recokin's room



レコキンのホームシアター覚えが記 その6

since 2005/11/2

この覚えが記のご感想や、「そりゃちゃうでぇ!」というダメ出しを、「3管式プロジェクター掲示板」にぜひお書き込みください。(この文章をクリックすれば掲示板に飛べます。)

注意 : ここにかかれている内容は、私自身が多くの方にご指導を頂き実際に行った内容ですが、Graphics808sも含めて、すべての方の3管に適応する内容とは限りません。特にグリーン管の調整やスクリーン電圧調整VRなどの特約店用マニュアルでは触らないように指示されている部分の調整も含んでいますので、もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

最近のレコキンシアター風景

 2011年9月20日(火)

<<滋賀フェスから帰ったら...OPPO!>>

届いてました。2年半ぶりのホームシアター関連の買い物です。思いっきり勘が鈍ってるので、とりあえずデフォルトの設定で観てますが、DMP-BD80よりもちょっと色が薄い感じ...エージングが足りんからでしょうか?やっぱり調整しな、あかんのやろうか??先発隊の皆様、いろいろと教えたってくださいm(_._)m

ちなみに音はアナログ7.1ch出しでTA-DA7000ESのMULTI INに繋いでますが、これはDMP-BD80より比べ物にならんぐらい良いです。USB接続でのHDD内のTSファイルの再生も確認。ACC5.1chも問題なし。もうこれで、HTPCもお役御免です。

 2009年5月22日(金)

<<やっぱり不安?なDMP-BD80>>

BDプレーヤDMP-BD80でのセルBlu-Rayディスク再生においてのフリーズ現象は、あれ以来発生して無いが、もうひとつの方の心配ダネが...

この日は、京都の繁華街に繰り出して「天使と悪魔」を観る予定だったが、ご存知のとおりの新型インフルエンザ騒ぎ。「本業の立場上ちょっと不味いかも」とのことで、家族会議(と言っても夫婦二人...)の末、映画館行きは延期し、先日購入していた「ピノキオ プラチナ・エディション」を我が家のホームシアターで観賞することにした。その画は巷の噂どおりで申し分なく、70年近くも前に作られたものとは信じられない。フィルムの保存状態と修復技術には脱帽である。

また、ロスレス7.1chの音も素晴らしく...と言いたい所なのだが、オープニングの「星に願いを」での歌声がリアスピーカーからも聞こえてしまった。つまり「7.1chアナログオーディオ出力のサラウンドバックSPからメインSPの音声が出てしまう」と言う現象が再発してしまったのだ。しかも今回は、レコーダで録画したBD-Rでは無く、セルBDで発生してしまった。これで、BD-Rがトリガーか?という仮説は脆くも崩れ去ってしまい、セルBDを観る分には安心、とも言えなくなってしまったわけだ。

但し逆に考えると、レコーダで録画したBD-R、つまりAAC音声フォーマットがトリガーと言うわけではないとも言える訳だ。前出の通り、「3管式プロジェクター掲示板」の方に、全く同様の現象が出たと言う報告を貰ってるので、私のDMP-BD80個体の問題ではないことはわかっているから、この現象が販売元の米国でも発生しておれば、いずれファームウェア・アップデートで修正されるという期待も出来る。あくまで、これがソフトウェアー的な不具合であった場合ではあるのだが...(^^;

しかし、大人になってから初めて観た「ピノキオ」、あれれ、こんなお話だったっけ?もっとピノキオって、いたずらっ子のどうしようもない奴だったような...これじゃ純真無垢の、なんともいい奴じゃないか。特典映像を見てみると、やはりディズニー向けにピノキオの性格をアジャストしているようだ。寧ろこの方が子供達、特に日本の子供達にはウケは良かったんだろうね。

 2009年5月14日(木)

<<ちょっと不安なDMP-BD80>>

7.1chアナログオーディオ出力のサラウンドバックSPからメインSPの音声が出てしまうと言う現象について「3管式プロジェクター掲示板」の方に、全く同様の現象が出たと言う報告を頂いたが、こちらではあれ以来再発していないので、とりあえずはこのまま使っていこうと思う。

ところが、これに加えてもうひとつ心配なことがある。某大型掲示板のBD再生機スレッドに最近書き込まれた内容「BDを再生中にフリーズ」がこちらでも2度発生したのだ。この書き込みでは「早送り後に少し戻したら観れた」とのことだが、こちらでは数秒間そのままにしておいたら動き出している。また、その後に同じ箇所を繰り返しても、フリーズの再発生は無かった。ということはディスク側の不具合ではなく、再生機側の問題と言うことになる。

さて、この2度の発生回数を多いと見るか、それとも少ないと見るか...そりゃ多いですわなぁ(^^; ピックアップ素子などの致命的な不具合が起因でないことを祈るばかりである。

 2009年5月2日(土)

<<DMP-BD80でYouTub>>

BDプレーヤDMP-BD80の機能「VIERA CAST」(Internet接続サービス)を使ってのYouTube試聴を試してみた。どんな手順を使って好みの動画を探すのかな?と思っていたのだが、これが意外と簡単だった。

まずリモコンの[VIERA CAST]ボタンを押すとInternetに接続し、専用のサイトが表示される。
現状ではおなじみの「YouTube」と「Picasa Photo Sharing」という写真共有サービスが用意されており、矢印キーでYouTubeを選択すると、動画を探す検索キーを入力する画面になる。[
ここでキーワードを入れるたびに、動画がドンドンと絞られていく。ここでは「charlie cushman banjo」と入力した。すると、左画像のように一連のビデオクリップのサムネイルが出てきた。このサムネイルをクリックするとビデオクリップが再生されるのはPCと同様だが、これをまたクリックすると全画面表示となるのもPCと同様だ。しかし、いつもの見慣れたクリップが100インチのスクリーンで再生されるのを観ると、なんとも感無量である(^^)b

さらに再生ウィンドウを選択してリモコンの「決定」ボタンを押すと、全画面表示となるのだが、たとえここでHD収録されたクリップを選択しても、ここではHD表示にならない。念のためPCのYouTubeサイトで同じクリップを確認したところ、間違いなくHDソースがアップされていた。つまり、現在のPnanasonicのVIERA CASTのサイトには、PCにあるような「HD」ボタンが存在しないと言うことだ。どこかに?と思い探したが、結局見つけられなかった。

