんて、本当に幸せな1日だった。勿論、オフ会に参加の皆さん(関東から2輪で参加のパワフルなK-DMCさん、そしてとってもダンディーなOzさんと、とっても素敵な奥様のTOMOKOさん)との楽しいお話で2倍幸せ...だったのだが、帰宅早々自分の3管で「モンスターズインク」を映してみて、9インチ管との歴然とした差をしっかり確認して再び鬱に...(-_-;

 2004年2月23日(月)

<<BARCOの純正リモコン入手>>

Graphics808sを入手した時リモコンが付属していなかったのだが、純正のものを入手しようとすると4万円!?ほどもかかるし、オークション等で中古が出回っても1万円は下らないようなので、とりあえずは本体内蔵のコントロールパネルを延長ケーブルで使う、またSONYの学習リモコン「RM−VL700U」にごっさん所有のリモコンの信号を記憶させてもらったもので用を賄っていた。しかし、「純正」とか「本物」と言う言葉には弱いものである。良い出物はないか、ヤフオクとeBayは常々ウォッチングしていたのだが、とうとうヤフオクで念願の純正で本物のBARCOリモコンを落札できた。しかし出品者からのメールをもらってビックリ!なんといつもお世話になっている「あの方」ではないか。(あちらはあちらで、メールアドレスを見てビックリされたそうな...)やっぱり、この趣味の世界は狭いのかなぁ?ということで、とてもスムースに取引完了。

メール交換の翌日には早くも現物を手にすることが出来たのだが、ここで問題発生。早速動作確認のため「STBY」キーを押しても本体が起動しないのである。リモコンのインジケータは点滅しているので信号は送り出しているはずなのだが...とりあえず本体接続のコントロールパネルから起動させて他のキーも押してみたが、本体のアドレスを画面に表示する「Address key」のみにしか本体が反応しないのである。全くあせってしまったのだが、ここで深呼吸。改めてマニュアル(勿論英文...)を読み返してみることに。とりあえず唯一反応している「Address key」の説明をよく読むと、このキーを押したら続けて0から9の数字のボタンをひとつ押せと書いてある。同じ場所にプロジェクタ本体が数台ある場合にひとつのリモコンの信号にすべてが反応してしまわないように、それぞれの本体にユニークなアドレス番号(0から9)を割り当てることが出来るのだが、どうやらその番号をリモコンに認識させなければならないようである。Graphics808sはたぶんデフォルトであろう「0」を表示しているので、リモコンで「0」を押したところ、それ以降は他のキーも動作するようになった。つまりこのリモコンの前のユーザーは「0」以外のアドレスを設定していたようで、本体とリモコンのアドレスが違うためにリモコンの信号に本体が反応しなかったと言うことだろう。何はともあれ目出度し目出度し。

実はこのリモコンの出品者からも言及されていたのだが、バルコのリモコンはキーを押してから信号を発するまでの反応が非常に遅く、特に我々いらちな(標準語で「せっかちな」)関西人には辛気臭くて(これって標準語?)どうも使い辛いのだ。ということで、常用はSONYの学習リモコン、調整の際はケーブルを延長したコントロールパネルを使うこととなるので、このBARCO純正リモコンは、学習リモコンの再学習に必要な時以外はコレクションというか、展示物となる公算大である。しかし、「純正」とか「本物」と言う言葉の響きは本当に素晴らしい...(-o-)ウンウン

 2004年2月19日(木)

<<HTPC対策の見直し>>

この半月ぐらいの間、HTPCの画の細かいノイズの対策として、今まで行ってきた対策の見直しをしてみた...のだが、そのノイズの原因がHTPCにあったのか、先日のステップトランスの鳴り(原因は半田割れ...)にあったのかが今となっては判らなくなってしまった。結果として細かなノイズを減らすことができたので、とりあえずHTPC対策の見直しをまとめてみた。

○マザーボードTUV4X/WOAのノースブリッジ横の1500μFの電解コンデンサー3本に、並列に25V/10μFの積層セラミックコンデンサーを付加。

○DVDとHDD/FDDへの給電ケーブルの長さを最短に切り詰めた。

○DVDドライブへの給電ケーブルに付加したコンデンサーを12VラインにはOSコン(20V/120μF)1個のみ、5VラインにはOSコン(16V/270μF)1個のみとして、他の電解コンデンサーを取り外した。

○DVDドライブへのIDEケーブルをATA100/66から丸型ATA33に取り替えた。

○冷却能力アップのために増設したケース背面外に排気ファンを取り外し。これで冷却ファンは電源内部の1基のみとなったので、以下のエアーフロー改善策を施した。

 ・ケース内のエアーフロー改善のために、グラフィックカードのAGPパルスカットボックスPG−EPAとサウンドカードの自作アルミ製シールドケースを取り外し、高域電磁波吸収ゲルシートを直接、各カードに貼り付けた。

 ・グラフィックカード(RadeonLE)のヒートシンクを純正のものからサーマルコンポーネント社の大型ヒートシンクに換装して、わずかな風量にて冷却可能とした。

 ・マザーボードと電源BOXの間のアルミ製仕切り板の開口部を大きく改造してCPUの冷却能力を改善。

○メモリに装着した自作のアルミ板製シールドを取り外した。

以上のHTPC対策の見直しで、先日のステップトランス修理の効果も相まって、結果は良好!...なんてまとめで良いのか?

 2004年2月17日(火)

<<ステップアップトランスの「鳴き」対策...のはずが>>

BARCO Graphics808sへの電源供給に100V-->115Vのステップアップトランスを介しているが、最近これが「泣く」(T_T)/~...じゃなくって「鳴く」のである。それも時々「ブ〜ン」とかなり大きな音を立てる時がある。トランスを紹介いただいたこんぶさんに尋ねたり、ネットで調べたところ、トランスの鳴きには個体差があり、当たり外れがあるそうだ。たとえば、トランスの製造時点で、銅線を巻ききったあとに容器の中で銅線と銅線の隙間にニスをしみこませるのだが、浸透後に十分に乾かないまま出荷した場合、湿度や温度の変換で隙間が増えてしまい、銅線が大きく振動=唸るために「鳴き」となる...様な要因もあるそうだ。また購入元のノグチトランスに対策を問い合わせたところ、この季節の「鳴き」のひとつの原因として、最近流行のハロゲンヒーターが考えられるとのこと。これを家のや同じマンションの棟の中で使用するとトランスが同調?して鳴いてしまうことがあるらしいのだ。しかし、我が家にはハロゲンヒーターは無い(-_-;

さて、いつから鳴き出したのだろうか?先月の半ばごろ、トランスの給電ケーブル(トランス直付け...)を自作銀メッキ銅単線に交換したのだが、その際は特に鳴きは無かったので、やはり最近になって鳴き出したのだろう。また、近頃3管からの画に細かなノイズが目立つようになっていた。これもこのトランスの鳴きが原因なのかもしれない。そこでとりあえずケースを開けてみた。トランスに給電ケーブルと出力用のインレットへのケーブルが直付けされただけのシンプルな構造で、ちょっと見にはどこにも異常が無いように見えたが、よく観察してみると、先日付け替えた給電ケーブルの半田にクラックが入っていた。この部分の接触不良で発振してしまっていたのだ。しっかりと半田を付け直して組み直したところ、鳴きは止まり、トランスのケースに耳を引っ付けるとかすかに聞こえる程度まで小さくなった。これはAVプリに使っている同型のトランスと同等である。この状態で3管の画を見てみた所、嘘のように(と言うか、当たり前と言うか...)細かなノイズが無くなっていた。めでたしめでたしである(と言うか、情けないと言うか...)

