recokin's room



バンジョーおたくなパーツの部屋 その2


count from 2007/1/26

*枠に囲まれた画像をクリックすると、別ウインドウにて画像を拡大、あるいは動画の再生を始めます。

 McPeake氏のPrewar鑑定方法が流出!? ... 2009/6/22

これはスクープです。

米のBluegrass系ニュースサイト「The Bluegrass Intelligencer.com」が6月14日に報じたところによると、著名なビンテージバンジョーの専門家、Curtis McPeake氏の、驚愕の「Prewar Gibsonバンジョ鑑定法」が判明したそうです。
なんとその方法とは...!?

http://bluegrassintelligencer.com/?p=1253

以下、Yahoo!翻訳による...


*****


テネシー州ジュリエットMt.に住む、ビンテージバンジョーの専門家Curtis McPeakeは、バンジョー界を畏れさせて、単独で嗅覚と味覚に基づいて、うまくフラットヘッドプレ第二次世界大戦ギブソンMastertoneの起源を確認することによって、彼自身の伝説を強化しました。

「彼がいなくなったあと、私はこのバンジョーを私のおじいちゃんの屋根裏で見つけました、そして、誰でもCurtis McPeakeがそれを評価する世界最高の人であると私に話しました」と、バンジョーの所有者(自生のミシガン)が言いました。

「全然、世界の他の誰にも、戦前のバンジョーの熟知のこのレベルがありません。彼の評価は決定的です、しかし、私は神秘の特定の要素がそこにあると認めなければなりません」と、R.スミス(テネシー器具メーカー)が言いました。

ビンテージギブソンバンジョーは、時々、確かめるのが悪名高く難しい簡単に交換可能な部品の非標準組合せから成ります。そして、近年、高い市場価格は、これまでにより洗練された偽造物を運転しました。

McPeakeは各々のバンジョーの正確な特質に基づく彼の評価療法をカスタマイズします、そして、彼の信憑性の多くはそれほど多くのビンテージギブソンを彼の生涯の行路に所有して、発射することによって得られる無形の専門知識に由来します。

バンジョーの彼の分析の間、McPeakeは最初に器具のポットからブロンズ製のトーンリングを取り出して、短くそれを愛撫して、数回、その全ての周辺部のにおいを感じました。

「それから、彼はかなり広範囲にそれをなめました。そして、棒キャンディーのようでした」と、バンジョーの所有者が言いました。

30分以内に、McPeakeは器具の彼の書面での評価を完了しました。そして、それは現在85,000ドルまたは最高の申し込みのために委託でcmcpeake.comで売りに出されています。

「はい、それは本物です」と、McPeakeが言いました。

印象的に、McPeakeの嗅覚と味覚テストは、特定の1933の多くとシリアル番号までバンジョーの起源を特定することができました。

「RB-3、9469-6」と、McPeakeが言いました。

しかし、バンジョーコミュニティの一部の懐疑論者は、McPeakeその他によって使用される方法に対する懸念を静かに表明しました。

「McPeakeは、深刻に棒キャンディーのような戦前のリングをなめました?」言われたNoam Pikelny、戦前のバンジョーのオーナー。「私は、これの全てが信じるのが非常に難しいとわかります。」


*****


トーンリングを嗅ぐ!?ほんで嘗める!?って、あのねぇ...(^^;

他にも

「デル・フェス(注参照)を完全に破壊した自然の災害も、McCouryのヘアスタイルは乱せなかった」
http://bluegrassintelligencer.com/?p=1202

とか

「Jim Millsがアフリカのジャングルで伝説のPrewarバンジョーを狩猟中に行方不明」
http://bluegrassintelligencer.com/?p=525#more-525

とか...こりゃ大笑い(^^)b


注:Del McCoury主催のブルーグラスフェスティバルで、今年の会期中に発生した嵐により大きな被害を被った。

YouTube - Great American Taxi's Delfest 2009 set.....talk about blowing the roof off the place!
http://www.youtube.com/watch?v=xIu5iZJxbTI&feature=related

 今年のSammy Shelorのバンジョー ... 2009/4/21

そういえば、去年の今頃も同じような記事を書いたっけ(^^;

ブルーグラスエクスチェンジの京都公演(2009年4月21日)に行って来ました。
ライブの模様はさておいて(^^;ここでは今年のサミーの弾いていたバンジョーをレポしましょう。

モノは去年のと同じく、HuberのSammy Shelor Modelですが、今年のは、彼がツアー用に使い倒しているオリジナルな(?)Sammy Shelor Modelです。
その証拠に、ヘッドは盛大にコートが剥がれてるし、この画像ではわかり難いのですが、ペグヘッドの形がGibsonのダブルカットそのものです。
(現在のSammy Shelor Modelのペグヘッドは、Gibsonからのクレームで、レコーディングキングのそれのような形に変更されている...)

またこのヘッドのコートの剥がれ方が独特で、ブリッジ下方には小指の爪による小さな剥がれ、そしてネック付近は2本のフィンガーピックによる大面積な剥がれが見られます。
これは彼の右手のピッキングの特徴...

・ヘッドに固定しているのは小指のみ
・ブリッジ周辺(時にはブリッジに触れている)に結構強めに固定
・その上、結構ピンと立ってる
・人差指と中指のストロークの軌道はかなり大きい
・なので、ハイポジションロールやコード弾きではヘッド面を盛大に引っか掻く

...が成す業と思われます。

ブリッジは3弦の部分のみが少し窪んだCompensatedタイプで、ちょっと厚め。
多分昨年と同じもの(11/16程度の高さのHuber bridgeで溝の間隔がかなり広い)と思われますが、ネック上の弦高はそんなに高くありません。
そういえば、昨年の彼が持って来てたバンジョーも弦高が意外と低かったようです。
これは彼のハードなピッキングからすると、ちょっと不思議な気がしますが、要は、彼のハードな音の要因は、彼の左指の弦を押さえる強さにあると言うことでしょうね。

ちなみにフィンガーボードはRadius(曲面)が付いてましたが、これはSammy Shelor Modelの標準仕様でしたっけ...
ヘッドの締め具合は、演奏の音を聴いても、また見た目でも、あまり硬くは締めてなさそうでした。

今回はさすがに触らせて貰ってないので、まぁこんなとこでした(^^;

 Larry PerkinsのRB7/75 ... 2009/2/4

昨年の春、Chris Sharpと一緒に日本ツアーしたLarry Perkinsが凄いバンジョーを手に入れた模様です。
某B○Mの社長さんが昨年の11月に、米在住のご子息がナッシュビルに開店したアジアンレストランを見に渡米した際に、Larryの家に遊びに行くと、RB-75のポットにstyle-7のネックとリゾネータが付いたオリジナル・フラットヘッドがあったそうな...

と言う話を昨年の暮れに聞かせて貰ったのですが、先日そのバンジョーの画像&音声ファイルがネット上で公開されました。

Gibson banjo RB-7/75 #5820-1/Prewar Gibson Banjos

このページのオーナーGreg Earnest氏によると「monster floor-sweep flathead」なんだそうな。
「floor-sweep」といえば、ついこの間までElderlyでこんなバンジョーが売りに出てました。

GIBSON PREWAR FLATHEAD TENOR BANJO (1942) (80U-2224) - Elderly Instruments

まだこんなのが出てくるんですねぇ...(遠い目)

ちなみに「floor-sweep」についてはこのページで解説されています。 (コメント欄参照)

【ちょいネタ】Banjo Talkに再び登場しました デザートローズ・バンジョー/ウェブリブログ
某B○Mの社長さんからの情報では、一昨年Chrisと一緒に来日したScruggsクローンなバンジョー弾きGeorge Bucknerの再来日が決定したそうです。
詳しくは追って発表があると思いますが、前回の来日では私に多くの事教えてくれたGeorgeとの再開が、今からすご〜ぉく楽しみです。

 Yates Banjoの作り方 ... 2008/7/16

以前「映像ネタ 4題」の項で紹介した「How It's Made: Banjos」のYates Banjo版のようなものです。
最後の「オチ」には笑わせてもらいました(^^)

How Banjos are Built at Yates Banjos(YouTube)
ちなみにYates Banjoについては「Ron Stewart Signature Model Yates Banjo」の項をご覧下さい。

 "TURBO" RIM by Bales Banjos ... 2008/7/9

バンジョーおたくの世界では、Blaylockだ、Dannickだと、トーンリングの話題は尽きませんが、その心臓部とも言うべきウッドリムにおいても、Tony Passリムとか、Tone Bellシステムとか、色々な試みがされています。
そんなウッドリムの最新兵器がコレ。

Bales Banjos
ちょっと見はステリングのリムみたいに見えますが、構造・理論は全く違います。
トーンリングのスカート部とベロ部のそれぞれの底面と接触する部分以外を大胆に取り去ることによって、以下のふたつの大きなメリットを得ることが出来るんだそうです。

・トーンリングとの間に生ずる「Air Chamber(空気室)」の容量を大きくできる
・厳密な調整を必要とするトーンリングとの勘合による要因(歪みストレス)を排除できる

特に前者はトーンリングに穴の開いていない「No-hole ring」で効果を発揮するようで、Bales banjoの標準搭載トーンリングはMcPeake no-hole toneringなんだそうな。
また後者は、トーンリングのスカートとリムとの間に生ずる歪みストレスを最小化することによって、リングトリムの勘合具合を維持、つまり音の安定性が期待できるんだそうな。

さて、ユーザーの評判では、音が大きく、強く、そして深いんだそうな。
誰か試してみますか?

 巷で噂のバンジョーはこれだ! ... 2008/6/4

私がYouTubeで見つけてBanjo Hangout Forumにアップしたら、エライ話題になっちゃいました。
まぁ、一度聞いてみてください。

Molly & Tenbrooks by David Peterson & 1946(YouTube)
David Peterson & 1946 sing The Golden Rocket(YouTube)
5-17-08 at the Bloomin' BBQ & Bluegrass show.

いやぁ、なんとも凄まじい音ではあ〜りませんか。
音はデカイは、パワフルだわ、立ち上がりは早いわ、サスティーンは豊かだわ、むしろ突き刺さるぐらいのきっついインパクト...
早速ご本人さんに聞いてみたところ、

The banjo on YouTube is a Gibson tenor style 11 neck, with maple resonator, or a floorsweep. I love to play this banjo, and I think you would too.