 2009年4月29日(水)

<<その後のDMP-BD80>>

BDプレーヤDMP-BD80の7.1chアナログオーディオ出力からのロスレス音声は、なんたって初体験なんだから、悪いわけ無いよね。思わずニンマリ。

続けて、TA-DA7000ESの作り出しす7.1ch(9.1ch)でない生の7.1chを体験使用と思ったのだが、30数枚の手持ちのBDソフトの中で6.1ch以上のものは、リニアPCM 7.1chの「イノセンス」と、DTS-HD 6.1chの「X-MEN:ファイナルディシジョン」の2枚だけ。意外と少ないもんなんだなぁ。まぁそれでも、実際にサラウンドバックSPから音が出ているのを確かめて、またニンマリ(^^)b

さて、BDレコーダでAAC5.1chの映画モノを録画したBD-Rを昨夜から今日にかけて何枚か確認していたのだが、そのうちに、サラウンドバックSPからメインSPの音声が出ていることに気がついた。アナログオーディオ出力は、SETUPメニューにて「7.1ch」か「5.1ch+2ch(mix)」を選択するようになっているが、「7.1ch」では「2ch(mix)」の出力端子を流用するような仕組みになっている。つまり、この「2ch(mix)」の端子の設定が元に戻ってしまっているようなのだ。しかし、SETUPメニューを確認しても「7.1ch」になっている。

なんでなの?

その上、このままディスクを市販のBDソフトに入れ替えても、同じく「5.1ch+2ch(mix)」のままなのだ。これはSETUPメニューにて「7.1ch」を一度「5.1ch+2ch(mix)」に変えて、再度「7.1ch」に設定しなおしてやらないと正常にならなかった。

なので、これは米機ではイレギュラーな(と言うか存在しない)AACデコードをやらせたために思わぬエラーが出ちゃったのか、と早とちりしちゃったのだが、先ほど再度試してみると、何度BD-R(AAC)を再生しても再現しないのだ。昨夜は色々と触ってる際に、間違えて「7.1ch」を「5.1ch+2ch(mix)」に変えちゃったんだろうということで自分を納得させているんだが...やっぱりそんなことは無いとは思うけどなぁ(-_-;

...と、依然謎のままだ。

またファームウェア・アップデートだが、ネットに接続後に確認した所、最新がVer1.5のところ、現Ver1.1だったので、速攻でアップデートした。Ver1.5のアップデート内容は「BD-V Playability」と言うことだが、はて、何が変わったのかな???

 2009年4月28日(火)

<<DMP-BD80到着>>

久々の更新である。どれだけ久しぶりかと言うと、直近は3年前の1月だから、39ヶ月ぶり。その間には、特に新しい機材も導入してないし、一番あてにしていたAVアンプTA-DA7000ESの後継機も全然でてこないしで、すっかりネタも無かったわけだが、ついに新機材を導入!今をときめくブルーレイディスク再生専用機を!!それも米から直輸入!!!...って息巻いても所詮低(よりはちょっと上か?)価格機、それもPana製を逆輸入なんだけどね(^^;

DMP-BD80K

でも特筆すべきは、このプレーヤには7.1chアナログオーディオ出力が付いとる。つまりこれを使えば、次世代(いつまで?)音声フォーマット対応のTA-DA7000ES後継機を待たずして、魅惑のロスレス音声を楽しめるっちゅうことなのだ。ああっ、これで煩わしいスピーカーの再配線作業からも開放される...(そっちかい!)

実は、昨年の秋に米で発売されていた一世代前の機器、DMP-BD55でもこの7.1chアナログオーディオ出力は実現されていたので、昨年の暮れあたりに手を出そうかと思っていたのだが、年明けまでダラダラしてたら、正月にラスベガスで開催されたCES(全米家電協会のトレードショウ)にて、その上位機種であるDMP-BD80で発表されちゃった。で、どうせなら新しい機種を、ということで、それが発売されるまで待ってたと言うわけだ。

米の通販サイト「B & H Foto & Electronics Corp.」に注文したのが日本時間の4/24(金)11時ごろだったが、なんと昨日の朝にはUPSの営業所に到着してしまった。正味3日間って、こりゃ早過ぎでんがな(^^;

昨夜はバンドの練習があったのだが、帰宅後の深夜に、とりあえず開梱してHDMIケーブルを接続。画が映ることだけ確認して寝ようと思ったのだが...

噂には聞いていたが、一言で言うと「画が濃い」。なんとも私好みである。取説が英語だわ、その上パラメータがチンプンカンプンだわで、ほとんどデフォルトのままでBD「アイアンマン」を飛ばし観しただけなんだが...「こりゃ、ええわぁ」。ついこの間まで「8インチ管なら、PS3の画で充分」と思っていたのだが、まだまだ3管にも新たな楽しみがあったんだ。

結局、7.1chアナログオーディオ出力の配線までやっちゃった(^^; でも、隣の部屋に嫁さんが寝てるので、蚊の鳴く様な音しか出せない。しかし、各チャンネルから音が出たときには、なんだか嬉しくなっってしまった。だって、我が家のホームシアターにはスピーカーが7本もあるんだものね。これでやっと真価が発揮できると言うものだ。

なんてニンマリしてたら、時計が2時...ねむい(-_-)/~

さて、前述のとおり取説は英語だが、日本でも発売されている下位機DMP-BD60(DMP-BD80は日本発売無し)と共通の取説なので、以下のサイトで日本語版のDMP-BD60の取説をダウンロードして見比べれば、そこそこは理解できると思ってます。

DMP-BD60取説ダウンロード (PDF 11.4MB)

また、A&Vネタでは予てよりお世話になっている、おとぷりさんのサイトの「おかたづけ日記」で、DMP-BD55の導入記を詳しく書いておられるので、大変に参考になる...と思ったら、なんとこの方もDMP-BD80を導入しておられた。DMP-BD55導入4ヶ月後にして早くも...恐るべし(^^;