 2004年1月24日(日)

<<スクリーン倒壊の危機!?>>

久しぶりの一泊の小旅行で一晩家を空けたのだが、帰宅して何気なくシアター部屋を覘いてビックリ!?なんとスクリーンがアルミフレームごと、前方に斜め30度ほど傾いて宙ぶらりんでぶら下がっているのだ。一瞬その場の状況が把握できず、ポカ〜ンとしていたのだが、徐々に状況が理解できた。まずスクリーンは工業用途のアルミ引き抜き材を天井と床間の突っ張り棒として、これにマリブスクリーンのスナップフレームを固定しているのだが、このアルミフレームが天井から外れて前方に倒れてしまった。しかしこのフレームにはスクリーン上部をマスキングするための黒幕(ハイミロン)が取り付けられ、この布の他方は押しピンで天井に「たった3箇所」のみが固定されているだけ。それも天井は石膏ボードなので、押しピンは簡単に抜き差しできる程度にゆるゆる...なんとこの3点のみでスクリーンフレームとアルミフレームが倒れるのを支えていたのである。これが完全に前に倒れていたら、スクリーン面はニーチェアーに激突していただろうし、たとえ破れなくても、あの薄い布面はビロ〜ンと伸びてしまい、使い物にならなくなってしまっただろう。まさに奇跡である(ToT)/~

押しピンが抜けないように慎重に元に戻しながら、ナゼ倒れたのかを考えた。元に戻してみると、アルミフレームはしっかりと突っ張り棒の役目は果たしていたようだ。では、ナゼ前方に引っ張られたのか?ちなみにこの数日間に大きな地震は発生していない。アルミフレームが突っ張った状態を前方に引き抜いた訳だから、一気にではなく常に前方に力が働いていて、徐々に前方に抜けて行ったのではないだろうか?だとしたら常に前方に働いていた力とは...天井とアルミフレーム間に張られた黒幕ではないか!昨年の夏にBARCO Graphics808sを導入した際にスクリーン高さを少し低くしたのだが、その際にフレーム上部に取り付けた黒布も同じだけ下方に引っ張られることになった。当然天井の押しピンの固定位置も変えるべきだったのだが、布に伸縮性があったため、そのままの位置でも特に問題無さそうなので位置を変えなかった。これがいけなかったのである。夏の、それも梅雨時だったために布が十分に伸びきった状態だったのだろう。冬の乾燥した現在、それが徐々に縮まって、アルミフレームを常に天井の固定位置の方向、つまりスクリーン前方に引っ張っていたわけだ。奇跡の恩人と思っていた黒幕が、実は今回の騒動の「黒幕」だったと言うわけである...お粗末m(_._)m

 2003年12月7日(日)

<<Graphics808sの上カバーを自作>>

Graphics808sには購入の時から上カバーが付いていなかった。修理に来たBARCO技術者がシリアルナンバーから調べた情報によると、前オーナーが昇降機に設置して使っていたのだが、スペースの関係で上カバーを外した状態でないと設置できなかったらしい。きっとそのまま紛失(処分?)されてしまったのだろう。この上カバーだけをBARCOに見積もりを取ったところ驚くような値段が返ってきた。海外サイトでは中古パーツとしてオークションに出てくることもあるが、容積が大きいので運賃等にウン万円かかってしまうのは致し方ない。そこで、ベニア板を使って自作することにした。

材料は職場に廃棄されていた5mm厚のベニア板。59cm×100cm×121cmの単純な箱状のものを作るのは簡単だが、素材が50cm×100cmという中途半端なサイズなので、天板を継ぎはぎにしなければならない。それならばということで、本物の上ケースに真似た形状にしてみた。まず、鋸で素材のベニア板からパーツを切り出す。そして各パーツを速乾性の木工ボンドで貼り合わせていく。5mmのベニア板を張り合わせただけでは強度が不安なので、コーナー部の補強材として12mm角と8mm角の角材を貼り付けた。速乾性のボンドを使ったので、1〜2時間で削り加工が可能だ。早速、鉋とサンドペーパーでコーナー部のR取りと表面の仕上げをする。そして速乾ニスで塗装する。まず一度ニスを塗り、乾燥後に軽くサンドペーパをかけてからもう一度ニスを塗る二度塗りを行った。十分に乾燥させて完成である本体に装着してみると、思ったよりも仕上がりの色が濃くなったことに気づいたが、これはかえって好結果だ。カバー前面のカーブした部分はさすがにベニア板では作れないので開放のままにしたが、思ったほどの違和感は無いようだ。Graphics808sはアルミフレームがしっかりと全面を覆っているので、上カバーが無くても機能的には問題ないと思っていたが、こうやって自作ながら上カバーを装着してみると、部屋全体が落ち着く感じがする。やはり、アルミフレームのむき出した様はシアタールームには馴染めなかったということだろう。

「後日談」
前面から見るとぽっかりと穴が開いてるように見えて、なんだか間抜けなので、やっぱり前面も作ることにした。コーナーの大きなカーブは9mm厚と15mm厚のベニア板を貼り合わせて、鉋で仕上げたが、さすがに素人仕事(鉋なんて、生まれてから10回も使ったことが無い...)で近くで見ればガタガタなのだが、遠目&贔屓目で見たら、まあどうにか...って感じだろうか。ネットで小さな写真で見たら、キャビネットに木目模様に塗装したの?って見えることが稀にあるかも...

 2003年10月31日(金)

<<EPROM交換とHDTVユニット組み付け>>

3値同期に対応していないGraphics808sでBSデジタルを観る為にHDTVインターフェースをD−2001との間に挟んで使っているが、かなり古い機器なのでどうも動作が不安定なのである。D4信号では画面上方がわずかに左方向に流れている。これは通常の画像ではほとんどわからないがクロスハッチを表示するとハッキリとわかる。またD1信号では、この部分よりも上方は歪みが酷く、画が崩れてしまう。先日のBARCO技術者談によると、出力段のコンデンサー劣化によるものではないかとの事。修理は多分難しいとの事なので、対策として3値同期に対応できる純正のHDTVユニットを組み込むことにした。しかし、この基盤はユーザー向けには既にディスコンとなっているため、海外のサイトから補修部品として出回っているものを入手して自力で組み込むことにした。

こちらのGraphics808sのシステムバージョンがかなり古い(V7.03)そうで、HDTVユニットを正確に認識できない可能性があるため、あらかじめシステムEPROMをバージョンアップしてやる必要がある。本体上後方のパネルを開いた上蓋の中にコントローラー基盤があり、ここシステムプログラムの書き込まれたEPROMがある。これを両サイドからマイナスドライバーで慎重に、交互に浮かしてやり取り外す。そして最新のバージョン7.61のEPROMを取り付けるのだが、足が広がっていたため、ソケットにはまるように慎重に足を曲げ直した。まずここまでで電源を投入して、正常に立ち上がること、システムのバージョン表示が変わっていること、メニュー表示がコンパクトになっていることを確認した。

再度電源を落として、本体のSync+Vertical Deflection基盤を取り外す。パソコンのPCIボード感覚で簡単に取り外せた。これに組み付けられているサブ基盤を一旦はずして、メイン基板上の抵抗3個、コンデンサー1個を除去するのだが、基板上の小さな表示のみを目当てに探さなければならないので大変に手間取った。小一時間(ちょっとオーバー...)かけてようやく探し出したが、除去するのにまた一苦労...店からの指示ではニッパーで切り取ればよいとの事だったが、コンデンサーの足が見えない(^^;また、抵抗もスペースが狭くニッパーがうまく入らないのだ。結局半田ごてを使って、ひとつずつ丁寧に取り外した。そしてサブ基盤を元に戻して、HDTVユニットを結線し、組み付けを行った後本体に戻した。

D−2001から直接Graphics808sのRGB(5BNC)入力に接続し、インプットNo.「7」を選択してBSデジタルが正常に表示されるのを確認。「RGB3S」と言う表示が3値同期に対応したことを表している。Hフューズが少し左方向にずれているのでジオメトリの調整が必要だった、これはクランプタイミングをずらすことによって3値同期信号を回避しているせいであろうか?結果的には、動作不安定な外付けのHDTVインターフェースを取り除けたことにより画質もグレードアップできたようだ。これで、バージョンアップしたD−2001の恩恵を100%受けることができる。また、システムEPROMをバージョンアップした副産物として、システムに起因すると見られた不具合も解消したようだ。これは、クロスハッチを表示してある色をカットオフすると、その色のクロスハッチの一部が散発的に表示されてしまうという内容で、BARCO技術者の見解ではコントローラー基盤の交換が必要かも...ということだった。同じ原因と思われた、最暗部でのラスター外でのフラッシュ現象は、頻度は減ったが皆無にはなっていないので、これは別の原因と言うことか...