だとのこと。
Banjo Hangout Forumでの書き込みも総合すると、このバンジョーはPrewar Gibson TB-11(KelKloydon KK-11と同じ奴)のコンバージョンで、トーンリングは噂のDannick "no-hole" ringを装着。
5弦ネックはRonnie Bales作で、素材のメイプル材は杢の細かい厳選されたものを使用。
Charlie自身、大変このバンジョーの音を気に入っているようで、「the tone of this banjo was what Charlie was looking for」なんだそうな。

でも、この音に関しては賛否があるようで、人によっては「washtubby」(喧しい?)と表現する人もいるようです。
その要因は、no-hole ringの特性?はたまたカッチカチなhard grain maple材のせい??
一方では、「決してwashtubbyじゃない。これはharderだっ!」(何が違うの?)とか喧々諤々...

さて、あなたはこの音がお好きですか?それとも喧しくてお嫌いですか?

ちなみに私は...喧しくて大好きです(^^)b

 Huber Capo ... 2008/4/26

「Sammy Shelorのバンジョー」項で紹介したHuberのSammy Shelor Model banjoにはMckinneyタイプのカポが装着されていました。
てっきりMckinney capoだとばかり思っていたのですが、弦にあたる部分のビニールチューブがいつもの透明のものではなく灰色の半透明のものだったので不思議には思っていました。
これはMckinneyでは無く、どうやらHuber Banjosがリリースした「Huber Capo」のようです。
見た目はMckinneyとEliotを混ぜたような構造ですが、やはりミソは弦にあたるチューブのようで、利用者のコメント(Banjo Hangout Forumsより)によると...

the softer rubber tubing on the Huber

...は...

a lot softer/durable/whatever than what is normally used

...なので...

Huber takes less pressure to use and requires little or no retuning

...なのだそうな。
ちなみに最近のEarl Scruggsの写真を見てみると、チューブが灰色になってます。
カポの形状はHuberのものとは違うし、果たしてチューブも同じものかどうかはわかりませんが、この灰色のチューブの素材、なんとも気になるではありませんか!?

 Sammy Shelorのバンジョー ... 2008/4/17

2008年4月16日、大阪・千日前のアナザードリームにて「秋元慎50歳誕生パーティー」と銘打った「Sammy,Maro,Andy & Shin Japan Tour 2008」の大阪公演を観てきました。「Lonsome River Band」でお馴染みのSammy Shelorの演奏について、Bill Evansが「the wave of the ocean」と表現したと言う話をGrass Heartのひさえさんから聞きましたが、この日の演奏も正しくそのとおりで、特にボーカルのバックアップはまさに「波が寄せては返す」という感じでした。

さて、彼が今回のツアーで弾いていたバンジョーですが、HuberのSammy Shelor Modelです。
彼の所有する1942年製Prewar Gibson style75 original flathead banjoをコピーしたHuber banjoです。

彼が常にツアーで弾いている物ではなく、これは出来立てのほやほやな新品だそうで、意外と弦高が低いことを彼に告げると「まだ新品だからさ。これからネックが(ヘッド方向に)倒れてきて、ちょうど良い高さになるんだよ。」と言ってました。(多分...)

ペグヘッドの形は、上記のHPで見られるものではなく、Recording King banjo等で見られるものに似た形状に変わってますね。多分Gibsonからのクレーム対策でしょう。

特筆すべきはブリッジ。これは新品でなく、彼が常から使っているものを装着しているようです。11/16程度の高さの(聞き忘れた)Huber bridgeですが、溝の間隔がかなり広く、Standardよりも広いJD Croweサイズよりもまだ広いんじゃないでしょうか?ネックのヒール辺りでは、1弦と5弦がフィンガーボードからはみ出さんばかりでした。
BOMサービスのサブさん曰く「チョーキングがし易い。俺もこれに変えようかなぁ。」でも手の小さな私では全然弾きこなせませんでした(^^;

前述のとおり、意外と弦高が低く(1/8インチ以下?)、サブさんも私も、サミーのようなデカいインパクトのある音は出せませんでした。見た目は軽く弾いてるように見えますが、彼のピッキングの強さはやっぱ凄いんですねぇ...

また、京都のT氏が「あなたの1942年製スタイル75とこのバンジョーは同じ音がするの?」と質問したら「ほぼ同じだよ。たった4%の値段で、80%の音質が得られるから、それでいいんだよ」と答えてました。実は、彼はBanjoNewsletter 2008/4月号のインタビューでも「自分のオールド(バンジョー)と比較して75〜80%の音がしている。スティーブ(ヒューバー)は、自分の作ったものが60〜70年も歳月を経ているものと同じにはならないとわかっているよ。でもそれが新品だった時に比べれば、自分の方が同じように、あるいはより良いかもしれないことも彼は知っているよ。」と理論的に語ってます。

また、JDやベラの名前を挙げて「その人が弾けばその人の音がする。僕も同じ。僕が弾いたらどれも僕の音になるんだ」とも言ってました。はい、確かに思いっきりSammyの音がしてました。

なんにしてもこのバンジョー、音質と鳴りの良さは間違い無く、一緒にツアーしている秋元慎さんも絶賛されてましたが、実はこのツアーが終了後に、今治市(旧朝倉村)のIさんの所有となりました。Iさんのお話しによると、去年のツアーの際にHuber banjoに興味があることをSammyに告げたのがきっかけで、今回のツアーにIさんのバンジョーを持参して来た、そしてツアーでそれを弾いていた、と言うのが真相だそうです。いやぁ、そんなことってあるんですね。なんともうらやましいお話ですなぁ...

(ペグヘッドの画像はIさんよりのご提供です)

 Ron Stewart Signature Model Yates Banjo ... 2008/3/10

J.D Crowe & the New Southのフィドラー、Ron Stewartはバンジョー弾きとしても大好きなプレーヤのひとりですが、彼のSignature ModelがYates Banjoからリリースされています。
Maple製のRon Stewart Signature Model Yates Banjoと、Mahogany製のRon Stewart Mahogany Model Yates Banjoの2モデルがあり、彼のページでその音を聴くことが出来ます。(Ron曰く「某氏のRB-75のような音」なんだそうな...)

Ron Stewart Signature Model Yates Banjo

Ron Stewart Mahogany Model Yates Banjo

Mahogany modelの説明にある「Distressed Finish」「Distressed Nickel Hardware」って、わざと黄ばんだ、あるいはくすんだ色にして、ビンテージっぽい外観にしたもののようです。
New Recording Kingにも特注でその様な仕様があるみたいですが、これって今時の流行なんでしょうか?

さて、今回注目したのは、Yates Banjoのページにある「Yates Venom Tone Rings」の説明です。
これを見ると、「V1」「V33」「V39」の3モデルがあり、特に「V33」は1933年製の、また「V39」は1930年代後期製のPrewar Gibson Flathead toneringを模倣しているのだそうです。
1933年製に比べると、1930年代後期製の方が僅かに重量が軽く、僅かにrichな音で、しかも豊富なpop音(ポンという音?)を持っているんだそうな...

確かに同じPrewar Gibson Flatheadでも、1930年代中頃と後期では音の傾向が違うと言う話は聞いたことがありましたが、これによるとトーンリング自体が違っていた、と言うことなんでしょうか?
この違いを聞き分けられる自信は私にはありませんが、違いを意識して開発していると言うのは、大変興味深い話ではあります。

しかしこのリングの名前「The Venom of the Snake」(蛇の毒液)って、よくもまぁこんなオドロオドロしい名前を付けたもんですねぇ。
Warren Yatesさんって、そういう類の趣味をお持ちなのかしら...!?

 Vintage Banjo Peg Buttons ... 2008/2/28

バンジョーのチューニングペグを買うと、大概そのままではペグのボタンは「Plastic Pearloid Button」というのが付いて来ます。[画像上]
Keith D-Tunerに標準で付いてるお馴染みの奴です。
Prewarのstyle-3や75には「Ivoriod Button」というのが付いていた[画像中]ので、そのレプリカを採用しているもの(パーツ売りもあり)もあるのですが、厚ぼったくてどうイマイチ感が拭えません。[画像下の左側]
折角Prewarバンジョーのコピーなのに、ペグボタンだけPlastic Pearloidだというのも、ちょっとオシャレじゃないですよね。

そこで、1920年代等の古いバンジョーからパーツ取りしたボタンを入手して、新しいペグのボタンと交換して悦に入ってる(^^;人も多いのですが、試しに私もeBayで落札してみることにしました。
大概はFrictionタイプ(摩擦式)のペグを手に入れて、そのボタンだけを外して使うのですが、偶々Ivoriodボタンだけというのが出てたので、これを落としました。[画像下の右側]
これなら落札価格も送料もお得でした。
但し、Frictionタイプのペグの軸はsquare(正方形)である為、現在のペグのシャフトの形(長円)似合わせて、ボタンの穴を削ってやる必要があります。[画像中央上]
そこで必要なのが「ハンディルーター」という工具。
先端に棒状の砥石を取り付けて、これを高速回転させて削るものです。[画像中央中]
最近は家庭用とかホビー用もあるようですが、偶々うちの職場にあったので、これを使っちゃいました。

金属用の強力な奴なので、回転を落として慎重にやったのですが、熱くなり過ぎたのか、ボタンから煙が出てきたりして(確かIvoriodは燃えるはず...)ちょっとビックリ(^^;
どうにかこうにか、軸がキッチリ入るように削れました。[画像中央下]
出来栄えは、なかなかなモンですな[画像右]...って、全くもっていつもの自己満足でした(T_T)/~

 なんとも珍しいウッドリムのお話 ... 2008/2/14

Banjo Hangout Discussion Forumで見つけた、「へぇ〜っ、こんなこともあるんだなぁ...」というお話です。

Heartland Banjoで有名な楽器ビルダー、ロビン・スミス氏によると、彼は昨年、Grascalsの新しいBanjoプレーヤーであるAaron McDaris(画像左)のPrewar Mastertone banjo(1935 Gibson TB-3)のアーチトップ・トーンリングをフラットヘッド(今話題のDannick tonering)にコンバージョンしたそうです。

その際に、40穴のアーチトップリングを外すと、そのウッドリムに奇妙な模様があることに気付きました。その側面に線がぐるっと一周描かれているのです。
より詳しく観察してみると、リムがちょうどフラットヘッドリングの為にカットされる位置に線が描かれていることに気付きました。より厳密に調べると、元々フラットヘッドリングのためにカットされたリムをアーチトップリング用にコンバージョンする為に、接着剤で層が重ねられたものであることがわかりました。つまり、一周描かれていた線は、その継ぎ目が見えた物だったわけです。