おかたづけホームシアター

 2006年1月11日(水)

<<iScanVP30を試用 まとめ>>

あらめてiScanVP30からDVP1010に繋ぎ直す。VP30の試用によって、数パーセント横幅が狭くなるだけでも、我が家のGraphics808sの1080p問題がほとんど解消できることがわかったので、H PhaseだけでなくRaster Shift(横)も併用して、スクリーン左端の歪みの部分をスクリーン範囲から追い出してやるように調整してみた。通常はインストールの際にラスターの位置決めをした以降はRaster Shiftの横方向の数値は変更せずに、H Phaseの移動によって調整するのが鉄則でなのだが、今回はあえてルール違反をするわけだ。

ビデオエッセンシャル(DVD)からのクロスハッチパターンを1080pで表示した状態(screen_4.gif)で、まずRaster Shiftを左横に僅かに移動(screen_5.gif)し、右端にできた非表示部分を埋めるようにH Sizeを広げる。(screen_6.gif)この状態でクロスハッチパターンのセンターがスクリーンのセンターに来るようにH Phaseを調整する。(screen_7.gif)そして、スクリーン左端の歪が減少した状態を判断して、まだ不十分な場合はこの手順を繰り返す。



screen_4.gif

screen_5.gif

screen_6.gif

screen_7.gif

この作業の結果、フルスキャンとオーバースキャンの真ん中ぐらいの表示範囲を確保した状態で、ほぼ正常に表示できるようになった。これで、VP30からのノーマルの1080p(16:9)の信号を投影した際の画の範囲と比較すると、ロスは5%未満ぐらいだろうか。「BS-hi」のマークもそれほど端に行ってないし、HTPCからの1080p出力(ほぼフルスキャン)と見比べなければ、全然気にならない程度だ。

今回、とんぼさんのご好意でiScanVP30をお借りできたおかげで、DVP1010からVP30に置き換えることによって得られる効果も、またVP30でのDVD再生の良さもよく理解することができたが、DVP1010からVP30に買い換える手間を考えると億劫なこと、またHDMIまわりがまだまだ確立された規格で無い現状において、同レベルのスケーラーに置き換える意義はあまり無いと判断して、とりあえずはこのままDVP1010を使って行こうと思う。

なお、改めてDVP1010を接続して見たところ、VP30のファーストインプレッションで感じた色合いの深さの違いについては、ほとんど気にならなかった。やはりあれは、オーナーの贔屓目と言うフィルター効果が大きかったようだ。勿論それぞれの個性の違いはあるが、これは優劣ではなくて、好みの違いと言う感じだろう。また、DVP1010の置いて繋いでそのまんま感覚(^^;に比べて、iScanVP30はマニアの実験心を擽る楽しい機械だと思った。こりゃぁある意味、ほとんどHTPCだわ。

 2006年1月10日(火)

<<iScanVP30を試用 その4>>

VP30を起動直後、D-VHSで再生する映画の字幕あたりの箇所に、時々横方向の歪が走るのを確認。昨日、underscanの数値を上げて行った際に見られた現象とよく似ている。ひょっとしたら、Output Signal TimingやFramerate等を弄り過ぎたせいかもしれない。暫く見ていても現象が収まらないので、人様からお借りした機器なので気が退けるものの、工場リセットを敢行する...と言っても、メニューよりFactryDefaultでyesを選択するだけだが(HD+の場合は、電源コードの抜き差しをしなければいけなかったそうな...)、これで正常な状態に戻った。やはり、あまり設定を変えずに使用するのが吉のようだ。

とんぼさんより、コンポーネント接続の場合、RCA端子で繋ぐよりもBNC端子への接続の方がきれいになるとの情報が入る。早速試してみたが、確かにその通り。VP30は同じコンポーネント入力でも、RCA端子に入れるとY/Cb/Crと認識し、またBNC端子に入れるとY/Pb/Prと認識する仕様らしいが、これが画質の違いに起因するのだろうか?それとも端子のグレードの差か?但し、なぜかBNC端子ではDVDが映らない。あれこれやったがどうにもならず。結局、原因わからずに力尽きた... 後でわかったのだが、480iはRCA端子(Y/Cb/Cr)でないと受けられない仕様なのだそうだ。

1080p/48Hz出力でのDVD再生(480i入力)もちょっと試したが、これは噂どおりでなかなか良い。不思議なことに、動きの改善以外にも、画の質感も変わるような気がしたのだが、これは何故なんだろう?またまた理解不能... 残念ながら、HD+で評判の良かった1080P/72Hzは、現在のところVP30では出力できないらしい。また、1080p/48Hz出力の状態でBSデジタルチューナを入力してみたが、これは動きがぎこちなく感じた。やはりDVDとそれ以外で48Hz/60Hzの切替をしてやる必要があるみたいだ。

 2006年1月9日(祝)

<<iScanVP30を仕様 その3>>

昨日の記事で、Input Aspect Ratio Controlの「AARを1.78:1」に変更したとしていたが、実際には「AARを1.66:1」と間違って入力していたことが判明。これを正しい値である1.78:1に直したところ、当然だが幅が広がってしまった。また、「BS-hi」等のマーキング位置が少し外側に位置しているように感じた...という件だが、これはInput AspectのAARを切り替えて気がついたのだが、1.78:1を1.66:1に切り替えると、幅が狭くなる分、実は表示部分が削られていたのだ。すなわち、「BS-hi」等のマーキング位置より外側が削られていた分、3管側の水平方向幅を広げたために、マークが外側に位置していたと言うわけなのだ。まったくおバカな話である(-_-; 深く反省m(_._)m

さて、Input AspectのFARを16:9、AARを1.78:1、OutputのDisplay Aspect RatioとScreen Aspect Ratioをそれぞれ16:9に変更した状態でもDVP1010からの映像と比べて9割程度の幅なので、これでもかなり改善できた。但し、これでもPCからの1080pに比べるとまだまだ幅が広いので、今度はOutput Timingを変更してみた。実は、英文のマニュアルには記載されていないのだが、メニューモードをアドバンスモードに設定すれば、HD+と同様に出力信号のタイミングパラメータを任意の値に変更できるようなのだ。現在のHTPCのPowerStripの1920×1080p(59.94Hz)のタイミングパラメータをそのまま入れてみたところ、ちゃんと入力できて、確かに表示幅はPC並に狭くなったが、Framerateが52Hz程度に下がってしまい、これよりも上の値にならなくなってしまった。また、一旦パラメータを元に戻した後、H-Sync(Width)のみを変えてみたが、これもFramerateが58Hz程度に下がってしまい、これから上げられない。恥ずかしながら、私には解決法がわからないので、ここで断念した。