 2003年10月26日(日)

<<ごっさん宅訪問〜BARCOで学習リモコン成功>>

BARCOの9インチ管Graphics1209/2を見せてもらいに、ごっさん宅を訪問させていただいた。今回はbuff_kingさんもご一緒...二人揃って立派な体格なので、小柄な私の貧弱なこと(T_T)/~

808sも大概デカいが
、普通の部屋(約8畳?)に置かれた1209のデカさは圧巻である。しかしボディーが黒く塗られているせいか、水平投射にセットされた様は意外と違和感は感じなかった...って、自分も水平投射してるからだろうね。かなり短い投射距離で、管面のほぼ全てを使って約120インチ(16:9)に投射されていたが、これはレンズが標準のものよりも短焦点のものが付いていたために出来たとの事。そのフォーカスの良さ、情報量の多さ、白ピークの伸びは流石である。HTPCの1280×720pの動画で走査線がはっきり見えたのには正直ビックリ(^^;参りました。ただし、色合いの方はご自身の好みと言うことで、BARCOの割には色が少し浅め、ガンマ上げ気味で、ちょうど巨大なプラズマディスプレイを見ているような感じがした。これは暗部の見通しを良くする為に意図的に調整されているとの事。また、両サイドの白壁がスクリーンに近接しているので、黒布での迷光対策(奥様のお許しが出ないそうな...)を強くお勧めした。サウンド面ではフロントのバックロードホーンを中心に7.1chを組んでおられるが、後方への音の回り込みがすばらしく、我が家も早急に対策せねばと感じた。また同じバックロードホーン主体の音作りながら、我が家のシステムとは生ギターやピアノの音の傾向が見事に違うのにも驚いた。いやはや面白いものである。

さて、本日の目玉がもうひとつあった。ごっさんも私も、BARCOを中古で購入したがリモコンが付いていなかった。そこで純正のリモコンを購入しようとしたら、なんとその値段が4万円(^^;との事。勿論こんなもの勿体無くて買えないので、私は機体に組み込まれたコントロールパネルが、発光部が無いだけでリモコンと全く同じものであることから、延長ケーブルを作って手元に置いて使用している。ごっさんは早いうちに中古のリモコンを入手されてたのだが、先日壊れてしまったらしい。今回苦心の上、また別の中古を入手されたが、またすぐに壊れてしまわないか心配だとの事。ならば学習リモコンでバックアップを...ということになるのだが、BARCOの古い機種のリモコンはPPMという特殊なプロトコルを使っていたらしく、AVアンプについているような一般の学習リモコンでは認識できないらしい。ごっさんも実際に手持ちのリモコンで試してみたがやはり駄目だったそうだ。ところが、3管掲示板の過去ログで、BARCO使いのまるさんが、SONYの学習リモコン「RM−VL700U」で純正のリモコンから学習させて使っておられると言う書き込み(記事番号 = 2185)を発見。このリモコンは私も愛用しているものだ。今回、これを持ち込んで試させて頂いたら、見事認識&学習させることができた。ごっさんもバックアップ用に早速購入されるそうである。

「後日談」
ごっさんシアターの壁の迷光対策に奥様からお許しが出たそうな...めでたしめでたし。

 2003年10月15日(水)

<<2極・4極調整に挑戦>>

今回のネタも3管内部の高圧部分に触れる恐れのある非常に危険な作業が伴い、決してお勧めできるものではありません。もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

CRT−Projector Manual SiteのRetrographics808s(Graphics808sのリアプロ版)サービスマニュアルファイルの中にあるPicture Tube Replacement(R90021100.pdf)に2極・4極の調整方法も書かれているので、これに挑戦してみた。まずは2極の調整。クロスハッチパターンを表示して、輝度を最小に、コントラストを最大に、またスクリーン中心部分の電磁フォーカスを「0」にセットする。この際、中心部分のクロスハッチの縦線および横線の周りにできる陰影(ボケ)が左右および上下に均等になるように2極のマグネットリング、あるいはリングのつまみ自身を回して調整する。次に4極の調整。ドットパターンを表示して、スクリーン中心部分の電磁フォーカスを「100」にセットする。そして、焦点の合っていないドットが丸くなるまで4極のリングおよびつまみで調整する。なかなか1度では丸くならないので、これらの2極・4極の調整を数度繰り返す。これを3管ともに行ったが、グリーン管はほとんど元のまま、残りの2管は少しずれていたようだ。調整の結果、レッドとブルーのビームは幾分細くなったようだし、またコンバージェンスが合わせ辛かった左端部分が多少合い易くなったようだ。

3管掲示板過去ログのchobiさんとlin linさんの書き込み(記事番号2283以降...)や、SONYのVPH−1271Qのサービスマニュアル(英文)を見てみると調整手順はほぼ同じなので、どの3管でもこの部分の調整は同じと考えても良さそうだ。

 2003年10月5日(日)

<<ブルー管の焼き直し?に挑戦>>

今回のネタはCRT管をはじめとする3管の各部品に致命的なダメージを与える可能性を含んでいます。また全ての3管で同じような結果が得られるかどうかもわかりません。もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

先日遊びに来られたごっさんのお話によると、既に3管より撤退している某メーカーのサービスは、管面の焼けの対策として、焼けていない部分を故意に焼いて、焼けを目立ちにくくするソフトを持っているとか。この話を参考に、PCからの信号でブルー管の焼き直し(...と言うかどうか?)に挑戦してみた。勿論、最悪の場合はブルー管交換も覚悟の上での挑戦である。

まずPCの解像度を決める。あまり目が粗いと均一に焼けないような気がするし、かといって解像度を上げすぎると長時間運転で3管にダメージを与えそうなので、中を取って1280×720を選んだ。4:3ではないが、Vサイズで調整するので関係ない。Windowsアクセサリのペイントを起動し、キャンバスサイズを最大にした状態で、3管のラスターを管面いっぱいに広げる。この際、標準のサイズと広げたサイズのそれぞれでメモリーブロックに記録しておくと各作業の際(広げた状態ではツールボックス等がラスター外に出て見難くなるので...)に便利だった。そして、コントラストを最小にした状態でブルー管をブルー管を直接覗き込み、焼けの部分の境界をなぞって線を描く。BG808sは台形状に焼けていたので直線ツールを使った。そして台形内側を黒、外側を青に塗りつぶす。また、デスクトップのプロパティ>デザインで、各パーツを黒に配色にすることで余計な部分が焼けてしまわないように気をつけた。3管側はコントラストを最大に、輝度は40程度に設定した。輝度を上げると他の管も明るくなってしまうからだ。またCRT Drive MODEはTEMPORARY BOOSTとした。これは立ち上げの際にノーマルに戻るBOOSTモードで、通常鑑賞時にノーマルモードへの戻し忘れ防止のためである。

この状態ではじめは数時間ずつ確認しながら行ったが、数時間程度ではほとんど変化が現れないので、毎夜就寝中...7時間程度ずつ運転するようにした。合計50時間を過ぎたあたりでスクリーン上で下側の部分、台形の長辺側が、元の焼けと今回の焼けの部分の境目がわかりにくくなってきた。そこで、この部分を黒く、また少し焼けたと確認できる部分はグレーに塗りつぶした。この状態で追加20時間、合計70時間超において確認すると、台形短辺側の上下は、まだ焼けの境界が明瞭に見える。また横方向についてもCRTを直接覗き込むと簡単に判別できるのだが、スクリーンに投射した画では、規定どおりの投射距離で16:9ワイド画面においてはほとんど焼けを意識することなく鑑賞できるようになった。4:3での鑑賞はほとんど行わないので、今の時点では目的達成と言えるであろう。しかし、長時間運転を数日繰り返したことが3管自体にとって悪影響を与えていないかは、まだ数日様子を見てみないと何とも言えない。

 2003年9月23日(祝)

<<やっぱり気になるブルー管の焼け>>

ようやくひと段落着いたと思ったら、今度はブルー管の焼けが気になりだした。購入当初からブルーとグリーンに焼けはあったが、スクリーン上ではグリーンはほとんど気にならない、またブルーもワイド画面では全白において両端がわずかに青く見える程度なので十分我慢できると思ったが、床置きから水平投射に設置替えした際に、スクリーン上方の左右に青い部分が見えてきた。床置きの場合は管面ではラスターは台形状になっているが、水平投射にすると長方形となり、台形の焼けからはみ出た部分がスクリーン上では青く見えるわけである。実際は全白や明るい青色の場面でなければ気にはならないのであるが、一度気になりだしたらどうしようもない。そこで焼けが気にならなくなるまで3管を後方にずらしていったところ、投射距離が約1割も長くなってしまった。これで有効管面も1割減、つまり走査線数も1割減となってしまった。これでは、何のために8インチ管にしたのか、本末転倒状態になってしまったかも(-_-;