彼は、追加された層、その接着の具合、および元々のフラットヘッドの為のカット位置が適切であることを確認したそうです。

ギブソン・フラットヘッド教信者(?)の私たちにとっては、「コンバージョン」と言えばアーチトップからフラットヘッドへの改造を意味するもの、と言うのが常識だと思ってましたが、その逆もあったと言う珍しいお話でした。
 GrascalsのAaron McDarisと彼の1935 Gibson TB-3
Aaron McDarisのとは別ではありますが、同様に継ぎ目のあるウッドリムの画像がGreg Earnestの「Prewar Gibson Banjos」に掲載されてました。
Gibson TB-3 #9524-20, the "Donald C. Hill"

Banjo Hangout Discussion Forumによると、他にも何例か同様のバンジョーが紹介されています。

以前、「バンジョーおたくなパーツの部屋 その1」にも「EarlとSonnyのGranada共に、リムがアーチトップサイズからフラットトップサイズにカットされたもの」つまり「当時のGibsonの製造工程の事情で、アーチトップ用に生産されていたリムをカットして、フラットトップに転用された」ものらしい...というお話を書いたことがありますが、要するにどちらの例(「アーチ>フラット」と「フラット>アーチ」)とも結構普通に存在していたと言うことなのかもしれません。

しかしまぁ、なんともラフと言うか、いい加減なモンじゃございませんか。
そんないい加減な楽器が、今じゃ$150,000とかで売買されてるんですから、一体ナンなんでしょうね(^^;

 Recording King banjoのリム改造 ... 2008/2/12

<<注意>>
ここに書かれているネタは、あなたの大切なバンジョーに取り返しの付かないダメージを与える可能性がありますので、「こんなアホもおるんやぁ...」程度にお楽しみ下さい。



私の所有する1930s Recording King banjoにはe-Bayで落とした1936 style-1「らしきもの」のウッドリム(詳細はHP「バンジョーおたくなパーツの部屋 その1」 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/onodakoj/banjo3.htm をご覧あれ...)が装着されています。
このリムの元のオーナーがフラットヘッド・トーンリング装着の際に施した「素人仕事」のおかげで、JLS #4リングとの嵌め具合はガッポガッポの上に、リングのベロ部との「隙間」も2〜3mm程度も空いてました。

そのせいでしょうか、Recording Kingにセットアップ直後の音は「少しこもり気味」「定位はリゾネータ寄り」「音像が少しボケ気味」のように感じました。
約1年後にリングをBlaylockに交換しても、その傾向に変わりはありませんでした。

そこで昨年の10月に、このリムとリングとの勘合の改善を、京都のルシアー、城さんにお願いしました。その内容は、リムのリングと接する部分に薄いメイプル材を一旦貼り付けて、そして改めてリングとフィットするように旋盤で削ってもらうと言うものです。
リムに薄いメイプル材を貼り付けた状態
加工箇所の近影
内側面を塗装して、Blaylock Toneringを装着した状態
ご覧のように素晴らしく綺麗な出来上がり。
リムとリングの嵌め具合を「タイトフィット」で依頼しましたが、出来上がりは想像以上に固めな様子。
とりあえずこの状態でセットアップしたところ、改造前に感じていた不満点は解消されていましたが、今度は「少し詰まり気味」のような感じがしました。
ボリュウムは充分で、音の抜けや方向性も良いのですが、残響音がプッツリと消えると言うか、リングが響ききっていないと言うか...言葉で表現するのは難しいのですが、要するにちょっと詰まった感じがするのです。

そのまま3月程経ちましたが、やはりこの違和感は消えません。
その間に、Bill Blaylock、Frank Neat、そしてCharlie Cushmanから「loose fit」「slip fit」「snug fit」など勘合具合に関する情報を得たこともあって、この違和感の残るリムの調整を自身でやりたい衝動に駆られてしまいました。
でも、ほんの0.1mm程度削るだけだといっても、自分で出来るのか?一旦削ったら、もう元には戻らないんだぞ、という心の葛藤はありましたが...はい、結局いつものとおりで、やっちゃいました(^^;

勿論、再度城さんにお願いすると言う選択肢はあったのですが、tight>snug>slipと感覚がどう変わっていくのかを自分自身の手で確認したいという気持ちがあったので、今回は自分でやってみました。
最悪の場合、もう一度城さんにやり直してもらえば良いかな...なんて考えもあったんですけどね(^^ゞ

ちょうど手元にあった桜材のブロック(結構硬い)の一面に両面テープを貼り、これまた手元にあった240番のサンドペーパーを貼り付けます。
ここでは、ブロック材の四辺とサンドペーパーの切断面がキッチリと合っていることがポイントです。

あらかじめ、リムの各所をノギスで測定し、寸法の最も大きい部分(円周上の対角面)から順にサンドペーパーを当てて行きます。
これは、リムがキッチリと真円が出ていれば一様にペーパー掛けをすればよいのでしょうが、実際は僅かに楕円になっているので、このような方法をとりました。
また、削り過ぎ防止のため、削りたい箇所を鉛筆で塗りつぶし、これを削り取るようにペーパー掛けしました。

これを繰り返して、リングをリムの上にあてがって、僅かな力で押し込めるようにしました。リムをひっくり返してもリングは外れませんが、難なくリムから外すことは出来る、所謂「snug-fit」にしました。
この状態でセットアップした所、作業前に感じていた音の「詰まった感じ」はすっかり無くなりました。
むしろ、あまりに顕著な結果に「ホンマかいな!?」と少し唖然としてしまいました。
勿論、以降の経時変化もあるでしょうから、すぐに評価を下すことは出来ませんが、とりあえずこれからは気持ち良くこの楽器を使うことが出来そうです。
いやぁ、めでたしめでたし。


最後に、繰り返しになりますが、この作業はかなりヤバイ(EXILEのHIRO等の言う「ヤッバイッ」では無く、本来の意味の...)ので、あなたの大事なバンジョーに決して真似をなさらぬよう、お願いいたします。

 映像ネタ 4題 ... 2008/2/4

Ralph Stanley and Don Reno "Home Sweet Home"(YouTube)
DonとRalphの華麗なるデュオです。以前、DonとEarlの「Little Darlin pal of mine」での共演を知った際にも結構驚いた記憶がありましたが、これもかなり衝撃的ですよね。
このふたりはDonとEarl以上にスタイルが違う印象がありましたが、結構ちゃんとハモれるもんなんですね(^^)
Tom Adams' two-finger style(YouTube)
先日の記事(「バンジョー弾き情報」●米在住のSonny Osborneさん)でお伝えしたとおり、右手の病気「focal dystonia」でバンジョー奏者としての活動に終止符を打ったTom Adamsですが、不自由な中指に負担をかけないtwo-finger styleで活路を見出そうと試行錯誤していたそうですが、その演奏がYouTubeにアップされていました。
噂には聞いていましたが、これは凄い!音の密度といい、タイミングといい... 漠然と聞いていたらthree-fingerスタイルと遜色を感じません。知らなかったら、two-fingerだとは気が付かないかも。
でも、これだけの演奏が出来ても、「Right Hand Man」と称された彼の音は、そして心は満たされることは無かったんですね。
なんだか泣けてきました...
How It's Made: Banjos(YouTube)
デザートローズ・バンジョーのブログで知りましたが、アメリカのScience Channelに"How It's Made"という番組で、サリバン・バンジョーの製造工程が紹介されたそうです。早速YouTubeを検索してみた所、案の定見つかりました。
これはなかなか為になりますなぁ。特にフレットの溝を切るところ...あんな機械があるんだぁ(^^;ビックリ
●Banjothon 2008

去る1月12日に、米・ナッシュビル州Knoxvilleで、Prewar Gibson banjoオーナーの祭典(実は私もよくわかってない...)「Bnajothon 2008」が盛大に催されたそうです。
そこに集まったお宝の中から、Sonny OsborneのGranada、Cartis McPeakeのOle Betsy、Charlie CushmanのRB75のナマ音と画像を、どうぞっ!...というのを見つけました。

Sonny's Granada as played by Barry Palmer

Charlie Cushman's RB-75 and Curtis McPeake's "Ole Betsy"

ふぅ〜っ、こりゃため息しか出んわ...
会場の様子。「by invitation only」らしいので、飛び込みで行っても入れてもらえないのでしょうなぁ。
会場の壁面にずらっと並べられたお宝の数々。
Sonny、JD、Tom McKennyの大御所3名様。
ラブラブぅ〜っ

 ルーズフィットってなんぞや? ... 2007/12/11

バンジョーの心臓部、トーンリングとウッドリムの嵌め合わせ具合(fit)は音の性質を決める重要なポイントですが、巷では所謂「ルーズフィット」(loose-fit)が良いと言う論が大勢を占めているようです。
ところで、この「ルーズフィット」って一体なんなんでしょ?
直訳すると「緩い嵌め合わせ具合」ですが、「緩い」といっても「ユルユル」なのか「ガボガボ」なのか、はたまた「スポスポ」なのか...?

そこで、リングの作り手であるBill Blaylock氏と、ウッドリムの作り手と言うか、削り手(?)であるFrank Neat氏に「what is 'loose-fit'?」と尋ねてみました。

まずは、Bill Blaylock氏曰く...

I used to make the rim and fit the ring to a slip fit.
(私はよく、リムをリングに合わせるとき、スリップフィットにします。)

We like it if you turn the pot upside down, the ring will fall off easily.
(あなたがポットをひっくり返すと、リングは容易に落ちるぐらいを私たちは好みま
す。)

かたや、Frank Neat氏曰く...

We like the fit to be what I call snug.
(私たちは、嵌め合い具合が私が「ぴったり合う」と呼ぶ状態であることが好きです。)

You should be able to turn it upside down and the tonering will not fall off the rim, but you can pull it off with out much trouble or effort.
(あなたがそれをさかさまにする時、トーンリングは、リムから落ちないでしょうが、あなたは多くの困難や努力すること無くそれを外すことができるべきです。)

とまぁ、こんな感じです。
同じルーズフィットでも、リング製造者側とリム製造(削り)側とで、こんだけ見解が違うんですね。
ちなみに、Frank Neat氏は、「気候、および湿気に依存して、嵌め合い具合は変化するので、判断は6ヵ月後、つまり暖かい夏にするのを奨める」とも付け加えてます。

さて、皆さん、如何思われますか?
slip派?それともsnug派??