次に、Output Setupのunderscanを試してみた。これはオーバースキャンの反対で、表示領域を縦横比を変えずに小さくできるというもの。この数値を上げると確かに画像は縦横共に小さくなるのだが、数値と共に段々と不安定になるようで、20あたりまでで同期が取れなくなり、画が流れ出してしまった。

とうことで、やはり素のままの状態で使うのが一番良いようだ。3管側にて少しだけオーバースキャン状態にしてやれば、我が家のGraphics808sでもほとんど既存の問題(リニアリティ、コンバージェンス)も気にせずに使えるようだ。あとは、VP30でPCからの信号をパススルーできないことだけ我慢すれば、DVP1010からVP30に乗り換えれば幸せになれそうなのだが、やっぱりファロージャも捨て難い。さてさてどうすべきか悩むところだ。

 2006年1月8日(日)

<<iScanVP30を試用 その2>>

とんぼさんからお貸しいただいたiScanVP30が朝イチに到着した。(とんぼさん、ご好意、感謝いたしますm(_._)m)この日は昼から外出予定だったので、取り急ぎ3管に接続して動作確認してみた。まず、電源ケーブルを繋いで、リモコンの電源ボタンやスタンバイボタンを押してみたが、本体の液晶表示部が点灯しない。あひゃっ、壊れてるのか!?とビビッたが、実は信号が入って来ないと液晶表示部が灯らない(電源オンを示す赤いLEDはちゃんと点いていた(^^;)仕様だったのだ。3管側の入力ポートをあわせると、ちゃんとブルーバックが表示された。

とりあえず、BSデジタルチューナーをコンポーネント1に接続し、Input Aspect Ratio ControlでFARを4:3から16:9に、AARを1.78:1に変更した状態で映したところ、横方向の幅及び位置はDVP1010とほぼ同じようになった。ただし、縦方向が狭かったので、Output Aspect Ratio Controlを変更しようと思ったが、Display Aspect RatioとScreen Aspect Ratioの違いがわからない。とりあえずDisplay Aspect Ratioを4:3から16:9に変更したところ、映像の横幅がかなり小さくなった。続けてScreen Aspect Ratioも同様に4:3から16:9に変更したところ、DVP1010からの映像と比べて横幅が8割程度になったので、これで3管を調整した所、問題なく全画面を投影することができた。

この変更作業の最中に、3管側のメモリブロックは変わることは無かったので、信号の水平周波数は変えずに、信号タイミングパラメータを変えているということだ。厄介なことをせずに目的を達成できてしまった。ただし、「BS-hi」等のマーキング位置が少し外側に位置しているように感じるのがちょっと気がかりだが... しかし、Output Aspect Ratio Controlを操作すると、なぜ横方向のタイミングまで変わってしまうのか、の仕組みがまだ良く理解できていない。またこれを理解できれば、DVP1010でも同様なことができるのかもしれないという気もしてきた。

VP30の画を見たファーストインプレッションは、非常に緻密な画ではあるが、DVP1010と比べると色合いが少し浅く感じた。例えばDVP1010の場合、大相撲の力士のまわしの青色とか、ルビーの赤色とか、ここではと言う所でその色が特に映えると言った感じで、グッと目を引くのだが、VP30を繋いだ当初はこれがちょっと感じられないような気がしたのだ。しかしこれは、オーナーの贔屓目も多分に含まれているだろうし、VP30も続けて見ていると、同様に目を引く表現が感じられてきたので、このファーストインプレッションはあまり参考にはならないかもね。(じゃあ、書くなって(-_-;)

 2006年1月7日(土)

<<iScanVP30を試用 その1>>

「1080pに再挑戦」の項にあるとおり、DVP1010からの1080p信号におけるスクリーン左端のコンバージェンス問題はかなり改善されたが、リニアリティ歪み(screen_1.gif、screen_2.gif)と画角が狭い(screen_31.jpg)の問題は依然未解決。


screen_1.gif

screen_2.gif

screen_3.jpg

これは出力側で水平方向のフロントポーチ、同期化幅、そしてバックポーチ等のタイミングパラメータを変更してやる以外対処できないようなのだが、DVP1010にはこれを変更する手段が用意されていない。ところが、こんぶさんからの情報によると、DVDOのiScanHD+ではこれができるらしい。早速、DVDOのサイトからマニュアル(英文)pdfファイルを落として確認した所、確かにHD+は「Adjusting the Output Timing」として調整可能なようだ。(iScanHD+マニュアル14ページ)ところが最新機のVP300には、マニュアルを見る限りではその調整機能が無さそうなのだ。このiScanVP30を最近入手された大分のとんぼさんに実際の所をお聞きしたところ、「自分で実際に試してみなさい」ということで、なんと入手されて間もない着きたて(?)ほやほやの実機をお貸しいただけることになった。

 2005年12月25日(日)

<<フェーズオーディオ機能を活用>>

サウンドレベルメーターを用いて全てのスピーカーのレベルをイーブンにセットしたが、この状態ではリア側への音の回り込みが幾分弱く感じがする。また、サイドのサラウンドスピーカーを壁吊りしたことによって、視聴位置とユニットとの距離が取れて音の出所がわかりにくくなった反面、少し迫力が弱くなった気がする。サラウンドスピーカーを床置きに戻せば、当然これらの不満点は解決できるわけだが、スペースの問題から壁吊りに決めた以上、調整で追い込む必要がある。かないまる氏のページによると、どうやらレベルメニューのテストトーンに用意されている「フェーズオーディオ」という機能を使うらしい。