 2003年9月11日(木)

<<再修理〜ひとまずひと区切り>>

前回の修理では3つの部品(高圧発生器、高圧分配器、G2基盤)を交換したのだが、暗部の輝度ちらつきに最も効果があったのは高圧発生器のように思える。そこで、G2基盤、高圧分配器と一つずつ元の部品に戻してみて変化が無い(輝度ちらつきが再発しない...)時点で今回の修理のひと区切りをつけることにした。結果としては、G2基盤と高圧分配器を元に戻した状態では暗部の輝度ちらつきは再発しなかった。G2基盤は劣化が予想される部品が含まれていること、また高圧分配器は高圧発生器との関連が強いために同時の交換を推奨しているため、前回の修理で交換したとのだろうとの事。ということで、今回の修理は高圧発生器の交換のみということになった。何度もわずらわしい事をお願いしたにもかかわらず丁寧に作業していただいたBARCO技術さん、まことにありがとうございましたm(_._)m

また、シリアル番号からこの3管の素性が分かった。どうやら以前は大阪のホールで使われていたそうで、昇降機に取り付けられていたので、取り付けスペースの関係で上部カバーを撤去して使っていたらしい。またWindowsのデスクトップ(95や98の青緑色のやつ...)が常に表示されていたそうで、そのためにブルーとグリーン管のみが焼けていて、レッド管は焼けていないのだ。まぁ、決して良い環境で使われていたものではなさそうだが、BARCO技術の方の話によると、こちらに来る前に想像していたよりもフォーカス等の程度は良く、このまま使えるだけ使ったほうが良い(勿論オーバーホールすればもっと良し(^^;)と思うとの事だ。

 2003年8月8日(金)

<<BARCOの見解>>

ラスター外のフラッシュ現象だが、BARCOの見解によるとCPUボードが怪しいとの事。黒レベルのカットオフ制御がうまくできずに、全黒に近い画面で閃光が発生してしまうのではないかとの事だ。この場合、CPUユニットごとの交換となるので、その見積り額は部品代のみで、前回の修理費を上回ってしまうそうだ。さすがに中古機にそこまでの修理費をかけることはできないので、この修理は行わないことにした。実際、この現象が起こるのは映画1本見ている間に1〜2度程度なので、ほとんど我慢できるからだ。ただし、前回の修理の請求額が当初の見積り額の1.5倍にもなることが分かった。やはり高圧部とG2基盤の両方を交換したので、部品代が当初の見積もりより多くかかったのだ。しかし、修理依頼の際に予算上限を決めたこと、実作業の際に金額確認した際には上限は超えていないとの回答があったにもかかわらずこのような請求が来たことについてはBARCOより回答を求めることにした。

「後日談」
BARCOとの交渉により、見積もり枠内に収まる内容で再修理...と言うか、余分な交換部品(交換推奨部品も交換していた模様...)を元通りにする作業を後日してもらうことになった。

 2003年8月3日(日)

<<閃光発生の再現性確認>>

この週末にも何本か映画を観たりして確認したのだが、やはりラスター外でのパルス状の発光が確認された。条件としては先日の内容と同様に、BSデジタルチューナー経由のHDDストリーミング再生にて映画を再生中に、エンディングロールで画面全体が黒色の中に数文字分だけ白色があるような画面で、ラスター範囲外のCRTの端面(crt faceplate border)方向からパルス状の閃光が発生した。この様な画面の状態で再生機側をポーズをかける(黒い画面のままにしておく...)と、繰り返し発生する事も確認できた。発生の頻度はブルー管が一番高く(数秒に1回程度)、次にグリーン管、レッド管と低くなり、レッド管で数十秒に1回程度の頻度である。但し、この現象は管相互では同期はしていないようだ。

また、この状態で管を直接覗くと、わずかだが輝度が揺れている?ように感じる時もあるが、これは先日の修理前の輝度ちらつきと比べると微細なものである。また、送り出しソースをD−VHSやPCでのDVD再生に切り替えても、同じような極暗い場面では、同様の現象が発生する事も確認できた。

先日の修理終了後の動作確認(BARCO技術者立会い...)の際は、暗い目の画面での確認を中心に行ったが、この様な現象は確認されなかった。但し、エンディングロールのような極暗い画面の確認は行って無かったので、あの時点でも発生していたかどうかは不明である。この内容をBARCOに連絡して、見解の回答を待つことに...

 2003年8月1日(金)

<<一筋縄では行かないのか?>>

BARCO出張修理で輝度ちらつきは完全に治まったようなのだが、ラスター外でのパルス状の発光を1回だけ確認してしまった。昨夜、D−VHSで映画「栄光のル・マン」を再生していて、最後のエンディングロールで前面真っ暗な画面で中央に数文字だけ白い文字が出ているところで、スクリーンの下の方ではっきりと閃光が走るのを見てしまったのだ。状況としてはほとんど改善されているのだが、今回の現象が今後発展する物であれば困るので、本日早速BARCOに見解を問い合わせたところ、再現性があるのかどうか、とりあえず数日間様子を見て欲しいとの事。こりゃぁ、最悪再修理もあるかもしれない。なかなか一筋縄では行かないものである...

 2003年7月30日(水)

<<BARCOの出張修理完了>>

BARCO技術の方が我が家に到着したのは3時過ぎだった。今回の不具合内容で考えられる部品を全て持って来たそうで、2人共両手一杯の荷物で入って来た。先ずは不具合内容の確認と、本日の作業予定を説明してもらった。昼のBSDの放送は画面の明るい番組ばかりで、輝度ちらつきが確認し辛かったが、HTPCのデスクトップ(ワインレッド)では明らかに輝度のちらつきと、ラスター外でのスパーク状の光が確認できた。

複数の入力ポートで確認できる為、Input系の不具合の可能性は低いと見て、先ずはG2基板の交換を試してみるとのこと。基板上の樹脂製の箱状の部品(名称は失念...)は樹脂が充填されているので熱変化によって壊れ易いらしい。このボードの交換で輝度ちらつきは治まったように見えたが、G2調整で電圧を規定値まで上げたら、また輝度ちらつきが見られるようになってしまった。どうやら高圧系が怪しいと言う事で、一旦G2基板は元に戻して、フライバックトランスを交換。これでちらつきはかなり改善されたが、ラスター外でのスパークが完全には収まっていないようで、合わせてスプリッタ(フライバックトランスからの一系統の高圧を3系統に分けて3管に供給する...)も交換。これで幾分改善されたようだが、まだ不安定なようなので、再度G2基板を交換(このあたりになると何をどう交換したのか、私にはわからなくなってきた...)し、この時点で輝度ちらつきもラスター外のスパークも見られなくなったのだが、内部信号でのクロスハッチを表示した際に、カットオフした管を覗くと不定期にスパーク上の光が発生し、その際にクロスハッチの残像?のようなものがはっきりと見えるのである。この様な現象は今回来られた技術の方も見たことも聞いたことも無いとの事で、困惑している模様。とりあえず、持ち込んだ基板類を一通り交換しながら効果を確認するとも事。ここまでで既に2時間以上経過しており、長丁場を覚悟しなければならないようだ。

「インターミッション」
実はシアター部屋のエアコンが先週末に壊れてしまった。室外機が全く動作しないのである。サービスに修理を依頼したが、コンプレッサーの入れ替えを行わなければどうにもならず、応急措置もできないとのこと。ちなみに修理と新品の見積りがほぼ同額なので、今週末に新品に入れ替える事になったのだが(家計が火の車なのは言うまでもなし(T_T)/~)、勿論今日も壊れたまんまで、3管修理の最中も暑いので、せめて送風だけでもと、冷気は出ないが運転状態にしておいたのだが、なんと何時の間にか冷気が出てきた。なぜか室外機が動き出したのだ。「これで涼しい中で作業できますね」と私が言うと、BARCOの人がポツリと曰く、「私は808sが治ってくれた方が嬉しいのですが」...確かに(-_-)