「後日談」
調子に乗って、Charlie Cushman氏にも聞いてみました?
「あなたはslip派?それともsnug派??」

Charlie Cushman氏からのお返事です。

I have heard banjos sound great with the tone ring fit loose and snug.
Loose fit means the ring will fall of when turned over.
I prefer a fit similar to Franks version.

ということで、Cushman氏はsnug-fit派だそうです。

さて、あなたのバンジョーはslip-fitですか?それともsnug-fit?はたまたtight-fitですかな?
さあ、今すぐバンジョーをばらして確かめましょう(^^)/~

...って、ウソですよぉ(^^)

Cushman氏は、先日手に入れた1940 RB 75 flathed original 5 stringについてもコメントをくれました。
「Charlie got RB-75!!!」の項参照)

The RB-75 is doing great.
I changed the broken flange with a nice late 30's 75 flange that looks better than the original.
It is a very powerful banjo.
I hope you can play it one day.

ほんまに弾かせてくれるんやろうなぁ?
ウソちゃうやろうなぁ?
頼むでぇ...って、どうやってそこまで行くの?

また彼は今年の7月に、予てから交際していたカーラさんと結婚したそうです。

Congratulations, Charlie and Carla!
May your love never end!

 Charlie got RB-75!!! ... 2007/10/29

Cushmanネタが続きます。
10月の20日過ぎごろに、Sonny Osborne氏より、Charlie Cushmanが、1935年製のGibson PB3 flatheadをを売りに出しているという情報を入手。そのスペックは次のとおり...

It's got Robin Smith, and Frank Neat 5 string necks, plus the original plectrum neck. And an old thirties Gibson case.

どうやら、あの名盤「Five String Time」のジャケットでCharlieが手にしているあのバンジョー(但し、ネックはRobin Smith製に交換済)のようです。で、気になるそのお値段は...

It's a good one. $90,000.

撃沈(T_T)/~

まぁ、遠い他所の世界の出来事とは思いながらも、さてさてCharlieは何の為に軍資金を調達しているのかな?と思っていたら、10月の末に凄いニュースが飛び込んできました。ひと月ほど前からGruhnにリストされていた、1940 RB 75 flathed original 5 stringをCharlieが買ったんだそうです。で、そのお値段は...

$150,000

なんとも雲の上のお話でした。
ちなみに、Curtis McPeake所有のかの有名な"Ole Betsy" 1937 RB-75 flathead 5 string(脚注参照)と外観が酷似しており、共にネックがメイプル製とか、テールピースのブラケットが金メッキされていると言う共通点も持っています。

前出の1935年製Gibson PB3 flathead、及びに1940年製RB 75 flathed original 5 stringは、共にGreg EarnestのPrewar Gibson Banjo websiteにて、その画像を見ることが出来ます。


[脚注]
元Blue Grass BoysのRual Yarbroughが、昔々のこのバンジョーがこんなに高価になる前に、pegheadと19フレット及び22フレットにextra inlayを施したそうです。

 Charlie Cushmanはかく語りき ... 2007/10/25

先日の記事(「バンジョー弾き情報」●米在住のCharlie Cushmanさん)で紹介した、Charlie Cushmanが出演したネットラジオ番組「BanjoTalk.com」のアーカイブで、バンジョーマニアにとって興味深い箇所を、西垣内ひさえさんが翻訳(要約?要訳?)してくれました。

ではまず、最近話題のダニック・トーンリングについて。
(バンジョー用語、名称については、こちらにて一部手直ししております...)

**********

ダニック・トーンリングは、トム・ミリソラというボストン在住のビジネスマンが開発したものである。
ミリソラは、プリウォーのオリジナル・フラットヘッドを入手し、MIT(マサチューセッツ工科大学)の金属工学者にそのトーンリングの分析を依頼した。
そこで、リングのフォーミュラ(構造式、成分)や製法(金属を冷却する温度や時間など)を解明し、それに基づいて作られたのが、ダニック・トーンリングだという。

「実際にオリジナルフラットヘッドの音を聞いたことがないが、ダニック・トーンリングは本当にそのような音がするのか?」というリスナーからの質問に対して、チャーリーはこれはあくまで自分の意見だがと断って、次のように述べている。

「私は、何本かプリウォー・バンジョーを所有しており、それらと比較しても遜色ない。レスポンス(彼は、reactionという言葉を使っている)が良い。サウンドやトーンのレンジが広い(broad range of sound and tone)。とにかく、パワフルだ。」

他にもいいトーンリングはいろいろあるが、ダニックは現在入手できるトーンリングの中では、最もプリウォーに近いと思う。

**********

そして、tone chamber tuningについて。

**********

tone chamber tuningは、完璧なセットアップを実現するための大きな項目だ。
それぞれのバンジョーによって異なるのだが、ヘッド、ブリッジ、テイルピース、ネック(ピッチや材質)をそのバンジョーにとって適正なものにしてやる。
(right head, right bridge...という言い方をしていました)
たとえば、これが一番多いのだけど、ヘッドのテンションを変えるだけでよくなる。

要は、「プリウォーサウンドを頭に、耳にたたき込むこと」

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しかし、よくまぁ、あんなに雑音だらけの録音を聴き取りしてくださいました。
西垣内ひさえさん、ありがとうございましたm(_._)m

 Dannick Banjo Tone Ring情報 ... 2007/10/15

「バンジョー弾き情報:米在住のCharlie Cushmanさん」で触れたDannick Banjo Tone Ringを、滋賀県のくらま楽器の店長でスーパーバンジョーピッカーでも有名な吉田さとしさんがエンドースするというビッグニュースが舞込んで来ました。
早速、ご自身の'34 TB3 coversionに装着してみられた吉田さんのファーストインプレッションです。

*****

先ほど時山フェスから戻ってみるとお待ちかねのリングが届いていました。
眠気も疲れも振り払い早速TB3に装着し試弾しました。
感想は「ナウなヤング」風にいうならば「やばい」です。それも「まじ」「やばい」です。
睡眠不足の頭では具体的に上手く表現できませんがBlaylockと比較して腰が強くなり音圧が上がったように思います。
また音の方向性としてはBlaylockと同種であると思いますが薄皮がむけちりちりとした心地よい倍音成分が増したように感じます。

*****

うんにゃ、すご〜く良いみたいですな(^^)
で、どうやら、くらま楽器で取り扱うことを決められたようですよ。

...と思ったら、早速くらま楽器がDannick ToneringとKel Kroydon Banjo の正規販売店になったそうで、既にくらま楽器のホームページにDannick Toneringのこともアップされていました。

さて、この超高級トーンリングの超高級な価格を高いと見るか、安いと見るか、どないなもんでしょうね。
ちなみに私は...う〜ん(-_-;

 Osborne RK Scout banjo ... 2007/9/20

以前「Osborne Recording King modelとなっ!?」の項でお知らせしたNew Recording King banjoのSonny Osborne signature modelである「The Scout」がその全貌を現しました。
デザインは既報のとおりで、Recording Kingの特徴である太いバインディングの無いスッキリとした見栄えになってますが、基本的にはRecording KingのMapleモデルであるRK-R85-SN The Soloistと同じ仕様のように見えます。
またOsborne Chiefの特徴であるSpeed Neck仕様でもないようです。
では、Sonny Osborneの特別仕様は何かというと、Sonny曰く、

...put on a Frank Neat 5/8ths bridge...

って、それだけかいっ!

まぁ、Sonny重ねて曰く、

...it's not bad. Heck of a good jam banjo, or travel banjo. A great learner too. I think it will fill a gap with a pretty good quality instrument.

とのことで、プロ仕様であるOsborne Chiefとは一線を隔しながらも、良質なバンジョーであることは間違いなさそうですね。

ところがこんなマル秘情報が入ってきました。
なんと、最新のOsborne Chiefのフランジは、今までのJimmy Coxではなく、Greg Richが供給しているそうです。
...ってことは、Recording Kingのフランジと同じじゃないですかっ!
なんだかなぁ...(-_-;

ちなみにフランジ以外の金属パーツは、以前どおりにJimmy Coxが供給しているそうですので、Chiefユーザーの方はご安心ください...って、俺かっ!?

また、Frank Neat曰く、現在入手できるフランジの中で最もPrewar品に近いのがGreg Richが供給するフランジだそうなので、Chiefユーザーの方は重ねてご安心ください...って、俺だっちゅうの!


「後日談」
Greg Richよりスペック等の詳細が発表されました。


Osborne Scout model:

flamed maple neck and resonator with vintage sunburst finish
20 hole flathead tone ring hand fitted to 3 ply hard rock maple rim
nickel plated hardware
rosewood fretboard
ebony peghead

the inlay pattern is a simplified version of his current Chief model, which I designed for him last year.

pearl nut and pearl 5th string nut
pearl truss rod cover with Sonny's name engraved

in addition to this, every Scout model will be professionally set up by Charlie Cushman in Nashville, Tennessee.


ちなみに予価は$2200で、来年の1月頃に出荷予定だそうです。

 バンジョー弾き情報 ... 2007/9/14

●米在住のDvaid Talbotさん

メールに近況が書いてありましたので、そのまま(英語のまんま)掲載します。

we're getting ready to do some more touring as well as TV appearances with Dolly Parton. Her new album is a great country record that will be out early '08. I'll be playing banjo and rhythm guitar as usual.

Terry Baucom and I are the banjo instructors next weekend in Dallas Texas at the Acoustic Music Camp (Aug. 16-18) organized by Gerald Jones. I'm looking forward to teaching with Terry, he's a good friend and a fine musician.

Bryan Sutton, Rob Ickes, myself and a few others recently finished an acoustic bluegrass recording of all Elvis songs to commerate the 30th anniversary of his death. They're calling it, "Blue Suede Bluegrass". I've also played mainly on country recording sessions here in Nashville in the past few months.