「フェーズオーディオ」は任意の2本のスピーカから2チャンネルステレオソフトの音声を再生する機能で、スピーカ同士の音のつながりを2本ごと調整して、最終的にはマルチチャンネル全体を最適の状態に追い込むことが狙いだそうだ。例えばフロント右と横サラウンドの左を鳴して、聴き慣れた2チャンネルソフトがそれらのスピーカーの間でバランスよく広がるようにレベル調整する。次にフロント右と横サラウンドの左、横サラウンドの左とサラウンドバックの右...と言うように繰り返していけば9ch全体のつながりが良くなるということらしい。調整は基本的にレベル調整だけでやるそうだが、スピーカーの向きを変えたりもするらしい。とにかくやってみたが、どうもわかったような、わかってないような(^^;サラウンドAの左右ペアのように両サイド同士ならわかりやすいのだが、サイドとリアのように別系列(?)のペアの場合、どうもわかり難い。こりゃぁ、かなり慣れが必要な様である。 結果的には、とりあえず両サラウンドバックを0.5dBづつ上げた状態でかなりご機嫌な状態になったが、また定期的にこの調整を繰り返してみたいと思う。

かないまる氏の「サラウンド勉強会」によると「リア」をそれほど意識しなくて良いある。また、自分の耳重視で良いともあり、あまりセオリーにこだわらずに自分が気持ち良く観賞できる状態にしていくことが肝心なようだ。まぁ、調整も含めて、ホームシアターは楽しくなくっちゃね。

 2005年12月21日(水)

<<バックロードホーンで9.0ch その2>>

元の通り、KB−R88をリアに、KB−83Eをサイドに配することにする。あわせて、スピーカケーブルを有り合わせのキャブタイヤからカナレのスピーカケーブル4S8に交換する。9ch分のケーブル長を計算すると、合計70m以上になるので、1巻(100m)を購入する。色は何故か?一番音が良いと言う噂のグレーを指定。
4芯構造になっていて、4本の芯線を中心より等距離に配することによって、磁界を互いに打ち消し合い、2芯より磁界の減衰効果が良いと言うことらしい。対向する赤と赤、白と白の2本を練り合わせて使用する。アンプへの接続にはバナナプラグの使用も考えたが、4S8が比較的細い事もあり、今回は直接締め付けることにした。
左サイドのKB−83Eは安定性の確保から天井と壁のコーナーに吊る必要があるので、ユニットの位置が右と比べて20cm程高くなってしまうが、視聴位置からユニットまでの距離はほぼ同じとなるので、気にしないことにした。これで試聴すると、やはり音のつながりは改善された。日課のエージングとスピーカケーブル交換の効果が相俟ってか、充分な力感がありながらも、澄んだクリアーな音になったようだ。う〜ん、これは良い。

 2005年12月17日(土)

<<バックロードホーンで9.0ch その1>>

ASG−555のスピーカの取り付けは付属のネジを用いること、石膏ボードには充分に補強をすることとされています。従って、ここに記載した取り付け方法では充分な強度が得られない可能性があります。また、ドリラーは原則として天井への取り付けを禁止しています。設置方法はご自身の責任にてお願いいたします。

9.0chでシステムを組むことに決心はしたが、サラウンドSP(スピーカ)の置き方に悩んでしまった。アンプの取説によると、サラウンドSPは視聴位置よりも高く設置するのが基本だが、床からのスタンド置きの場合、せいぜい1m程度までしか高く設置できない。試してみたが、これでは前サラウンドSPのユニットと視聴位置との距離が取れないためにSPの存在がわかりすぎる。結局サラウンド全chとも天吊りにすることにした。
シアター部屋の構造上、スクリーンのセンターが部屋の中心より0.9m程度左側にずれている。このため左側はSPを壁吊りにできるが、右側は天井より吊り下げざるをえない。また、サラウンドSPに使うKB−83Eが3.9kgあるので、ある程度しっかりした設置状態が必要となる。スピーカブラケットを色々と探したところ、しっかりした構造で、ある程度低い位置でSPが固定できるDENONのASG−555を使うことにした。早速取り寄せてみると、天井への取り付けにM10〜12、SPの取り付けにM8のボルトを使うようになっていた。天井が石膏ボード製であり、ドリラーを使う予定なので、ネジクギを使えるように、それぞれの取り付け面に5mm径の穴を追加した。
スピーカブラケットを2つに分解し、SP側をKB−83Eの底面に2本のネジクギで固定する。底面に固定したのは、SPをさかさまに吊るして、ユニット部を極力低い位置にするため。これで、ブラケットの長さと合わせて天井面から60cm程度下の位置で固定できた。
ブラケットの穴に倣って、天井にマーキングし、キリで下穴を開ける。これにドライバーでドリラーをねじ込む。ドリラーはホームセンターで売っていた亜鉛ダイキャスト製のもの。
ドリラーに付属のネジは皿ネジだったので、別にナベネジを購入し、これでブラケットをしっかりと固定する。この状態で、ブラケットの支柱はガッチリと固定されてビクともしない。
ブラケットの支柱にスピーカを取り付けて出来上がり。調整部が3箇所あるせいか、この状態で手で触ると少しグラグラするが、これはしょうがないだろう。また低めに設置できたのは良いが、結構圧迫感あり。慣れるまで時間が必要か...
リアサラウンドSPの様子。部屋左側の壁面に吊るすには、今までリアに使っていたKB−R88の方が形状的に合うので、これを取り外し、KB−83Eをリア用に吊るした。今までは出窓の両端に設置していたが、取説の推奨値どおり、両SPをセンターに寄せることにした。
左側壁面にKB−R88を吊る。左右のサラウンドSPのユニットが異なることになるが、元々それぞれのSPの壁面との距離が違うため、同じ条件で鳴らすことができないわけであるから、これもありかなと。このまま使うか、元に戻すかは音を聞いてから決めることにする。
アンプのメニューからまずSPのセッティングモードに入り、それぞれのスピーカから視聴位置までの距離を入力する。サラウンドSPはA、B、リアそれぞれのペアごとにしか数値を設定できないので、基本的には視聴位置から両サイドのSPカまでの距離は同じにするのが基本と言うことであろう。次にレベル調整モードに入り、へーすけさんよりお借りしたサウンドレベルメーターを用いて全てのSPからのピンクノイズの音量が同じになるようにレベル合わせを行う。
この状態で試聴してみると、いくつかの不満点が出た。ひとつ目はサラウンドSP間のつながりが悪いこと。先日の9.0ch初体験の際に感じた、スパイダーマンの放つ蜘蛛の糸がスクリーンから背後まで一直線に繋がる感覚が弱いのだ。ふたつ目は左右のバランスの悪いこと。これは予想された事ではあるが、スパイダーマンの同じ場面で糸を左右に放つ際に、左右の糸の太さ(?)が明らかに違うのだ。やはり左右サラウンドのユニットは揃えなければならないのだろうか?だとすると、SPの壁掛けの方法を再考しなければならない。