RGB基板等、一通り確認したが、この現象については変化なし。3管ともに現象が見られるため、当初は管の不具合は想定していなかったが、特にブルー管の現象が顕著な事から、ブルー管に不具合があり、これが他の2管にも悪影響を及ぼしている可能性があるということで、ブルー管のみ電源供給を止めて確認してみたが、これも変化無しとの事。BARCO技術の方の説明によると、例えばブルー管をカットオフした場合、管の電源を切るのではなく、クロスハッチ信号は流したまんま、カットオフ信号をのせて表示させないような仕組みになっているが、このカットオフ信号の同期がうまく取れないため不定期にクロスハッチを表示してしまうのでは無いかとのこと。それで内部信号に関する全ての回路をあたってみたが、どれも異常無いらしい。この現象は前述の輝度ちらつきとは原因が違う(回路も違う...)ようなので、ちらつきが治まった構成まで元に戻し、その状態でスパークが発生しないか様子を見ることにした。

その間にテストパターンジェネレータ(お馴染み?のエクストロン社製「VTG200」...)を用いて1080i(Port3)と720p(Port5)の微調整をしてもらった。私がいい加減(^^;にしか合わせていなかった電磁フォーカスも再調整してもらったが、コツは「その部分が最も暗くなるポイントを見つける」ことだそうだ。シェイムフラグに付いては四隅でフォーカスを均等にあわせると言う程度で良いようだ...実は、今回の技術の方もBARCOの水平投射を実際に見たのはこれがはじめてだそうで、この部分についてのこれ以上のアドバイスは無かった。

この後、BSDの番組やHTPCでのDVD再生も行ったが、輝度ちらつき及びラスター外でのスパーク状の発光は起こらなかった。カットオフの際の問題は通常の視聴では支障が無い為、社に持ち帰って調査し、後日報告をもらえることとなった。今回の修理内容としてはフライバックトランス、スプリッタ、G2基板の3部品の交換ということで、最小の交換部品で最良の結果となるようにしてもらえたようだ。技術の方の対応も非常に丁寧かつ詳しく解説してもらえて、非常に満足している。顧客に官公庁や学術関係が多いそうで、この対応も頷ける。結局作業が全て終了したのは9時前で、6時間弱も作業に費やしてもらった事になる。決して安いとはいえない技術料+出張料(見積り...)だが、この時間ならしょうがないところか。但し、当初想定した交換部品とは構成が幾分違う(高圧関係とG2基板を両方交換している...)ので、実際の請求額がどのようになるかちょっとヒヤヒヤものである。

 2003年7月23日(水)

<<BG808sの水平投射に成功>>

BG808sに標準搭載されているシェイムフラグ機能のみで水平投射(打ち込み角度0度)に対応可能と言う情報が入ったので、早速トライしてみた。野暮用でバタバタした為、時間を十分に取る事が出来ず、かなりラフな調整しかできなかったが、とりあえず水平投射に成功した

まずBARCOのLens Programで計算された数値に従ってBG808sを設置。本体を10.5度傾ける為に、前後の底面金具の高低差は13.3cmとした。そしてサービスメニューのパラメーターミッドポイントを実行した後、インストールメニューの手順どおり、レンズの光学フォーカスあわせ、ラスターの位置あわせ、レッド・ブルー管のセンターあわせを行った。そして最後にシェイムフラグ調整だが、とりあえず四隅のフォーカスがなるだけあうようにやってみたが、どうも勘がつかめないので、今回は適当なところで妥協した。この後、電磁フォーカスで微調整を行うところだが、時間の都合で割愛して、ジオメトリ/コンバージェンス調整でとりあえず画を見ることが出来るようにした。この様なラフな調整だが、BSデジタルのHV画像を投影して、スクリーンのほぼ全域で走査線が確認できる状態にはなった。う〜ん、この画でも十分満足できる。来週に予定の、BARCOの出張修理が終わったら、改めてきっちりと設置・調整したいと思う。

 2003年7月14日(月)

<<BARCOに修理を依頼>>

この一週間、いろいろと情報を探したり、長時間連続運転も含めて調整したりしてみたが、力尽きた...そのなかでBG808sの、また8インチ管の魅力が解ったような気がする。たとえ水平投射できなくても...ということで、正式にBARCOに修理依頼をした。修理交換部品の調達に最長3週間かかるとの事で、日程調整待ちとなる。

 2003年7月9日(水)

<<Port3の謎>>

ネットのBarco FAQによると、むしろPort3の方がスケーラやHTPCに向いているというようなことが書かれてある。いったいどっちが正しいんだ?ただし条件としてケーブルの品質に気を使うように書いてあるので、このあたりに注意して再テストしてみた。

「Dsub15ピン〜3CFV(5本)〜Dsub9ピン」自作ケーブルでPort3に、「Dsub15ピン〜5CFV〜5BNC」でPort4へ同時にHTPCから720pの信号を入力して比較したところ、やはりPort3の方が色合いがおかしいように感じた。そこでいろいろな解像度を試したところ、どうやらPort3にリフレッシュレート72Hzの信号を入力した時に色合いがおかしくなるようだ。ちなみに60Hzではおかしくならない。では、その他のリフレッシュレートではどうなのか...と行きたい所だが、ここで力尽きた。

BARCOサポートも「Port3を使う人があまりいないもので...」と言っていたから、正確な情報をつかんでいないのかもしれない。また今回は、私のBG808sの特殊事情?はたまたケーブルの問題?から出た結果である可能性も否定できない。とりあえず、Port3にHDTVを入れて良好なので、この問題はこれでひとまずピリオドを打ちたいと思う。

「後日談」
すいめいさんからの情報。回路図によるとPort3は、DB9〜RGBinputAutSyncTrack〜RGBinput+SwitchingMod.を経由しているのに対して、Port4/5は、後者の基板に直接入っている。RGBinputAutSyncTrack(差動アンプと電流ドライバー)の周波数特性が怪しいのでは?というご意見。

また、浪速の暇人さんからの情報。ご自身のCine8Uでも同じ問題に遭遇され、バルコより、「D-Sub9ピン自体が現状のVGA規格に合ってないようで、インピーダンスが少し違う」と返答があったそうだ。

 2003年7月7日(月)

<<新たな情報に又悩む>>

当初出来ないと思っていたBG808sの水平投射だが、BARCOのLens Programにて、G808sで床置き・フロント・打ち込み角度ゼロと入力してみたらちゃんと計算されること、また実際に808sを水平投射している人はいないのかとネットを検索してみたら、808ではあるが実際に水平投射やっているページを見つけた。どうやら水平投射は可能なようである。これでBG808sをメインにすることが出来るわけで、大金をかけて修理する値打ちもあることになる。

BARCOにいくつかの質問をしてみて、これらがクリアされれば修理を依頼する事にした。まずは、昨日気がついたことだが、Port3(Dsub9ピン)とPort4(5BNC)に同じHTPCの信号を入れた際にカラーバランスに相違があるのだ。これも今回の修理箇所に関連があるのか、また別の修理が必要になってしまうのかを尋ねた。これについては故障でなく仕様とのこと。実はPort3はPort4と同等にRGBアナログ信号を受け付けるのだが、VGAクラスの帯域しか対応できなく、HTPCからの720pでは帯域オーバーで色や解像度が劣化してしまうとのこと。とりあえずは「正常」なので、今回の不具合・修理とは関係ないのでクリア。

次に見積もりの「技術費」はどこまでの作業を含むのかを尋ねてみた。トランスを変えたら治りました...だけであの金額では高すぎると思ったが、トランスや基板を変えたら内部の設定が全て変わってしまうので、電圧調整やフォーカスまで全て再設定が必要となる。「技術料」には当然これらの作業も含んでいるとのことで、これもクリア。

最後に、今回のプラン全てをやってみても治らなかった場合、また結局はCRT管を入れ替えなければ治らない事がわかったが、そこまでは修理しないと言う事になった場合、今回の費用はどこまで請求されるのかを尋ねたところ、とりあえずは今回の見積りの最高金額(RGB基板の交換)を越えない範囲で、考えられる全てのパーツは持ち込む。それでも修理できなかった場合は、基本的には部品代以外の金額を請求したいとのこと。しかし、かなり早い時点で修理不可能と判別できた場合は、その場で交渉したいとのこと。まぁ、あちらも商売なので、致し方ないところか...ということでクリア。