DT

やっぱり、Dolly Partonとの仕事が彼のメインのようですね。
彼の最近の演奏は、上記にもあるエルビス・トリビュートシリーズで聞くことが出来ます。


●米在住のCharlie Cushmanさん

現地時間で、去る8月26日19:00より、ネットラジオ局「BanjoTalk.com」に出演したそうです。
この日の録音がサイトの「Show Archives」にアップされています。(MP3形式)
めったに聞けない彼の肉声が聞けます。
私には何をしゃべってるのかさっぱりわかりません(-_-;が、マニアにとってはGreatなインタビューだったそうで、Earl ScruggsからDon Renoの手に渡った伝説のRB-3「Nellie」のrestorationについても熱く語っているらしいです。


「後日談」
このShowでも触れていた「Dannick Banjo Tone Ring」についてCharlieよりメッセージを貰いました。
ここにそのまま掲載します。


Hi ○○○○,

Thanks for listening to BanjoTalk! The Dannick, in my opinion, sounds and responds more like a pre-war Gibson flathead ring than a Huber or Blaylock. It represents the full spectrum of high-mid-low frequency, similar to the old rings. This is just my opinion, of course. The Huber and Blaylock are very high quality products that have their own sound characteristics.

Thanks, Charlie


●米在住のTom Adamsさん

かねてより右手の病気「focal dystonia」で、バンジョー奏者としての活動に制約を受けていたTom Adamsですが、ついにバンジョー演奏に終止符を打つことを決心したようです。
今まで行っていたバンジョーのレッスンやBanjo Newsletter誌への執筆活動も全て終了し、今後はギター演奏家として、新たに音楽活動を再開するそうです。

ファンとしては大変残念なことではありますが、彼の決心を尊重し、新たな出発を応援したいと思います。


追加情報


●米在住のSonny Osborneさん

DVDが付いてるのでお得だと思って買ってみたら「なんじゃ、この画質はぁっ!」とビックリしてしまうので有名らしい(ほんまか?)CD「Live in Germany」でSonnyが弾いているのはGranadaに見えますが、実はnew Gibson re-issueシリーズのGranadaで、同じツアーに参加していたBill Monroe and The Bluegrass Boysの当時のバンジョー弾きであるBlake Williamsのを借りて弾いたらしいです。
流石に自身のPre-war Granadaを海外には持って行かないでしょうが、まさか他人のを借りてステージに出てたとは、こりゃビックリですな(^^;

また、1990年に阿蘇のCountry Goldに出演した際に弾いたのは、これもnew Gibson re-issueシリーズのRB-4でしたが、これは自分のを米から持ってきたもので、現在はBarry Palmerさん(誰?)が所有しているそうです。
わたしゃ、てっきり日本の誰かが売りつけられた...(゜゜)\☆baki もんだとばかし思ってましたぜぃ(^^;

 Taiwan Remo Weatherking Banjo Head ... 2007/8/15

今、巷でちょっとした話題になっている台湾製のRemo Weatherking Banjo Headですが、先日の宝塚のバンジョーフェスで、Scott Zimmermanさんからもお話を聞くことが出来ました。
その大きな特徴は、

・表面のフロスト塗装の量が、現在のRemo Headよりも多い(所謂ビンテージRemo並である)

・テンションフープで押さえる縁の部分の加工方法(mounting style)が、現在のRemoが接着剤を固めただけのものであるのに対して、台湾製は角型のバンドを囲い込むような構造になっています。

ネットで画像を拾いましたので、ココに掲載します。

左から、ビンテージRemo、現在のRemo、そして台湾Remoです。
その透光度から、フロストの量の違いがわかりますね。

トレードマーク・スタンプの比較です。
上から、ビンテージRemo、現在のRemo、そして台湾Remoです。

左が通常のRemoのmounting styleで、右が台湾Remoと同じmounting styleであるLudwig Headの断面図です。

最近では、First Quality Musicでも扱っているようです。

誰か試してみませんか?


「後日談」
東京にお住まいの稲井田さんからの情報によると、Scotto Zimmerman氏曰く、台湾REMOは、現行のノーマルREMOよりかなり良いのは間違いないが、Tony Passのオールドウッド・リム(ブロックタイプ)には向かないのだそうです。このリムには、現状のフロストコーティングの薄いタイプのREMOの方が適しているんだとか。
ご参考まで...

 宝塚フェスでバンジョーフェスティバル ... 2007/8/6

今年も、8月2日(木)〜8月5日(日)の夏の宝塚ブルーグラス・フェスティバルにおいて、バンジョーフェスティバルの方、無事開催することが出来ました。
ご参加&ご協力いただけた皆様、誠にありがとうございましたm(_._)m

今年は、遥々関東から参加下さった、横濱バンジョー祭の主催者である原さんが、ご自身の貴重なコレクションを5本と、かの有名な津村氏のコレクションされていたバンジョーのカタログ類をお持ちいただけたのと、ニュー・レコーディングキング・バンジョーで時の人であるスコット・ジマーマンさんがデザートローズ・バンジョーのプロモートにみえられた事もあって、例年とは趣向を変えて、それらの展示会&レクチャーを主に行いました。

つきましては、例年通りにご自身の自慢のバンジョーをお持ちいただいた参加者の方にはご迷惑をおかけしてしまいました。ここにお詫び申し上げます。

今回は告知がうまく出来ていなかったのか、参加者が常に入れ替わる状態で少ないように感じましたが、延べ人数では昨年並みの人数の方にはご参加いただけたようです。
また今年は、例年のギブソンコピー中心のラインナップと異なり、非常に珍しいコレクションを見せてもらえたほか、所謂「プロ」のレクチャーを聴けた意味からも、非常に興味深いバンジョーフェスティバルが開催できたと思います。

改めまして、貴重なコレクションを沢山お持ち頂いた原さん、デザートローズ及びにニュー・レコーディングキングのプロモート&レクチャーを頂いたスコット・ジマーマンさん、くらま楽器の吉田さん、また参加くださいました皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

 これって、金アレルギーなの!? ... 2007/7/3

と言っても「お金が怖い」って奴で無くって、金属アレルギーっちゅう奴です。

事の起こりは昨年の夏、Osborne Chiefバンジョーを手に入れてから暫く経ってからです。右手首の5cmほど上の部分、ちょうどバンジョーのアームレストが当る箇所に、痒みを伴った皮疹が現れました。私にとって、Chiefは初めての金メッキのバンジョーだったので「もしかして、コレが原因か?」とは思いましたが、涼しくなって長袖になると、いつの間にか皮疹も痒みも消えてしまったので、忘れてました。

ところが、先日、梅雨始めの蒸し暑い日が続いた頃から、また痒み&皮疹が現れました。昨年も多分同様だったと思うのですが、その痒みが虫刺されのような皮膚表面のものでなく、皮膚の奥からむず痒いと言う感じです。

そこで、ネットで「金属アレルギー」「金アレルギー」を調べた所、出てくるわ出てくるわ...

「金属アレルギー」でまず一番多いのがニッケルによるものだそうで、これに対して金による割合はかなり低いんだそうです。その理由は、金が汗等に溶けにくい為で、金メッキでアレルギー反応が出たと言う人も、そのほとんどが金メッキの下地のニッケルが溶け出て、それに反応したものなのだそうです。

しかし、私は30年間以上、ニッケルメッキのバンジョーを弾いていましたが、このような症状になったことがありませんでした。また、Chiefバンジョーの金メッキは「gold-over-copper flashing」ということで、銅下地の上に直接金メッキを施す、すなわちニッケル下地が無いと言うことになっています。合わせて、金アレルギーで生じた皮疹は、かたく盛り上がってくるのが特徴らしいのですが、私の右手首の皮疹も、まさしくそんな感じです。

普通ならここで、皮膚科に行ってパッチテストを受けるべきなのでしょうが...

・ニッケル、コバルト、金などの数種類の金属の検査薬をつけたシールを背中や腕に「3日間」も貼りっぱなしにするのがタマンナイ
・もし金アレルギーだと判明しても、治療法は無しといっても過言ではない
・唯一の対処法は、その金属を身につけないこと...って、それだけかいっ!

だと言うのだから、なんとも気が進まないではないですか。対象金属を一定期間身体に貼り付けると言うことなら、金メッキしたものを貼っとけばいいんじゃない?ということで、職場にあった金メッキサンプルを5mm角ほどに切り取り、これをバンドエイドで左の二の腕内側に1日間貼り付けて、自家製パッチテストを行ってみました。

さてその結果は...金メッキサンプルの形に赤く腫れている、その上、剥がした後が痒い。はい、当選確実です(-_-;

暫定対策として、とりあえずChiefバンジョーのアームレストをRecording Kingのニッケルメッキ物と取り替えてみた所、皮疹や痒みはほとんど無くなりました。と言うことは...はい、当選です(T_T)/~

でも、これではさすがに格好悪いので、恒久対策として、アームレスト表面にクリア塗装等の皮膜をつけることが考えられますが、使っていると剥がれてくる等の問題もあるそうです。そこで、Chiefバンジョーに使っているのと同じ素材のメッキ無し品を取り寄せて、それを装着することにしました。


**********


暫定対策として、とりあえずChiefバンジョーの金メッキのアームレストを、Recording Kingのニッケルメッキ物に取り替えて弾いていたのですが、これでも皮疹が出てしまいました。ニッケルメッキのバンジョーは30年も引き続けてるのに、なんで!?

ネットからの情報によると、ある金属に反応したからと言って、他の金属での反応まで誘発すると言うことはさすがに無いそうですが、ひとつの金属ではなく、複数の金属に反応することはあり得る...つまり「誘発」ではないが「同時」はあり得る(なんのこっちゃようわからん(-_-;)のだそうです。

もし、金と一緒にニッケルにまで反応するようになってたら、この暫定対策は「×」と言うことです。
それどころか、もし銅にまで反応するようになっていたら、恒久対策のつもりで手配した、メッキなしのアームレストも「×」と言うことになっちゃいます。(アームレストは銅合金のブラス製なのです...)

そこで、パッチテストを受ける覚悟を決めて、皮膚科に行きました。ところが、予約制だとの事で、一旦出直し、改めて2日後に試薬の貼付をしました。画像の絆創膏の中に見える14個の丸いポッチが、金や銀等の試薬になります。これを48時間貼り続けて、金曜日に剥がす、そして土曜日に判定との事。

この試薬を貼っている2日間は、患部を塗らしたり、汗をかいてはいけないとの事なのですが、この蒸し暑い時期にどうしろってぇの? その上、一番厄介なのは、もし試薬に反応したら、その箇所が痒くなっちゃうことです。「猛烈に痒くなったら、自己判断で剥がしちゃって下さいね」ってお医者さんは言いますが...
パッチを貼り付けた当日は、まず、テープを貼り付けた回りが痒くなってきました。そして数時間経過後は、今度はテープの中側が痒くなりました。これって、ひょっとして試薬に反応し出したって事?