 2005年12月12日(月)

<<かないまる氏よりのエージング指南>>

フルデジタルAVアンプにとって、特にTA−DA7000ES、9000ESシリーズにとってはエージングの効果が非常に大きい(わかりやすい)ものらしい。このシリーズの生みの親である、かないまる氏のページにもこのことが記述されている。具体的な方法は、使用しない時も電源を落とさずに、ボリウムを-3〜-4dBのボリウム位置まで上げておく(勿論無音で...)と1週間程度でエージングの効果がでるということ。早速私も実践しようと思っていた矢先、某所で、かないまる氏ご本人よりエージングの指南を頂くチャンスを得た。その内容を以下に掲載。

*****

エージングですが、使わないときはアナログマルチ入力にするか、アナログ2チャンネルにプロロジックをかけて、全部のチャンネルがなるような状態で、-4〜0dBで電源をいれたまま放置してください。音源はなくて結構です(音を出したらすごい音量)。若干シーという音がスピーカから出るかもしれませんが、通常使う音量ではないので気にしないでください。

なお家族がファンクションを変えると危ないので、ガムテープなどでファンクションつまみを固定して、リモコンは隠しておきましょう。夜間だけエージングしても、ずいぶん違いますよ。

それと、ベルは-10〜0dBの範囲で、毎晩変えると最良です。マニアックにやるなら、-15から0まで2dBステップで一週間かけて上げて行ってください。約一週間で見違えるようによくなると思います。

*****


かないまるさん、直々のレクチャー、誠にありがとうございますm(_._)m 早速、実践しております。

 2005年12月11日(日)

<<TA−DA7000ESで9.0ch体験>>

何気なくヤフオクを見ていたら、なんとKB−83Eが出品されているではないか。なんと珍しい...で、思わずゲット。これで9.0chが試せる。早速、試聴位置やや前方に設置してアンプのSPセレクトスイッチは「A+B」に切替え。これで9.1chのモードとなる。何本かソフトを再生してみたところ、本当に部屋いっぱいに音が満たされたような感じがする。これは素晴らしい。特に印象に残ったのが、D−VHS「スパイダーマン2」で、スパイダーマンの放つ蜘蛛の糸が、スクリーンの中から私の顔の横を通り過ぎて、背後の壁を突き抜けていく様が一直線に繋がるのだ。現時点では、音の優しさ・マイルドさでは我が家の現行のアナログシステムの方に利があるように感じるが、9.0chのこの楽しさは捨てがたい。う〜ん、これは病み付きになるかも。

 2005年12月8日(木)

<<TA−DA7000ESで7.0ch体験>>

TA−DA7000ESが到着。リビングの2ch用のKB−83Eを持ち込んで、早速7.0chを組んでみた。フロントのKB−88ES、センターのKB−C88、リアのKB−R88のユニットは6N−FE88ES、KB−83EはFE83Eながら、どちらもフォステクスの8cmを用いたバックロードホーンなので音が繋がるかな...という安易な考えである。SPケーブルは有り合わせのビニルキャブタイヤケーブルを流用。しかし2.0、3.5、5.5スケア混在とは、さすがにラフ過ぎかも。従来の5本はそのままのセッティングで、KB−83Eを再度やや後方にセット。右はソースラックの中段に置けるが、右はそのまま壁なので約1m高の脚立に乗せた。

AVアンプ側のセット。SPセレクトスイッチは「サラウンドスピーカーA」を選ぶと7.1ch出力状態となる。そしてSPパラメータのセット。まず全てのSPは「Large」を選択。試聴位置から各SPへの距離入力では、実際のサラウンドSPの左右の距離がそれぞれ2mと1.2mと大きく異なるのだが、入力はひとつの値しか入力できない。仕方ないので、ここでは短い値、1.2mの方を入れておいた。ちなみにレベル調整では左右別々の値を設定できるのだが、果たしてこれでよいのだろうか?

そしてまず、DVD「ジャンヌダルク」初め方の、ジャンヌが草原を駆け抜けて気がつけば森の中...の場面を再生。サラウンドプログラムはシネマスタジオEXのAモードにて。この部分は試聴位置後方のサラウンド感覚を試すのに良く用いる場面だ。正直、現在のアナログのセットではちょっと物足りなく感じていた箇所なのだ。これが7.0chの威力か、頭の背後で音がグリグリと左右に動き回る。これは楽しい。私がTA−DA7000ESに求めていたのはこれである。この後D−VHS「マトリックス」など所謂定番ものをいくつか再生してみたが、どれも音の移動間が素晴らしい。現行のアナログシステムと比べると、音の硬さが少々気になったが、特にこのアンプはエージングの影響が大きくあらわれるらしいので、それよって解消されるものなのかもしれない。

 2005年12月7日(水)

<<デジタルAVアンプ TA−DA7000ES導入>>

現在の音周りに特に不満があるわけではない。元々音に関してはあまりこだわりは無く、バックロードホーンを活き活きと鳴らしてくれるものと言うことで、同じスピーカをお使いの方々のアドバイスをいただいて(と言うよりも、まるまる真似をして...)組んだシステムだ。ところが最近、無性にデジタルAVアンプが気になっている。その理由ひとつは、我が家でも7.0ch(サブウーファーが無いもので...)が聞いてみたいのだ。先日も西宮のごっさん宅に寄せて頂いた際に、お目当ての9インチ管にも増して心に残ったのも7.1chシステムのグリグリ感だった。音云々よりも、なんとも楽しいのである。もうひとつの理由は消費電力である。現在では映画を観ようとすると、6台ものアンプの電源を入れる必要がある。その消費電力は合計1200Wにもなる。デジタルAVアンプでは200W程度だから、その数分の1である。勿論これはマニュアル掲載値の単純計算で、実際は今とおりの値にはならないが、現在の消費電力がバカにならないのは間違い無い。家内からも電気代を減らすようにきつ〜く特命を受けている。これは死活問題なのだ(-_-;