全ての疑問がクリアできたので正式に修理依頼する事にした。支払方法の打ち合わせの後、ふと思いついて、打ち込み角度ゼロの設定は可能かと尋ねたところ、可能ではあるが、そのためには別途専用レンズを入手する必要があるとのこと。標準のレンズでシェイムフラグ機構で対応できるのはせいぜい3度までとのことだ。この上、レンズ代まで出費する事は出来ないし、事実上水平投射は不可能と言う事、つまり修理をしてもこのBG808sをメインで使う事(あくまで視聴位置をセンターとした場合...)は出来ないと言う事なのだ。目論見は脆くも崩れ去ってしまった。では、大金をかけて、技術料、出張料etcのみ請求されても直らないという可能性があるリスクも背負い込んでまで修理依頼する値打ちはないのじゃないか?...ということで、修理するかどうかの判断はもう少し待ってもらうことにした。さて、如何したものか...又々悩む。

「後日談その1」
BARCOの回答が「約?VGAぐらいまで対応」「DVDプログレは対応」と言うことだったので、試しにPC用の分配器を介してBSデジタル信号をPort3とPort4に同時入力して、その画像を比較してみたが、どちらも全く変わり無いようだ。DVDプログレは31.5kHz、BSデジタルは33.75kHzで近いのでOKってことだろう。という事で、BSデジタル〜D−2001〜HDTVインターフェース〜Port3に、HTPC〜Port4でおさまった。

「後日談その2」
Port3とPort4のカラーバランスの違いについて、最初に思ったのはPortごとに色温度の設定が違うのか、はたまたカスタムセットで色温度のプリセット値が動いてしまったのかと疑ったのだが、色温度のプリセット値は不変で、カスタムセットで動いたり、Portごとに変わってしまったりと言う事は無いとのこと。なお、カスタムセットは、直前の色温度のプリセット値が反映され、これを各色ごとにゲインとカットオフを任意で変更できるが、また色温度を選んでしまうとそれまでのカスタムセット値はリセットされてしまい、その選んだ色温度のプリセット値がセットされてしまうとのこと。つまり、BARCOのカラーバランス調整の基本は、プリセットされた色温度データの選択で、それを微調整するのがカスタムカラーバランスの調整処理と言う事である。

「後日談その3」
どうやら、標準のレンズとシェイムフラグ機構のみで水平投射対応できるらしい。後日実際に試してみることにする。

 2003年7月4日(金)

<<見積りは来たが...>>

BARCOより見積りが来た。第一印象...やっぱ高いわぁ(^^;修理予定箇所は3箇所。ただし3箇所とも修理するわけではなく、そのうちのどこか1箇所を修理すれば治るだろうとのこと。まずはフライバックトランスの交換。多分これが本命だろうとのこと。これで治らなければフライバックトランスは元に戻して、G2基板の交換。これで治らなければ、最後にRGB基板の交換となる。ちなみに技術料・出張料・交通費は全て同じ、部品代は先程の順番に高くなり、RGB基板はフライバックトランスの約1.8倍もする(^^;

部品代以外の技術料云々は全く勿体無い話ではあるが、怪しいと思われる箇所の部品を全てそろえて、その中から実際に交換した部品のみの請求と言うのは、ネット等から自前で闇雲に部品を調達して、本当の故障箇所と違ったらまた次の部品を購入...というよりも安全度は高いし、また当然交換後の内部調整をしてくれるわけだから安心度も高いと言えるだろう。中古購入価格+中古HDTVインターフェイス価格+修理費で、合計ン十万円で少し焼けのある8インチ管を購入したと割り切れるかどうか...悩むところである。

 2003年7月3日(木)

<<BARCOより連絡は入ったが...>>

BARCO技術より(やっと(^^;)電話が入った。修理のスケジュールを組んでよいのか?とのことだったが、とりあえず見積りを見て検討したいと告げると、修理内容が具体的に決められないとのことで、再度、現象を説明(何度させるんや(-_-;)したところ、一番怪しいのは、やはりフライバックトランスだとのこと。「2000時間程度で劣化するのか?」と聞いたところ、メーカーとしての交換の推奨は2000〜6000時間で、使用環境(輝度・コントラスト等)によって寿命は大きく変わるとのこと。管の焼きつき具合いからみて、相当な輝度で使っていた可能性もあるので、これは納得せざるを得ないのかも知れない。

ただし、フライバックトランスの交換だけで現象が収まるかどうかはわからないので、現象が収まらなければ、G2ボード〜電源周り〜信号(RGBゲイン調整)ボードと順番に「基板まるごとの交換(値段高そう...(^^;)」をしていくそうだ。最終的には管の方も怪しいと言う話になったが、これについては輝度のちらつきが3管ともシンクロしていると言う事からみて大丈夫だろうということになった。管まで交換するぐらいなら、良質な中古機を探した方がマシである(-_-)
とにかく修理のステップごとの見積りを見せて欲しいと言う事で、明日にBARCOから詳細な見積りが入る事になった。

 2003年6月30日(土)

<<808sユーザーさんより情報は入ったが...>>

掲示板の「動作が不安定...」と言う書き込みを見て、同じく中古BG808sユーザーの方より、その内容について問い合わせのメールが入った。説明すると、あちらのBG808sでもなんとほぼ同じ内容の動作不安定が見られるとのこと。ランタイムも2000時間ぐらいとよく似てはいるが、このように同じような現象が出るっていうことは、これは808s特有の問題の可能性が高いのではないだろうか?掲示板からの情報では、BARCO特有の問題点として電源ユニットの半田不良が多いらしい。また、電源ユニットの電解コンデンサの劣化問題もあり、動作環境によっては、現在実装されている85℃タイプを105℃の物に交換した方が良いそうだ。これらのBARCOの3管特有の問題が今回の原因なのではないだろうか?例えば、「輝度が高い−>管にかかる電圧が高い」場合は問題無いが、「輝度が低い−>電圧が低い」場合は「半田不良」等によって内部抵抗が高くなったことにより一層の「電圧低下−>輝度の不安定」になり、「半田不良」箇所で一部放電が発生し、これが管上部でのスパーク状の光となる...とか。まぁ、完全な素人考えではあるが(^^;

「後日談」
808sユーザーさんのお知り合いの708MMユーザーさんからの情報では、その方も色々と問題が有り、「コンバージェンスがすぐ狂う」「高輝度でノイズが出る」等の問題で、コンバージェンス基盤交換2回、メイン電源ユニット1回交換されたが変化なし。そこで最終的にフライバックトランスの交換で直ったそうで、今回のケースも同じくフライバックトランス関係が怪しいのではないか?とのこと。確かにフライバックトランス劣化での交換はBARCOの限らず他のメーカーでも良く聞くのだが、はたしてランタイム2000時間程度で劣化する物なのだろうか?

 2003年6月27日(金)

<<ステップアップトランス導入したが...>>

暗部における輝度のちらつきの原因として、電圧の不安定があるのではないかと睨んで、BG808sとHDTVインターフェイスに、100V−>115Vのステップアップトランス(ノグチトランス製)を導入してみた。BARCOサービスによると、BG808sは100V〜120Vまでに対応しているので、100V供給でも動作には特に影響ないとのことだったが、シアター部屋の壁コンは専用線を引いているわけでもなく、その電圧の安定性には全く自身がなかった。また、HDTVインターフェイスについては、前のオーナーから100Vでは動作が不安定になる可能性があるとも聞いていたので、いずれはステップアップトランスを導入するつもりではいたのだ。
さて、導入の結果...特に変わらず(^^;

BARCOサポートに相談したところ、電源周りとG2関連回路が怪しく、修理が必要だろうとのこと。とにかく修理見積りを見てみることにする。

 2003年6月25日(水)

<<G2調整はしたが...>>

BG808sで、暗めの画面において、明暗方向にちらつきが発生している。購入時より気がついてはいたのだが、BSデジタルが正常に見れるようになってから一層顕著に確認できるようになってしまった。全面が一様に明るい画面ではわからないが、画面の一部が暗くなったり、全体的に暗い画面では黒レベルのクリッピングが安定しないかのような不安定な画面になる。また原色系の背景などの場面では、緑系から赤系に急に切り替わった時などで、一瞬カラーバランスが崩れたようになる事がある。他に、管をレンズ側から直接覗き込むと、管上部のラスター外の部分でオーロラのような光のもやもやが見え、管の照度が落ちた状態ではスパーク状の光が発生する現象も出ている。

まず、内容からみてG2が怪しいと思い調整してみた。サービスモードから「G2 Adjustment」メニューに入った状態で、3本の管各々の根元についている緑のLEDが全て消えていなければならないのだが、グリーン管は点灯したまんま、レッド管は点滅した状態だった。これがちょうど消えるポイントにG2基板上のボリューム(これがまたわかり難い所にある...)を調整した。調整には金属製のドライバは使わずに木製の菜箸を削った物を使用した。

G2調整後はカラーバランスの崩れも改善され黒方向の見通も良くなったが、輝度のちらつきに対しては効果無かった。

 2003年6月24日(火)

<<D−2001秘密のバージョンアップ?>>

某所にて、D−2001を秘密のバージョンアップ改造してもらった。(既に某所ではこのサービスを終了されてますので、この件についてのお問い合わせにはお応えしかねます...)