まぁ、それでも1日目はどうにか過ごせました。多分、就寝中に寝汗をかいたせいでしょうね。2日目は、朝から猛烈に痒くなりました。でも掻けない...痒み止めも塗れない...テープ貼ってあるから、当たり前...(^^;

それもこれも、テープを剥がす明朝までの我慢で、テープを剥がしたらシャワー浴びてゴシゴシと洗ってやろう、と楽しみ(?)にしていたのですが...

テープを貼って2日後(48時間経過)に剥がして、1回目の判定となりました。患部を見ると、目立って色が変わって見えるのが3箇所ありました。左上端が「ニッケル」、その3つ分下が「金」、中央列上から2つ目が「パラジウム」の試薬の位置になりますが、この時点で皮疹として判別できるのは「ニッケル」のみだそうで、残りの2つは試薬の色素が移ったものだとか。
最終判定は、あと24時間経過、つまりもう1日後なのですが、なんとそれまでは「患部を洗ったり、擦ったり、掻いたり、痒み止めを塗ってはいけない」とのこと... はい、本当の地獄は、この24時間だったのです(T_T)/~ 傍から見てても、仕事中に、背中を椅子の背もたれに擦り付けたり、腰をクネクネさせたり(勿論、本人は無意識...)と、かなり不気味だったそうです(-_-;

そして、合計72時間経過後のパッチテスト最終判定ですが、金属アレルギーとして一番多いケースである「ニッケルのみ陽性」でした。でも、「金」のところが、一旦「陽性」にして、それを消して「陰性」にしてあるのが、なんとも微妙(^^; お医者さんも看護士さんと何度も相談してたので、その判定に困ってたんでしょうね。これじゃ「金」の判定は灰色ってことかいな?
実は、Chief用のメッキ無しアームレストの入手を打診していたFrank Neat氏(Chiefバンジョーの製造元)より、「金属アレルギーは銅(ブラスの成分)でも反応することがあるので、対策にならない」「アームレストをポリウレタンのようなクリア塗装することを奨める」との返事も貰っていたので、結局はニッケルメッキ、金メッキの両方のアームレスト共にクリアラッカー・スプレー塗装にて対策することにしました。特に金メッキの見栄えが相当悪くなるんじゃないかと心配してたのですが、出来栄えはそれほど悪くなく、所謂「なし地メッキ」のような手触りになって、寧ろ使い心地も良くなった感じです。
本当は、もっと表面が硬くなるポリウレタン系の塗料を使いたかったのですが、手軽に使えるスプレー缶がホームセンターで見つかりませんでした。ラッカーの場合は、年に2〜3度塗りなおしてやる必要があるらしいのですが、スプレー缶なら簡単なので、それほど苦にもならずに済みそうです。また、はがし液で簡単に元に戻せるというメリットもあります。

さて、これを読んでたバンジョー&ドブロ弾きのあなた、他人事じゃないですよ。明日は我が身かも...(゜゜)\☆baki

 チャーリーからの贈り物 ... 2007/5/23

先日、岐阜在住の著名なバンジョー奏者のランディー・コットンさんが米に里帰りの際に、ご自身のバンジョーのセットアップを依頼する為に、最近はセットアッパーとしても話題のチャーリー・クシュマンの家を訪ねられました。

チャーリーはビンス・ギルとの全米ツアーの最中で多忙な中の貴重な週末の時間をランディーさんの為に割いてくれたのだそうですが、それにもかかわらず、時間が充分に確保できなかったという理由で、規定どおりの料金を受け取らなかったそうです。彼の誠実な人柄が感じられますね。

彼の家のリビングにはアンティークなジュークボックスが置いてあるそうです。勿論、それに入っているレコードの殆どがブルーグラスですが、その中からドン・レノのレコードを何枚も聴かせてくれたそうです。そして、それを聴きながら、彼は音楽に合わせて踊ったんだそうな。「Don sure was great!」と言いながら... なんてほのぼのとした人なんでしょう(^^;

さて、これからが私にとってのハイライトです。
帰りがけに、彼はランディーさんに封筒を手渡しました。「これをレコキンにあげてね」と...
その中身がコレ(上の画像参照)です。
彼の特集記事の載ったBanjo NewsLetter誌(サイン入り)、マルベル堂も真っ青(^^;なブロマイド(これまたサイン入り)、話題のCD「Five String Time」、そして彼の名刺です。

現在、飛ぶ鳥も落とす勢いのトッププレーヤである彼から、こんな贈り物を貰えるなんて、私は天にも登る心持ではあるのですが、果てさて、なんで貰えたのかが謎なのです。

彼とは、Osborne Chiefを買った際にセットアップをして貰ったのをきっかけに、これまでに何度か質問メールをやり取りしたことがありますし、また今回も「Randyさんがお宅に行くよ」とメールしたのは確かですが、その程度のファンにいちいちCDをプレゼントしてたら、全然売れないじゃないですか(^^;

唯一心当たりがあるのは、BOMサービスの社長さんが、昨年のIBMAで彼と会った際に私の話をされたらしいのですが、なにか過大広告でもしていただいたのか?
そのことを先日の宝塚春フェスでBOM社長さんに確かめたところ、

社長さん「別に何もたいしたこと言うてへんけどなぁ...日本にも珍しく熱心な奴がいるなぁって言うてたかなぁ...」

レコキン「...」

まぁ、オタクにエールを送ってくれたと言うことで、有難く頂いておくことにいたします。
ちなみに上の画像は、BOMサービスで在庫になっていたチャーリーのサイン入りREMOヘッド(今回の記念に買いました)と、10年近く前に買った、これまたBOMサービスの在庫処分品となっていたチャーリーのオーディオテープアルバム。
日本では人気が無いのか?チャーリーっ!?

 ちょとした自慢話 ... 2007/5/23

Banjo Hangoutという米のバンジョー弾きが集うSNSに参加しています。
ここのmyHangout Homepage(会員のホームページスペース)に「Near Old Dixie」という私のオリジナル(?)曲の演奏のデモをアップしていたのですが、どうやらそれを、あのSonny Osborneが見つけて聞いたようで、「君のChief banjoで弾いた録音ファイルを送って」って言って来ました。
(TB-75 coversion banjoで弾いたのをアップしてたのです...)
「Are you kidding?」って聞いたら、マジだったようで...で、録音してMP3で送ったら、なんと彼のトップページの先頭にリンクされました。

http://www.sonnyosborne.com/

Charlie Cushmanの画像と並んでリンクなんて、まさしく夢のよう...(T_T)/~
いつまで置いてあるかはわかりませんが...(2007/5/23現在、まだあります...)

思いっきり自慢話でした(^^ゞ

 Osborne Recording King modelとなっ!? ... 2007/5/10

朝早く(向こうは夜ですが...)Sonny Osborneからビッグニュース(少なくともChiefオーナーにとっては...)が飛び込んできました。

コストパフォーマンスのみならず、その純粋な性能面でも評価の高い、あの「New Recording King banjo」のラインナップに「Osborne Recording King signature model」が加わる可能性があるらしいです。
さすがに「Chief」の名称は使わずに、「Osborne Scout」という新たなモデル名になるそうで、価格は$1,500あたりがターゲット。
(Chiefが酋長なら、Scoutは偵察兵ってこと?それともボーイスカウト??)

現在、flamed maple/nickel plated/no binding on top of fingerboard or pegheadおよび添付画像のインレイデザインにて、現在プロトタイプを作成中で、全てにおいてSonnyのコントロールの元、彼の要求どおりに作られるんだとか。(Greg Rich談)
このプロトタイプがSonnyの眼鏡に適えば、話が具体化するかも...という段階だそうです。

ちなみに、Frank Neatが作る、現在のOsborne Chiefのラインアップは今までどおり継続とのことなのですが、The Tribeメンバー(Chiefオーナーの総称)の間では賛否両論が飛び交っております。私も正直なところ「...」(^^;
どうしても「ギブソン社の圧力からデザインを変更して以降のChiefの売れ行きが悪いための苦肉の策なのか?」と勘繰っちゃいますよね。

New Recording King banjoに興味がありながらも、あのペグヘッドと指板の太いバインディングが今ひとつ気に入らなくて躊躇していた人にとっては、「no binding on top of fingerboard or peghead」なところが朗報かもしれませんが...
実は、先月の半ばごろから「I'll have a very important announcement to make in the next few days.Watch for it!!」とかなり勿体ぶって予告していたのですが、「何の発表なんだぁ?」とワクワクしながら待っていた身にとっては、それがこの発表とは、正直なところ少々肩透かしの感はありますね。

「Let me know what you think!!」と言うことなので、意気地の無い(-_-;私は...

I am proud of your announcement.
Because my nickname "recokin" is abbreviation of "recording king"...!?
I hear that the new Recording King is a banjo with very nice performance in Japan.
Therefore, I am very interested in the Osborne Recording King model.

などと、適当にお茶を濁しておきましたが、他のメンバーからは以下のようにかなり辛らつな意見も寄せられているようです。

I think it will be GOOD for recording king sales but BAD for you and your reputation with what has become to be known as the CHIEF.
Sonny, think about it hard before you make this decision.

なかなか、手厳しいですね(^^;
さてさて、どうなることやら...

 Sonny's Ugly D-Tuner ... 2007/4/11

会社から帰宅したら届いてました。
ソニー・オズボーンが発案(正確には改案)したバンジョーのチューニングをオープンGからDに即座に切り替えるD-tuner(Chenger)です。
現在ではペグ自身にその機能を持たせたキースチューナが主流ですが、従来の、ペグヘッドに穴を開けて装着するカム式とはやっぱり「感じ」が違う。このペグ式の「感じ」を、ペグヘッドに穴を開けないで再現しようとしたのがこのUgly D-Tunerというわけです。
また、キースチューナよりもセットも楽という謳い文句も付いてますが、果たして本当か?
その名のとおり、見た目がなんともブッチャイク...
ペグヘッドのトラスロッドカバーを外してオーバーレイ面に直接装着する構造なので、オーバーレイ面を傷つけないように、本体の裏面にはフェルトが貼ってありました。
早速使ってみよう...と思ったら、取説が入っていない(^^;
すぐにソニーにメールを送っても向こうは早朝だし、すぐには返事が来ない...
夜遅くなって、やっと取説を添付したメールが帰ってきました。

早速装着してみましたが、やっぱりブッチャイク(^^;
また、折角のきれいなオーバーレイの模様が半分隠れちゃって台無しです。
う〜ん、まさしく、Ugly!
横に飛び出た2本のレバーを操作すると、2弦がBからAへ、3弦がGからF#へ音が変わると言うわけです。

確かに、見た目と違って「感じ」は良いのですが、2本のレバーをスピーディに操るには、ちょっと練習が要りそうです。
また、キース・チューナーのクセが身に染み付いちゃってるので、どうしても思わずチューニング・ペグを回してしまって、チューニングを台無しにしてしまいます。
こりゃあ、思ったよりも難敵かも(-_-;

PS.後ろから見ても、やっぱりブチャイク...