ということでデジタルAVアンプを検討することとなった。本来ならショップ回りやユーザーさん巡りをして情報収集や比較試聴すべきなのだろうが、私には時間も根気も無い。そのうえ、試聴したからって聞き分けられるような能力まで無いときている。そこで当然(なのか?)ことながら世間一般の評判で決めることにした。そこで白羽の矢が立ったのが、最近巷で評判の良いSONYのデジタルAVアンプだ。AV専門誌などとんと読まない私にでも洩れ聞こえてきている。また私が最初に入手したアンプ(ピュア素通り...)がSONYの普及価格帯のAVアンプSTR−V828Xで、そのデジタルシネマサウンドに慣れ親しんでいたこともある。また最新のTA−DA9100ESがそろそろ出荷開始ということで、これまた最新の音場自動補正機能搭載で話題だ...が流石にこれは軽〜く予算オーバー。そこで私のニーズにピッタリなのがミドルクラス機のTA−DA7000ESなのだが、来年当たりに音場自動補正機能搭載の後継機が出て来るのは火を見るよりも明らかなのである。それを考え合わすと、衝動に駆られて今これに手を出すのはもう少し考えた方が良さそうなものなのだが...買っちゃった(^^

 2005年12月3日(土)

<<1080pに再挑戦 その3>>


今回の記事の内容はプロジェクターの工場出荷設定を大きく変更してしまう可能性がありますし、元に戻せない可能性が高いです。また、プロジェクターの各部品に致命的なダメージを与える可能性を含んでいばかりでなく、機械内部の高圧部分に触れる恐れのある非常に危険な作業が伴い、決してお勧めできるものではありません。また全てのプロジェクターで同じような結果が得られるかどうかもわかりません。もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

ラスター幅調整コイルでのラスターのサイズ合わせの際は、スクリーンに内部モノスコパターンを投影して、それを見ながら合わせるらしい。この際、ラスター像は無視して投影されたパターンのみを見て合わせればよいようだ。ところがその通りにやってみたところ、コンバージェンス状態がほとんど元の状態に戻ってしまった。そこからは試行錯誤で、ダメ元でコイルのネジを色々な組み合わせで動かしたところ、Gを時計方向に回しきった状態(ラスター幅最大)でRとBを反時計回りに回してそのラスター幅を「そこそこ」(微妙(^^;)小さくしてやると、水平方向のコンバージェンスはほぼ合わせることができた。

しかし、左端のリニアリティの歪はそのままなので、横方向にパンする画では違和感を感じる。但しこれはファロージャからの1080p信号とGraphics808sのバンド幅の問題によるもので、現状では解決不可能なようなのだ。前述のようにファロージャからの1080p信号を入れてやると、720pの画と比べて両端が数%ずつカットされてしまうのだが、これは出力側で水平方向のフロントポーチ、同期化幅、そしてバックポーチ等のタイミングスペックを変更できない場合は、Graphics808s側では対処できないらしい。つまり、我慢しなければならないと言うことだ。

改めて海外のBBSを検索してみると、以前は「Graphics808sは1080pに対応」となっていたものが、ことごとく「1080pは1209やG90以上」のような内容に変わっている。これはあくまで私の想像だが、ついこの間までの1080p出力環境はPCからしかなかったわけで、これに対してはGraphics808sでも問題なく対応していたのだが、ファロージャやiScanHD+のようなスケーラーが真(?)の1080pを出力しだしたので、これを入れると画の一部がロスすることが表面化した...と言うようなことではないだろうか。その関係か、ファロージャのFAQ等の資料では、1080pに完全対応するCRTは9インチ管からということになってしまったとも推測できる。ちなみにこちらの環境でも、HTPCからの1920×1080p/60Hzの信号は幅が狭く、横幅もカットされないで表示されるので、左端の歪みも無く良好に表示される。ということで、コンバージェンスが90%満足で左端の歪みと画角一部カットで10%マイナスで、合計満足度80%の解決と言うところかな。

 2005年11月29日(火)

<<1080pに再挑戦 その2>>

今回の記事の内容はプロジェクターの工場出荷設定を大きく変更してしまう可能性がありますし、元に戻せない可能性が高いです。また、プロジェクターの各部品に致命的なダメージを与える可能性を含んでいばかりでなく、機械内部の高圧部分に触れる恐れのある非常に危険な作業が伴い、決してお勧めできるものではありません。また全てのプロジェクターで同じような結果が得られるかどうかもわかりません。もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

3つ目は、水平振幅モジュールでのラスター幅調整である。高い周波数の信号でコンバージェンスが合わない原因として、ラスター幅が正しくセットされていない疑いがあるようなので。具体的には、水平偏向モジュールの下に見える水平振幅モジュールの3つのコイル(レンズ方向から順にB用、G用、R用のコイル)の中心のネジを調整して各管のラスターの幅を揃えるのだが、3色のラスター幅がマチマチだと、特に左端部分のコンバージェンスが合わなくなるのだそうだ。手順は、まず全てのコンバージェンスのメモリーを消去して、ミッドポイントに設定する。そして48kHz/60Hzの内部パターンを表示させる。この状態で3つのコアの中心のネジを、時計回りの方向に止まる所までゆっくりと回転させる。これで各管のラスター幅はそれぞれの最大になるのだが、この中で一番幅の狭いものを見つけて、残りをこれに合わせる様に、今度はネジを反時計回りの方向に回して調整するのだ。