まず、電源を入れた時点で例の電源回路からの「シーン」という音がしなくなっている事に気付いた。これだけでも改善された画が見れそうなことが十分に予想できた。案の定、1272QJから出てきたBSデジタルの画は、色が濃く、また豊富ながら非常に落ち着いたものだった。実は、私のBSデジタルの印象は、DVD(HTPCから直結...)に比べて高解像度ながらノイズ感があり、また黒方向の情報が欠落しがちと言う感じだったのだが、これは改造前のD−2001によるものだったようで、この印象はほとんど払拭されてしまった。う〜ん、1272QJで見るBSデジタルも捨てたもんじゃないなぁ...

 2003年6月19日(木)

<<コンパネでリモコン代用>>

購入時にリモコンも欠損していた。フォーカス調整やコンバージェンス調整ではスクリーンの直前で作業する事が必要なので、リモコン無しではさすがに辛い。ところが、純正のリモコン(全機種共通...)を正規で購入すると4万円ほどするらしい。所謂「社外品」にリモコンは数千円で入手できるらしいが、ネットで海外から調達する必要があり、すぐに入手できるわけではない。そこで応急対策として、本体組込みのコンパネ(コントロールパネル)を本体から分離して、延長ケーブルで接続することにした。

本体からコンパネをバラして基板を見ると、前面方向に4ピンのナイロンコネクタ(ピッチ4mm)がある。これに延長ケーブルを接続する。ところが、このピッチ4mmのコネクタ(オン/メス)が見つからない。ようやく見つけた物も、コンパネの基板にのっている物とは微妙に形状が違うので、カッターで余分な箇所を削ってやる必要があった。延長ケーブルは身近な4芯の細いケーブルと言う事で、電話のモジュラーケーブル(5m)を流用した。(思ったよりも線が堅く、調整の際に引き回しが不自由なので、いずれ軟らかいケーブルに交換したい...)裏ブタは1.5mmのプラスチック板からカッターで切り出した。コントロールパネルが元あった場所からケーブルを引き出して、余裕でスクリーン直前で調整作業が行えるようになった。

コネクタの4ピンのうち2ピンは電源供給用なので、これを電池で供給してやれば残りの2ピンへはBG808s前面のコントロール用プラグ(リモコンと有線で接続...)での接続ができるのだろうが、電池ホルダーや電源スイッチを作るのが面倒くさいのでこのまま使う事にした。

「後日談」
やはりモジュラーケーブルでは、引き回すには硬すぎたようで、すぐに断線してしまった。PC用の軟らかい4芯ケーブルを入手してこれに取り替えた。引き回しも楽で、快適である。

 2003年6月18日(水)

<<レンズ固定ナットの調達>>

フォーカス調整後にレンズを固定するナットが1組(ブルー管に2個...)が購入の際から欠如していた。VPH−1272QJのレンズに使われている蝶ナットをどこかで調達してくればいいや...と軽い気持ちでいたのだが、あてにしていたM4のナットが嵌らない。M5では緩すぎる。ネジには並目ネジ(一般品...)と細目ネジ(ネジのピッチが狭い精密品...)があるので、細目ネジ用のナットを入手して嵌めてみたがこれも違う。こりゃ、ひょっとしてインチネジか?ネットで調べてみたところ、(有)三和鋲螺のページを発見。このページのインチネジの規格でメートルネジのM4に近い規格を探してみたら、呼び系No.8がミリに換算すると4.14で一番近い。レンズ側のネジの山数を数えてみると、12.7mmの間に16山、つまり1インチ=25.4mmで32山であるから、No.8−32の規格にピッタリである。この会社は通販もしてもらえるので、この規格の蝶ナット(ただし最小ロット10個...)を早速購入してみた。早速取り付けたところ...ビンゴ!である。あらためて、正規品と同じように厚めのゴムワッシャー(本物は円錐形...)、金属製のワッシャー、そして蝶ナットの順に嵌めて、ちょっと見栄えは悪いが、これでレンズの固定具合いもバッチリである

 2003年6月17日(火)

<<HDTVインターフェイスで問題解決>>

「BARCO HDTVインターフェイス」の正式名称は「HDTV/TRI−LEVEL SYNC INTERFACE」...文字通りの機能である。まずは入力を「RGB」の「TRI−LEVEL」に設定し、D−2001のSYNC OUTスイッチをCS(コンポジット)に設定して4線にて接続してみたところ、みごと(当たり前?...)に明るい画でBSデジタルの画像が表示された。この日はBS−HiやBS−Iで美術物をやっていたが、その精細さでは、やはり1272QJとは一線を隔しているように感じる。次にD−2001のSYNC OUTスイッチをHV(セパレートシンク)に設定して、V信号のみをD−2001からBG808sに直結して、5線にて接続したところ、こちらも問題無く表示できた。但し、4線、5線ともに画面にわずかなちらつきを感じるのだが、HDTVインターフェースの前のユーザーによると、この機器は110V対応機なので、100Vだと動作が不安定になるとの事。この影響かもしれないので、後日ステップアップトランスを導入検討する事にする。BG808s自身も100Vで動作するとはいえ、元々120V対応機なので、120Vを供給してやる方が安定するはずであろう。この件は先日、BARCOサポートに問い合わせ済みで、その際の答えは、100Vで問題無いはずであるが、120Vを供給する場合は5〜6アンペア程度のトランスを用意すればよいとの事だった。また、海外使用であるROTELのAVプリも120V供給の方が実力を発揮すると言う前オーナーのアドバイスがあり、これらもあわせて後日導入検討する事にする。しかし、なぜBARCOは110Vか120Vで統一してくれないのだろう?

 2003年6月14日(土)

<<3値同期対策 その2>>

ホームページにD−2001の3値同期問題をまとめておられるおとぷりさんにメールでご指導いただいた。H同期信号でクリップのタイミングを計っていることから、このH同期信号をD−2001側で少し遅らせる事によって対策できるらしい。といっても私にはそんなスキルは無いので、困った時のこんぶさん頼みをする事にした。こんぶさんにはお忙しいところ時間を割いていただいて調べていただいたのだが、どうやらCMOSのロジックICがらみで遅延をさせているようなので、改造は難しいとの事。むむっ、残念(-_-;

また八方塞となったのだが、運良くオークションで「BARCO HDTVインターフェイス」を発見&ゲット!これは3値同期ののったHDTV信号(色差/RGB)をBARCO3管の対応する2値同期に変換する装置だとの事。来週早々には入手できそうだが、果たして問題解決となるか?

 2003年6月12日(木)

<<3値同期対策 その1>>

2日間に渡り、BARCOサポートとやり取りをしたが、結局このBG808sには3値同期対応のオプションボードは組み込まれておらず、コンポーネント、RGB共に3値同期信号の乗ったBSデジタルの信号は黒潰れしてしまうということである。途中、D−2001を通せば調整可能というアドバイスもでたのだが、これは一部のD−2001が三菱のサポートにてビクター、パナ、BARCO等に対応可能に改造されていた事からの勘違いだったようだ。対策としては、RGBデコーダ側で3値同期信号が乗らないように対策(つまり、D−2001を改造するか、BARCO対応のDC3000の取り替える...)するか、DG808sにオプションボードを入れる事となる。しかし、三菱のD−2001の改造サービスは現在では終了しており、DC3000も既に生産完了で、運良く在庫が見つけられても15万円程度の出費は免れない。またBARCOのオプションボードは7〜10万円かかるらしいので、なんにしろかなりの出費が必要となる。困った困った、こまどり姉妹...