 David Talbotの近況 ... 2007/3/29

Grascals脱退以降、すっかり音信不通(ちょっと言い過ぎ(^^;)のDavid Talbotですが、近況が入ってきました。

日本より帰国後、Grascalsを離れてDolly Partonのバックバンドに入ったのは既報のとおりですが、現在2/28から4/3までの長期ヨーロッパ横断ツアーの真っ最中だそうで、今までにデンマーク、ノルウェー、スゥエーデン、オランダ、イングランド、スコットランド、ウェールズと巡って、今(3/29現在)はアイルランドにいるようです。
彼はヨーロッパに出発する寸前に、Frank Neatから新しいNeat banjoを手に入れました。
そのバンジョーは例の如くMahogany製のネックにBrazilian Rosewoodの指板で、ノーマルなスタイル3のleaves and bowsとちょっと異なったインレイを持っています。
また、メッキ無しのBlaylock toneringも特徴のひとつです。
彼はこのバンジョーを大変気に入ったようで、「Sounds phenomenal!」なんて言ってます。

彼はこれをツアー用のエキストラ・バンジョーとして注文したそうですが、ピックアップの取り付けが間に合わずに、結局今回のツアーには、日本にも持ってきていたBean Blossom modelを持って来たそうです。

また彼は、ツアーにPrewar Gibsonを持って行かないのは、Dolly等のスタートのステージでは、リハーサル以降は楽器はステージ上に置いたままにするのが通例で、長時間楽器から離れるのが物騒だから、とも言ってます。そりゃまぁ、○百万円もする楽器ですから、仕方ないですね。

さて、近い将来、彼自身のアルバムをレコーディングする計画があるそうで、はっきりとスケジュールが決まったら教えてくれるそうです。
弟のボブさんによると、今回の移籍はその軍資金作りの意味もあるとか無いとか...(勿論これは、張本人には未確認...)

 Gibson社って罪作り!? ... 2007/3/23

その1.

Gibson社からのデザイン使用差し止め請求から、怒りのデザイン変更をしたOsborne Chief banjoですが、その製造元であるFrank Neatの工房のオリジナルモデルのNeat Kentuck banjoで、こんなペグヘッドが見つかったそうです。
普通は見えないのですが、カメラのフラッシュのような強い光を当てると、「Neat」のマークの下から淡い「Osborne CHIEF」の文字が浮かび上がるのだそうです。
思わず「Chiefの呪いかっ!」と叫んでしまいそう(んな、アホな...)ですが、実は、Chief用に作られたペグヘッドのオーバーレイの文字の部分を塗りつぶして、上から「Neat」を描いたもののようです。
このままでは「何と言うことを!」ですが、あらかじめ「難あり」でディスカウントされた商品のようなので、資源の有効活用(?)と言う意味では悪くは無いかと...
しかし、改めて、Gibson社って罪作りでんなぁ(-_-;
その2.

コチラも既報のKenny Ingram model Williams banjoですが、当然Gibson社から例の手紙が行ってるでしょうに、RB-3そのまんまの格好で知らん顔してよくリリースできるなぁ...と思っていたら、やはり圧力がかかったようで、「new Kenny Ingram model」だそうです。(画像中央)
...って、トラスロッド・カバーの形が変わっただけにしか見えないんですが、こんでエエのん?
その3.

そのGibson社の圧力が及ばないAmerican Made Banjo社のKel Kroydon banjo Charlie Cushman Signature modelですが、そのプロトタイプモデルをCharlie Cushman自身が、Vince Gillのツアーで演奏しているそうです。(画像右)
今やプレーヤーに加えてセットアッパーとしても超一流の彼のことですから、その音はお墨付きでしょうが、如何せん、Kel Krodonのデザインには好き嫌いがあるでしょうね。
また同社では、超低音処理による高音質・長寿命(ホント?)でおなじみのCryogenically Treated Stainless Steel-Loop End Five String Banjo StringsのラインアップにCharlie Cushman Signature Strings加えました。
ちなみに気になるそのサイズは、1-10 2-12 3-13 4-20W 5-10

 いのべさん謹製削り出しテールピース ... 2007/2/28

BANJO MANIACS BBSの管理人、いのべさんよりこんなお便りを頂きました。

「テールピースを作っちゃいました。グローバー、プレストタイプのテールピースが欲しいなぁと思ってネットで調べてる内にまた悪い虫がムクムク這い出してきました。現物が手元に無いので写真から採寸、そのままでは面白くないので5弦用に幅を広くした図面を適当に書いてと。曲げ加工では無く、真鍮のヅクからフライス盤で削り出しました。取り付けてみて音の方は・・・サスティーンが効いてなかなか良い様な気がしないようでもないような・・・しばらくこのまま様子見。」

削り出しとは驚きました。凄い手間がかかってるんでしょうね。買ったほうが安くつくのは間違いないとは思いますが、でも、市販品では得られない凄い音がするのかも...などと思っていたら、

「実はもう1つ作っておりまして出来ればレコキンさんのご意見をお聞かせ願いたいと思っております。もしよろしかったらお送りさせていただき試してみていただきたいのですが、いかがでしょう。」

などと、なんとも垂涎ものの有難いお申し出を受けました。返事は勿論「喜んで(^^)/~」です。
届いた現物を見てのファーストインプレッションですが、まぁ、良く出来ていること。外観もきれいですし、作りも正確です。(私も仕事柄、わかります...)これは売り物でも充分通用するのでは、と思いましたが、如何せん、実加工費用を考えるととんでもない値段になるでしょうし、デザインがまんま...ですものね(^^;
まずは吉例の計測です。Prestと比較した結果は以下のとおり。厚み、重量共にいのべさん謹製版の方が約3割り増しといったところでしょうか。
Prest いのべさん謹製版
重量(g) 52.4 73.0
表板部の厚み(mm) 1.575 2.027
早速、テスト用レコキンバンジョー(RecordingKingネックとStyle1リムとStyle3リゾネータの複合体Prewar Gibson)の推定1980年代製のレプリカPrestとの交換してみました。
結果ですが、1)ボリュームの増大、2)サスティーンの増大、3)ハイポジションの解像度の改善...と、このバンジョーにとっては良いこと尽くめでした。重量と音量の関係は一概には言えないと思いますが、厚み大による剛性とサスティーンの因果関係は可能性大ですね。
この傾向は、以前このバンジョーで、PrestからPriceに取り替えた際の印象と似ていますが、私がPriceに感じた感触(注参照)とは違うようです。実は、これがイヤでPriceを手放したのですが...
この違いは、いのべぇさん作のテールピースの形状がプレス(板金)加工で作られたPrestの形状を模している(例えば、裏側の肉を取って、曲げ形状のようにしている等)ことによるのかもしれませんが、Priceを使っていた際の記憶と比べると、こちらの方が私の好みに合っています。

以上はあくまでファーストインプレッションですので、もう少しこのまま装着して使ってみようと思います。
またいずれ、ニッケルメッキも試してみるつもりです。


(注)Price Straight Lineの性能が決して悪いと言うことではないのですが、剛性が高すぎるせいか、どんな弾き方をしても一様にしっかりとした音が鳴るような気がしました。例えば「ペラペラ」としたちょっと情け無い音を出したいときなどに対応が難しかったので、元のPrestに戻したという経緯がありました。


<2007/3/26 追加情報>

銅下(所謂Copper Flushって奴...)ニッケルメッキを付けてみました。バッチリきれいに仕上がりました。


 GIBSON社からの手紙 ... 2007/1/26

広島にお住まいのNeatBnajoオーナーのS様より情報を頂きました。Huber Banjoのページより、Gibson Pre-war Mastertoneを模したVintageシリーズのラインナップがそっくり消えており、以下のような文章が記載されているとのことです。(以下、S様による和訳です...)


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昨年の夏から我々が紹介しているビンテージシリーズのバンジョーについて、最近のHP上で宣伝していないことに皆さんはお気づきのことでしょう。
その理由は以下のとおりです。

昨年、GIBSON GUITAR CORPORATION がそこの最も大きな公認のディーラーの一つを告訴しました。その訴訟で、GGCはハーツアンドフラワーとフライングイーグルのインレイパターンとマスタートーンの文字が含まれたブロックインレイ、そしてダブルカッタウェイのペグヘッドまでをも排他的な権利だと主張しました。
その訴訟が未解決の間、GGCは幾多のバンジョーメーカーに手紙を送り、GGCの保有するトレードマークやその他の知的財産についての使用をやめるよう注意を求めました。わが社もこの手紙を受け取りました。

我々は、直ちに我々の弁護士に対し、我々のラインナップのどれがGGCのトレードマークを侵害しているか決めてくれと依頼しました。GGCの手紙は明確な侵害行為とはみなしておらず、彼らの弁護士も我々の説明の提供のために会うほど暇ではありませんでした。
そこで、我々の弁護士はU.S.Patentや商標事務所の記録、そしてバンジョーの歴史でエキスパートと目される人々へのインタビューなど、広範囲にわたっての調査を行いました。
それらの完璧な調査の後、弁護士らはHUBER BANJOはGGCの持っているいかなるトレードマークも登録商標も侵害していないという意見を進言しました。

GGCが前述のディーラーに対しての訴訟を解決する一方で、パテントの所有権は未解決でした。しかしながら、GGCはクレームをつけたインレイパターンを登録していないことは明らかであり、訴訟に記録されている宣誓証書や供述書には、他のメーカーがこれらのインレイパターンを使っていた約20年の間、GGCはこれらのインレイパターンを使ったバンジョーを作っていなかったと示されています。この情報は、我々の弁護士による調査結果と首尾一貫しています。