まずはこの手順どおりやってみたところ、3つのネジを時計方向に回しきるまでは良かったが、その後の3つのラスター幅を合わせる方法がわからない。通常ラスターの調整は、目を傷めないように照度やコントラストを調整したうえで、レンズを直接覗き込んで行うが、これでは3つの大きさが揃ったかどうかわからない。また、スクリーンへの投影画ではパターンしか確認できないので、ラスターの大きさがわからない。しょうがないので、今回は3つ共のネジを時計方向に回しきった状態でジオメトリー〜コンバージェンス調整してみた。結果、スクリーン左端10cm程度のコンバージェンスが赤が右側、青が左側に相変わらず僅かにぶれるのと、30cm程度の範囲のリニアリティがちょっとおかしく感じる点がまだ改善されていないが、普通に映画を観るぶんにはあまり気にならなくなった。満足度70%と言った所か。現時点でこれだけ効果があったので、3つのラスター幅を正しく合わせることができたら、これ以上の効果が期待できる。改めて、方法を探してみることにする。

 2005年11月28日(月)

<<1080pに再挑戦 その1>>

今回の記事の内容はプロジェクターの工場出荷設定を大きく変更してしまう可能性がありますし、元に戻せない可能性が高いです。また、プロジェクターの各部品に致命的なダメージを与える可能性を含んでいばかりでなく、機械内部の高圧部分に触れる恐れのある非常に危険な作業が伴い、決してお勧めできるものではありません。また全てのプロジェクターで同じような結果が得られるかどうかもわかりません。もしここにかかれている内容を実施したことにより何らかのトラブルが発生しても私は一切何らの責任も負いかねますので、ご了承の上お読みくださるようお願いします。

入力信号を高解像度にするにつれて、スクリーン左端の部分のコンバージェンスが合い難くなっていることは、2004年12月3日付の「初心忘るるべからず...コンバージェンス調整」や2005年2月28日付からの「ピクセルクロックとバンド幅とコンバージェンス調整」の項でも触れているが、幾度と挑戦してもやはりうまく調整することができない。

今回改めて、メモリを全てクリアしてからファロージャDVP1010より1080p(60Hz)を入れてやると、まずポンと出てくる画がかなり左に偏っている。H Phaseでセンタリングしてやると値が30以下になってしまう。その上、この状態で画の右端がラスターの右端で反射したかのように折り返している。つまり画の横方向が初めっからオーバースキャンしてしまっているのだ。これは当然H Sizeを大きくしても画の横幅自体が広がるだけで見えないものは見えない。

これは、1080pのコンバージェンスが合わないという問題ではなく、この機械が1080pに対応していないと言うことなのではないだろうか?バンド幅については散々考察したが、それ以上の情報は国内ではなかなか入手できないようなので、ネットで海外のサイトやBBSを探ってみたところ、マニュアルに記載されていないが、この問題に関連しそうな調整箇所を数箇所見つけることができた。

まず一つ目は、SMPSサブ基板にある"master width control"である。これはスクリーンに映し出される画(3色とも)全体の水平方向幅を調整するもので、ちょうどジオメトリメニューの"H Size"を基板上で行うようなものである。通常の使用では、これの調整は必要ないのだが、高圧周りを修理した場合は調整が必要になる場合があるとの事。まさしく高圧発生器を取り替えた履歴があるので、その際の調整が不適切な可能性がある。実際に修理の際に、そんな箇所を調整しているのを見た記憶も無い。そこで、調整箇所のPotentiometerの現状の位置をメモしてから、非磁性体ネジ回しを使ってこれをゆっくりとまわしながらコンバージェンスやリニアリティの歪みの状態にに変化がでるかどうか見てみたが、明確な変化が見られなかったので、結局元に戻してしまった。

ふたつ目は、水平偏向モジュールにある"Horizontal linearity adjust"である。これは水平方向のリニアリティを調整するものだ。本来ならGraphics808sの場合、G管の水平方向のリニアリティはオプション基板をインストールしないとできないことになっているが、このPotentiometerの調整でこれに似たことができるようなのだ。今回も元の位置をメモったうえで慎重にまわしてみたが、あるところまでは全然変化が無く、ある箇所で一気に画に変化が出てしまう。また、確かに左右のリニアリティは変化するのだが、今回の問題の右端部分の限られた範囲の歪に対しては影響がほとんど無いようだ。結局これも元に戻してしまった。しかし、あくまで視覚による作業なので、精密な測定機器を使うわけでもなく、本当に元に戻ったかどうかは甚だ不安ではあるが...

 2005年11月2日(水)

<<Graphics808sのお化粧直し>>

一部の方面(?)で評判の良かった自作の木製上部カバーだが、所詮素人仕事である。小さな写真で見ればそこそこに見えても、間近に見れば粗だらけ。その上、勿論実物のカバーを手にすること無く作ったために、寸法は現物あわせの当て推量であるから、冷却のための空気特性など全く考慮していない。つまり、このまま使っていること自体、3管自身にとっては寿命を縮めているかもしれないのだ。

またもうひとつ気掛かりなのは、本体前面下部にあるコンバージェンス基板の抜け止めの役目を果たしているモジュールハンドル(黒色のタブ)の一方が、ロックが折れているようで飛び出したままになっている。以前、BARCOの技術者が来た際にこれを見て、このままでは何かの反動で基板が飛び出てくるかもしれない...と脅されてそのまんまである(-_-;

前述の通り、昨年の暮れにGraphics808sの予備機を入手していたが、全く使っていなかったので、これの上部カバーとコンバージェンス基板のハウジング部分を交換することにした。まず上部カバーだが、これが意外と簡単には外れない。ヒンジ部分に抜け止めの板バネが付いているのだ。これを押し曲げながら上部カバーを少しずつ横にずらして行くとうまく取り外せたので、これを現行機に取り付ける。一気に普通のBARCO機になってしまった...次にコンバージェンス基板だが、モジュールハンドルとロックの部分のみが2本のネジで簡単に外せたので、これのみを交換した。ついでに、レンズのフォーカス調整部の固定ナットも自前の蝶ナットから正規品に交換した。これで一人前の純正Graphics808sの完成である。勿論、現行機から取り外した各部品は予備機の方に取り付けたので、まるで現行機と予備機を入れ替えたかのようである...って当たり前(-_-)


 前のページに戻る

 トップに戻る

inserted by FC2 system