しばらくはBG808sでBSデジタルが見れそうに無いので、HTPCからの720Pを調整してみた。設置状態やレンズ固定ナットの件があるので、まだフォーカスはラフにしかあわせていないが、う〜ん、さすが8インチ管といえるフォーカス感と解像度の高さである。ただし、ブルー感の焼けのせいでカラーバランスが崩れている為か、色合いが浅く、画の深みが出ない。こりゃぁ、じっくりとカラーバランス調整に取り組む必要がありそうだ。

 2003年6月10日(火)

<<ひとまず設置で問題発見>>

Graphic808sは水平投射が困難(「s」付きは水平投射可能と言う情報をもらったが、大変そうなので...)であること、また壊れたら修理は予算的に不可能な事を考慮して、既存の1272QJと併設して使う事にした。現在、1272QJを乗せている600×750のエレクタを横向けにして、これに350×600のワイヤーシェルフを追加して、750×900の2段棚に、上に1272QJを水平投射用に傾けて設置、下にBG808sを床置き用に設置した

先ずは、購入時のフロント/天吊り設定をフロント/床置きに設定変更。スイッチによる切替なのだが、その際に一度基板を引き抜かなければスイッチにアクセスできないのがちょっと面倒である。また、起動時のウォーミングアップ時間が「0」に設定(これが焼きつきの一因か?...)されていたので、これもデフォルトの20分に再設定した。

「ADJUSTMENT MODE」から「INSTALLATION」に入り、画面に支持される内容に従い、まず光学系のフォーカス合わせを行う。そして「ADJUSTMENT MODE」に戻り、任意の信号を入力した状態で「RANDOM ACCESS」に入り、ソースは「GENLOCLED PATTERN」を選択すると、外部信号に同期した状態で調整を行える。

BARCOの調整の特徴は(と言うか、SONYとの違いは...)まず「GEOMETRY」でグリーンを調整して、これに「CONVERGENCE」でレッド、及びブルーを、SONYで言うところのゾーン調整を用いてあわせこむ方法である。初めは面食らったが、慣れれば、これはこれでなかなか調整し易い。特に上下、左右が独立してBOWやSKEWなどが調整できるのは便利である。反面、ちょっと設置がラフでも調整できてしまうようなので、少し心配にもなってしまう...

ここで問題発生。実は当初より心配はしていたのだが、噂どおり、D−2001を通したBSデジタルチューナーからの信号が黒沈みしてしまうのである。機体によっては出たり出なかったりすると言う事だったので、かすかな期待はしていたのだが、やはりBG808sは「3値同期」対応していないと言う事か。マニュアルを見ると、HDTVのTri−level sync(3値同期)はオプション対応との事。多分オプションボード?なんて入っていないんだろうなぁ。とにかく、明日にBARCOサポートに問い合わせてみる事にする。

 2003年6月7日(土)

<<引き取り〜シアター部屋に搬入>>

引き取ってきたのは良いが、弟に手伝ってもらい車から降ろそうとすると「うっ!重い...」重さは1272QJと同じくらいの60kg台なのだが、その重さがほとんど前面のレンズ側に集中しているので、前面にまわった私には(そのうえ腰の悪い私には...)1272QJよりもかなり重く感じたのだ。そして、2階のシアター部屋を目指して階段をそろりそろりと登ったが...腕が抜けるかと思った。そういえば、ショップの兄ちゃんは3人がかりで積み込んでいたっけ...

取り合えず1272QJの前に置いて、ケーブルをつないで動作確認。投射距離が取れないので、レジあわせなどは出来ないが、とりあえずの動作確認はOKのようである。一番心配だった焼き付きだが、1台目の1272QJと同様にブルー管に四角の薄い焼きつきがあり、全白を映すとカラーバランスが黄色方向にずれている。まぁ、値段を考えるとこれは致し方ないだろう。ほとんどが16:9での視聴となるので、調整でどうにかできるとは思う。

 2003年6月5日(木)

<<交渉成立>>

電話で中古フロアーの責任者と交渉。目標は値札の半額。しかし、敵もさる者、さすがに半額とは行かなかったが、そこそこの値段で交渉成立。土曜日に車で引き取りに行くことを約束した。

さすがに上部カバー無しではちょっと寂しいかなと思い、BARCOにパーツ取り寄せの見積りをしたところ、その値段にビックリ仰天...即、カバーは無しで使う事に決定した。しかし、確かに噂どおりだ...恐るべし(^^;これじゃ、この808sはどこか壊れた時点でゴミとしなければなるまい。その時の為に、VPH−1272QJも大切に残しておかねば...

 2003年6月4日(水)

<<安かろう、悪かろう?>>

ネットでマニュアル類をDLし、とりあえず稼働時間や動作確認ができる最小限のコピーを手に、いざショップへ。先ず現物を見てビックリ。本体の上部カバーが全く無くて、シャーシが丸見えである。また、レンズのフォーカス調整の際に固定するナットひと組が無い。調整することは出来るが、レンズに触れるとフォーカスがくるってしまうので、どこかでこのナットも調達してこなければならない。他にも一部のネジが欠如していたが、レンズを初め、それ以外の目立ったキズはないようだ。電源ケーブルをつなぎ、POWERスイッチを押してもインジケーションランプは緑(即ち運転中...)に点灯するが、CRTは上部が各色にチラチラ光るだけで点灯しない。また、操作パネルも、どのボタンを押しても全く反応しない。確か、ライトタイプのボタンのはずなのに点灯もしない。こりゃ文字通りのジャンク品かいな?考え付くままいろいろとやってみたのだが埒があかないので、ドライバを借りてばらす事にした。(オイオイ(^^;...)店員さんも半ばあきらめていたのか、好きにやって良いとのこと。(あのねぇ(^^;...)

...で、直しちゃいました。基盤のコネクタがひとつ外れてのを発見したのだ。見事起動画面が表示された。これには店員の兄ちゃんも大感激!(もちろん私も(^^)v...)なんと、私はBARCOの3管に触れるのはこれが全くの初めて。よくまぁ、バラす気になったものだわ。そんで直っちゃうなんて、火事場の馬鹿力かなぁ(^^ゞ

操作パネルも操作でき、ランタイムも表示できた。「2202h」...まあまあである。次に全白を出そうとランダムアクセスをENTERしたところパスワードの入力を要求してきた。これには正直面食らった。店員さんもパスワードを調べるのは全く不可能だとのこと。万事休すかと思ったのだが、もう一度ふたを開けてみたら、DIPスイッチの中にPASSWORD云々と言うものがあり、試しにこれを動かしてみたら見事クリアできた。これで2つ目の壁も越えることが出来たが、ここでタイムオーバー...ショップの営業時間の終了だ。とりあえず、レンズはG管にちょっと擦ったような痕がある以外は特に問題なし、焼けに関してはまだ「?」だが、明日電話で責任者(今日は休み...)と交渉して、それなりに値切れたら購入する事に決めた。「僕が触んなかったらゴミだったはずだ...」と強気で押すつもりである。店員の兄ちゃんも応援してくれるそうな...

 2003年6月3日(火)

<<BARCO中古8インチ管情報をゲット!>>

BSデジタルのHV(ハイビジョン)を見るなら8インチ管以上でないと楽しめないそうである。ホンマカいな?7インチ管の1272QJでもDVDをスケーリングした物とHVものの違いは十分確認できるし、1272QJだけを見ている分には特には不満も感じない。7インチ管でのHVは走査線の本数が足りないという理論もわかるが、果たして、我々は全ての走査線を認識しているのだろうか?7インチ管で十分じゃないのかい??...と思いながら、やはり8インチ超管がなんだか気になってきた。シアター部屋移転で8インチ管も置けるスペースも出来たし、資金も無いわけではない。ということで、オークションや中古ショップで8インチ管ゲットにトライしてみたが、全て寸でのところでアウト。こりゃ縁が無いんだわ...と半ばあきらめていたところ、突然、地元関西にBARCOの8インチ管、Graphic808sの出物の情報が舞い込んだ。しかし、外観が相当悪い(ケースが一部欠如...)らしく、動作も売り方では確認できないと言う事で、値段はバカ安。ダメ元で連絡を取り、とりあえずHOLDをかけて翌日見に行く約束をした。

 前のページに戻る

 トップに戻る

inserted by FC2 system