HUBER BANJOは、ポピュラーなインレイパターンからではなく、その音、フィーリング、そしてプレイアビリティにより名声を得ました。我々は我々自身のユニークなインレイを開発し、トラスロッドカバーもオリジナルデザインのものを供給するに至っていますが、我々の大きな努力はどんな時でもその"音"に向けられていました。我々はプリウォーのビンテイジフラットヘッドの音を可能な限り複製することに心血を注いできました。ある他のメーカーがバンジョーの外観に注意の焦点を当てている間、我々は音、フィーリング、プレイアビリティーに集中してきました。これらは我々の顧客が最も重要に感じているところでもあります。

我々は、これからも引き続き今日手に入れることの出来るベストのものと確信しているBANJOを供給し続けたいのです。しかし、我々は基本的には小さなカスタム・ショップです。法律は、もちろん、我々の味方だと認識しています。しかしながら、強欲な製造者(Deep-pocket Manufacturer)から仕掛けられた訴訟への守りを固めるには、その費用は莫大なものになると見込まれ、それは我々の社の存在そのものとBANJOの供給を大変危うくするものになります。

しかるに、我々は、ギブソン社からの手紙に促される形で、ギブソン社の主張するインレイパターンやペグヘッドの形を含むVINTAGEラインの市場への供給をあきらめるという、ビジネス決定をしました。
私は、これからも引き続きvintage flathead soundに近づけるバンジョーを供給することを約束します。
他の人は、外見に注意を払うかもしれません。しかし、私の努力は常に、その音、フィーリング、プレイアビリティーに向けられています。そこは皆さんに保証します。

皆さんのご理解とサポートに感謝します。

Steve Huber


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広島のS様、投稿、誠にありがとうございました。

Sonny Osborne達の元へ送りつけられた手紙と同じものですね。この問題に関しては色々な意見があると思いますが、これがBanjoのマーケットを縮小させる要因にならないことを私は祈ります。

 Osborne Chief maple banjo #139 ... 2007/1/6

岡山県にお住まいの新納英樹様より、Osborne Chief maple banjo #139を購入された際の経緯を投稿頂きました。新納様は、「カントリータイム」「ジュリアンローズ」にてバンド活動しておられ、東海T-1000R、ステリング ベルフラワーを所有しておられます。


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2006年12月29日

やっと、本日Chiefが届きました。Cushmanのセットアップは早くから終わっていたのですが、Calton ケースが届かず、出荷が遅れておりました。
12月14日にCaltonから出荷され、22日にSonnyのところに到着し、直ぐ出荷されたそうです。その間Sonnyよりは出荷遅れのお詫びメールが数度届きました。

JudyよりTrucking No.も連絡があったので、その後UPSのサイトでTraceしたのですが、25日になってもPICKUP SCAN以降全く動きません。

どこかで見た(聞いた)ような話ですね。Xmas休暇があったので不安には思っていたのですが、23日に動かしてしまえば後は自動的に動く筈だったんですが。
26日(現地)にUPSの窓口が開いたのでJudyが確認したところUPSは何か問題があったやらどうたらで、結局はナシュビルの蕎麦屋に近い話です。

Judyの催促の後26日からやっとOriginal ScanからDeparature Scanに移り、ルイビル→アンカレッジ→関空、のルートで28日(当地)朝関空着、通関→クロネコヤマトへ転送、今朝岡山の我家近くの営業所へ到着。動き出すと早いものです。

以上が今回の顛末で、レコキンさんと似たような経過を辿り、やっと手元に届きました。


弦高は標準で、と伝えておいたのですが、私にはちょっと低いかな、という感じです。
(因みに22フレットのG弦高はほぼ3mmでした。 SonnyにはStanderd hightでと依頼したのみです。)


ステリングと比べるとテンションが弱いので弾きやすくなりました。 スラー、バンピングなどステリングに無い繊細なもので、これからの演奏パターンが変わりそうです。

139が製造番号で、140まで4本の在庫があると言っていたのでメイプルは140本程度の生産と思われます。ギブソンとの問題、新しいインレイを見ていると、早く押さえておいて本当によかったと思います。

これまでいろいろご指導いただきありがとうございました。弾かず聞かずして購入するにつきましては不安も多かったのです、レコキンさんのサイト、メールが一番役に立ちました。

Judyから、写真を何枚でも送って、とのことでしたので、1月の練習日にみんなで撮影し、送ろうと思っております。

以上、簡単ですが到着の報告をさせていただきました。
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新納様、投稿、誠にありがとうございました。


<2007/1/15 追加情報>

新納様のバンド「ジュリアンローズ」の画像がSonny Osborneの「The Tribe」のページに掲載されました。「The Tribe」のページはこちら。

 "new" Osborne Chief prototype ... 2006/12/6

"new" Osborne Chiefのprototypeの画像を入手しました。インレイ、ペグヘッド及びにトラスロッドカバーの形状が全て、これまでのギブソンコピーから変更になってます。今回の意匠変えは本気のようで、Sonny Osborneはギブソン社に対してこんな「決別」とも取れるコメントを出しています。

All this talk about Gibson doing this, and Gibson doing that...we don't need Gibson nor anything they have to make quality banjos...never did. All we were doing was promoting Gibson. As for me, I won't do it again.
さて、どんなもんでしょうね。
かの掲示板等では、皆(私も含めて(^^ゞ)「looks AWESOME!」とか「Lookin sweet, Chief!」とか調子の良いこと書いてますが、果たして前以上に売れますかどうか... 大きな声では言えません(大きな字では書けない?)が、前のデザインのうちに買っといて良かったなぁ、と私は密かに胸を撫で下ろしております。

特にpegheadのインレイが寂しいなあ、と思いましたが、Sonnyご自慢のこの「Sonny's Ugly D-Tuner」を装着しちゃえば、関係ないんですよねぇ(-_-;
ちなみに、Frank NeatのNeat Banjoは「we make them to the customers specifications」なので「If you want a different inlay you can have it」と言うことで、なんでもOKだそうです。

 リノパターン比べ ... 2006/11/30

神奈川県在住の大森”入道”様から頂いたネタです。Gibson系(?)バンジョーのペグヘッドのデザインで、同じリノパターンでも微妙に違いがあると言うお話です。
数年前に3本のStyle3バンジョーのペグヘッドを比較した画像がありますので、昨日の新しいNeat BanjoとNewDoeさんご提供の本物のDon RenoのNellieのペグヘッド画像を並べてみました。あわせて無断借用のとな山さんのNew RB-3の画像も...(^^;お知らせしたOsborne Chiefの新しいインレイパターンの画像です。
左から、関西のM井さんのStyle75、私のStyle75、尼のK寺さんのStyle3、そしてとな山さんのNew RB-3、新しいNeat Bnajo、一番右がDon RenoのNellieです。製作者は左から、Frank Neat、Frank Neat、Gary Price、最近のGibson、最近のFrank Neat、昔のGibson...となります。

確かに微妙に、というか、結構違いますね。これが意図的なものか、それともこそっと個性を盛り込んでいるのか、Gibsonからの追求逃れか...真相や如何に!?

 Neat Banjo & Williams Banjo ... 2006/11/29

Neat Bnajoのマホガニーバージョン「Kentucky」の画像です。トーンリングはBlaylock、リム&リゾはCoxと、見た目の豪華さとオマケを除けばOsborne Chiefと同じラインナップで$3500だそうな。ちなみに、この眠けまなこのオヤジさんが、かのFrank Neat氏です。
某Talbot氏曰く...「To this day, I have not played a newly built banjo that comes as close to my old thirties flathead as Frank Neat's banjos do.」...だそうです(^^;ホンマカイナ

こちらは、超高級トーンリングBurlile tone ringを乗せていることでも有名なWilliams Custom BanjosのKenny Ingram modelの画像です。Burlile tone ringとOld Growth factory floor wood Rimの組み合わせで$5000だそうです。
Burlile tone ringは鋳造工場はクリシュJr.のところを使っているらしいのですが、何故か評判が良いらしいのです。でも「The tonering alone costs $1500.」って、とっても手がでませんなぁ。また、Old Growth factory floor wood RimはSullivanがリリースする「古い工場の床板(メイプル材)を引っぱがして作ったリム」...と言うことのようですが、Old Wood Rimの次はこれということですかな?このページから楽しい紹介ビデオも見れます。珍しい、リムの製造工程ですが、肝心の3枚板重ね行程は写ってないのが残念。また、このプロジェクトにもJimmy Coxが絡んでるんですね...

ちなみに、Kenny Ingramの実際に弾いているBanjoはeBayで手に入れたTB-11で、今ではリムをJimmy Coxのold wood rimに換装し、Burlile tone ringを乗せているそうです。リゾネータもstyle3タイプにRe-skinしてしまってるので、どこがTB-11やねん!状態ですなぁ。ロンダ・ビンセントの「Ragin Live」でもこのバンジョーを弾いているそうですが、確かに良い音してますよね。

ところで、「Osborne Chiefの今後」の項で触れたとおり、ギブソン社が同社のモデルのペグヘッドやトラスロッドカバーの形状、インレイのパターン等のデザインについての使用の差し止めを、弁護士を介して各メーカーに申し立ててきているようで、このバンジョーに対して「この辺りは大丈夫なの?」とSonny Osborneが忠告しています。(自分のChiefは棚に上げて!?)この話、この後どう進展するかはわかりませんが、Prewar Gibsonスタイルに拘りのある方で、もし近いうちに購入の予定があるのなら、早めにおさえておいた方がよろしいかもしれませんね。

 Osborne Chiefの今後 ... 2006/10/20

なんだか雲行きが怪しくなってきました。
ソニー・オズボーンの愛器グラナダの完全コピーとして知られるOsborne Chiefバンジョーですが、ソニー自身の談によると、ペグヘッドやインレイのパターン他を現在のもの(ギブソンのコピー)から変更する可能性があるのだとか。その原因は、ギブソン社からのプレッシャーのようで、ソニー自身もかなりまいってるみたいです。いくつかの代替案が示されてますが、どれもあまり趣味がよろしく無いような...(^^;
いくら良い音がしても、あの外観でなければちょっと...と言う人も多いはず。
今後どう転ぶかは分かりかねますが、もし購入を検討している方がおられましたら、早めの方が良いかもしれませんね。

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